ロカルちゃ! 富山

マニアックに遊ぶディープな富山情報誌

自然と調和した生活の場

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合掌造りの屋根に見られる正三角形の構造が又首(さす)構造。屋根材の先端を鉛筆の様に削りウスバリの凹み部分に差すだけの簡単な組み方(図1)ですが、少ない材料で施工が簡単、構造的にも強い!


アマ

屋根裏スペース「アマ」を使って養蚕、地下で火薬の原料の塩硝が作られました。塩硝は、蚕の糞や、糞尿を数個ある穴で発酵させて作ります。仕事場と生活空間を兼用した合理的な造りや、ムダを生まない仕組みが世界遺産に認定された要因の一つ!


屋根葺き

住民の助け合いの共同作業制度「結(ゆい)」や森林組合の手で、茅の屋根を葺き替えます。一度屋根を剥ぐと1日で葺き替えなければならないため、屋根を6分割し、二年に一度ずつ葺き替えます。


ハネガイとは屋根面に取付けてある湾曲させた筋違いのこと(図2)。素材に曲げの力を加えバネの役割をさせることで雪の重みに耐えられる造り。五重塔や現代の高層ビルにも用いられる原理です。


チョンナバリは釿(ちょうな)柄に似た曲梁のこと。アーチ構造で上からの負荷を分散して、家屋を水平に保ちます。材料には「雪持林(ゆきもちりん)」という雪の圧力で根元が曲がった強い木を使用。雪持林は集落を雪崩から守る大事な役割も

合掌造り間取り図

貴重な建物での宿泊体験!!

世界遺産家屋に泊まれるんやよ!!

村上家国指定重要文化財見学可能

昔ながらの合掌造り

江戸時代中頃に建てられ、押板と呼ばれる床の間のルーツとなる造りや、ネドコへの入口となる帳台構えなどがあり、代表的な合掌造りです。

地図南砺市上梨742

村上家

岩瀬家国指定重要文化財見学可能

5階建て!

江戸時代後期に建築。しっかりした骨組みの発達した造りは合掌造りの中で最大規模!当初は現在のものよりさらに横に約3.5mも大きかったそう。

地図南砺市西赤尾町857-1

岩瀬家

羽馬家国指定重要文化財

五箇山最古!

江戸時代前期の建築で規模は小さめですが、改造なども少なく原型を残しているので標本的価値が高い造り。外観のみ見学可。

地図南砺市田向254

羽馬家

白山宮本殿国指定重要文化財

祭りの時期だけのチャンス☆

県内最古の木造建築。平安末期、旧平村上梨集落に移し、室町時代初期に再建。秋のこきりこ祭りの時期にだけ見ることができます。祭神は33年に一度の御開帳。
Oh!みやげ 五箇山豆腐 400円

【お問い合わせ】
☎0763-66-2468(五箇山総合案内所)

地図南砺市上梨

白山宮本殿

砺波平野【となみへいや】

美しい農村風景

砺波平野は「カイニョ」という杉やケヤキの屋敷林で囲まれた農家が点在し、散居村(さんきょそん)と言われます。田畑管理がしやすいよう、家が散らばり今の形になったとか。砺波の風土を知るにはアズマダチのとなみ散居村ミュージアム、県指定文化財の入道家をチェック。富山の家の大きさを体感できます。

砺波平野
散居村絶景スポット
皆の疑問?教えて ぢぃや博士!!

富山によくある建築様式「アズマダチ」と「マエナガレ」って何?

明治以降、茅葺き屋根は瓦になり、両者はそこから生まれた建築様式です。右図の「妻入り」、「平入り」は、どこに出入口があるかで分類したんじゃよ。妻入りは「妻」側、平入りは「平」側に出入口があります。切妻というのは屋根の形のことで、傾斜面に本を伏せて置いたような形をしています。


妻入り切妻の大きな瓦葺き屋根の家。県西部に多い。

平入り切妻瓦葺き屋根の家。県東部に多い。



世界的芸術家のアトリエ

南砺市福光は板画(はんが)で有名な棟方志功が疎開し約7年間を過ごした町。アトリエ「鯉雨画斎」には、天井やトイレいっぱいに天女や菩薩が描かれており、彼のパワーが伝わってきます。向かいの記念館「愛染苑」では、棟方志功の作品を多数展示。

【お問い合わせ】
☎0763-52-5815(棟方志功記念館愛染苑)

地図南砺市福光1026−4

世界的芸術家のアトリエ
豆知識 富山県の家庭にある豪華絢爛な神棚と仏壇

かつて、家を建てた大工さんが置き土産として神棚を作っていたとか。競って豪華なものになったといわれています。また、仏壇は冠婚葬祭などを行う座敷にあって人目に触れる機会が多く、だんだん細部にまでこだわりのある大きな仏壇になったそう。神棚や仏壇の普及の高さから、先祖を敬う心や強い信仰心が感じられます。

仏壇
神棚

立山信仰の世界 日本霊山の一つでもある立山

信仰の山として崇められ、人々は地獄に見立てて巡拝しました。立山には、立山信仰の宗教色ある造りや、厳しい立地条件ならではの工夫を凝らした建造物がいっぱい!!

山頂まで行かんとご神体は拝めんがいよ〜!
雄山神社 峰本社

立山信仰の中心的存在

立山信仰の最終目的地、奥宮の峰本社は標高3003m。ご神体を祀る唯一の本殿です。地面に柱を埋める掘立柱、総欅(けやき)造りで、かつて加賀藩の庇護を受けて何度も建て替えられました。

【お問い合わせ】
☎076-462-1001(立山町観光協会)

地図中新川郡立山町 雄山山頂

雄山神社 峰本社
室堂小屋 【国指定重要文化財】
室堂小屋
室堂小屋の柱

日本最古・最高所の山小屋

総柱建ての、狭い空間に30本の柱が立っています。中央の柱が棟まで伸びていて、屋根は全面に厚さ約12cmの1枚板を流す強固な造り。


【お問い合わせ】
☎076-462-1001(立山町観光協会)

地図立山町芦峅寺

雄山神社 中宮祈願殿 【見学可能】

信仰の里、芦峅寺に鎮座

中宮祈願殿は、女人禁制だった立山信仰で、女性が立入ることが出来る最終地でした。両側に立つ樹齢約500年の見事な杉木立の境内にある若宮は、岩の上に立っています。若宮神社は一間社流造で、立山信仰の祈願殿として、立山の36社の神様を祀っています。


【お問い合わせ】
☎076-462-1001(立山町観光協会)

地図中新川郡立山町芦峅寺2

雄山神社 中宮祈願殿
布橋

この世とあの世を繋ぐ橋

女人禁制の立山に登れない女性の、「この世」から「あの世」への架け橋。布橋を渡り姥堂に参拝することで、来世の極楽浄土が約束される「布橋灌頂会」は、現在でも数年に一度秋の彼岸中日に行われ、応募による参加が可能。

【お問い合わせ】
☎076-462-1001(立山町観光協会)

地図中新川郡立山町芦峅寺

布橋
雄山神社 前立社壇 【見学可能】

立山巡礼始まりの地、岩峅寺

三社で一番平野部に建立しているので、前立社壇と呼び、現在の本殿は室町中期の物といわれています。神の神聖な場所へ人間を近づけないように、床が高床式になっており、身舎(もや)に縁はついていません。神社本殿建築としては北陸最大で、当時の様式を今に伝える大変貴重な建物です。


【お問い合わせ】
☎076-462-1001(立山町観光協会)

地図中新川郡立山町岩峅寺1

雄山神社 前立社壇
立山巡礼ルート

参拝者を迎えた宿坊

立山の麓の岩峅寺、芦峅寺は参詣者のための宿坊町でした。一般的な住居構造の中に宗教儀式が行える場所を持つのが宿坊の特徴。寺院のように仏像などを安置する須弥壇(しゅみだん)がありました。

参拝者を迎えた宿坊 室内
参拝者を迎えた宿坊 外観
豆知識 立山信仰の布教用図解「立山曼荼羅」

芦峅寺の衆徒は、掛け軸曼荼羅を使って、全国に布教活動を行いました。立山の開山縁起や、恐ろしい地獄の様子を絵解き解説し、立山信仰へ人々をいざなったといいます。現存する貴重な曼荼羅は立山博物館で見ることができるので、要チェック!!

立山曼荼羅 掛け軸曼荼羅




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