四季の見どころ

春の風物詩

3月から5月にかけてホタルイカが青白い光を放ちながら岸に打ち上げられる神秘的な現象「ホタルイカの身投げ」。地元の人たちはこの光景を見ると春の到来を感じるといい、ホタルイカは富山湾に春の訪れを告げる深海からの使者と呼ばれています。
松川べりの桜が咲き誇る頃にやってくるのが「全日本チンドンコンクール」。全国から100人近くのプロのチンドンマンが富山に集結、技とアイデアを競う全国唯一の珍しいイベントです。
春の雲上の絶景といえば、雪の壁が高さ20mにも迫る立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」。世界中から注目を集め、観光客の歓声が響く人気スポットとなっています。
毎年ゴールデンウィークに合わせて開催されるのが砺波市の「となみチューリップフェア」。国内最大500品種、100万本のチューリップが咲き誇る大スケールのイベントです。目と香りで楽しむだけではなく、コンサートや大道芸なども開催されて大人気です。
春の祭りとして、5月には各地で伝統ある曳山祭りが開催されます。高岡開町の頃が起こりの「高岡御車山祭」をはじめ、豪華絢爛な6基の曳山が坂のまちを進む「越中八尾曳山祭」、曳山と茶屋や料亭を模した庵屋台がともに練り歩く「城端曳山祭」などがあります。

夏の風物詩

6月に入ると、砺波地区などで「夜高祭」が行われます。夏の夜空に映える美しい大行燈が見もので、地区ごとに特徴があり見比べながら廻るのもおすすめ。「津沢夜高祭」は、武者絵の行燈が激しくぶつかり合う迫力満点の祭りです。
立山黒部アルペンルートでは6月から10月まで、日本一の高さを誇る巨大アーチ式ダム・黒部ダムの「観光放水」が行われます。轟音を上げながら毎秒10t以上もの水が勢いよく落下する様子は、大迫力で見ごたえ十分。運がよければ、水しぶきに大きな虹が浮かぶことも。
魚津市では、海の守護神を祭る諏訪神社境内及び付近のしんきろうロードで、高さ16mの大柱に90余りの提灯を灯した、7基の「たてもん」が豪快に引き回され、さらに海上では日本海側最大級の花火が夜の海をロマンチックに彩ります。
高岡市では歴史と伝統のある夏の風物詩「高岡七夕まつり」が行われ、願い短冊や大型行灯七夕が通りを飾り、夏の情緒たっぷりです。

秋の風物詩

夏が終わるころ、立山黒部アルペンルートでは、豊かな自然が紅く色づき始め、一足早く秋の訪れを告げます。紅葉に彩られた絶景を眺めながらのトレッキングは気分爽快。おすすめです。
富山の秋を告げるのは八尾町の「越中おわら風の盆」。胡弓の音色が流れる中、法被と浴衣、編み笠姿の唄と踊りは叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣を有しています。一方、城端町の山里で行われるのが「城端むぎや祭」。こちらは黒い紋付き袴に白いたすき掛けといった潔い出で立ちの男衆が織りなす伝統ある踊り。五箇山では「五箇山麦屋まつり」と「こきりこ祭り」が行われ、その舞い姿も人々を魅了します。

冬の風物詩

1年中食通たちの肥えた舌をうならせる富山湾の魚ですが冬は特に種類も旨みも増してファンが多い時期です。初冬の富山湾に響く雷鳴は、ブリの豊漁を知らせる「ブリ起こし」と呼ばれています。この時期、氷見沖に回遊してくるブリは、荒波にもまれて締まった身の食感とまろやかな深い味わいで、冬の味覚の代表格です。刺身や焼き物はもちろん、最近では「ブリしゃぶ」も人気。ブリ大根や郷土料理の「かぶら寿司」もこの季節ならではの味です。
真冬の1月から3月にかけて、五箇山では菅沼・相倉の合掌造り集落などが順にライトアップされます。純白の雪がしんしんと降り積もる中に、世界文化遺産に登録された合掌造り家屋が、幻想的に浮かび上がります。
寒い冬を体の芯まで温めてくれるのは食のイベント。「南砺・利賀(とが)そば祭り」は、利賀特産のそばや五平もちをはじめ、岩魚塩焼き、赤かぶ漬けなど地元のごちそうがいっぱい。高さ10mを超える大雪像、民謡や花火など多彩なステージショーが楽しめる、北陸を代表する冬のイベントです。