ロカルちゃ! 富山

マニアックに遊ぶディープな富山情報誌

神秘の海「富山湾」沿岸を駆け巡る

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蜃気楼・ホタルイカ・埋没林などで知られる神秘の海「富山湾」。
「天然の生け簀」とも言われ、水産資源の宝庫である一方、富山湾特有の寄り回り波等の高波は、人々の暮らしを脅かしてきました。
沿岸部には、命を守り、生活を豊かにするため、知恵と工夫をこらした様々な土木構造物があります。

立山から富山湾まで高低差4,000m

新湊大橋【しんみなとおおはし】

新湊大橋

中央径間360m!圧巻のビッグスケール、日本海側有数の斜張橋

掘り込み港湾である富山新港の東西を結ぶ、新湊大橋。海に面していることから横からの強風がスムーズに流れるように工夫されています。またそのスケールゆえに、材質やパーツの形状にも徹底的なこだわりが。桁下面に吊下げられた歩道部「あいの風プロムナード」にも注目です。

あいの風プロムナード断面
あいの風プロムナード断面

主径間と側径間の接合部分に注目!

橋全体の重量を軽減するために側径間がプレストレストコンクリート、主径間が鋼製。プロムナードの天井にその接合部分があります。

主径間と側径間の接合部分
主径間と側径間の接合部分

新湊大橋の構造

新湊大橋の構造

高橋脚部と中央径間部を側径間桁で繋ぎ、72本のケーブルで支えています。免震支承や制振装置の採用、また積雪・凍結対策に下水処理水を利用しています。

[お問い合わせ]☎0766-84-8292 富山県富山新港管理局
地図 射水市海王町~海竜町

生地中橋【いくじなかはし】珍

びっくり!橋がグルリと回転

黒部漁港と富山湾の間の水路に架かる日本初の旋回橋。橋の軸が片側にあり、扇形に90度動きます。現在の橋は昭和57年に完成した4代目です。

地図黒部市生地

生地中橋

生地の海底地下道

昭和57年に黒部漁港と生地中橋の中間点に作られた海底地下道。壁一面に地元の子どもたちによる絵が描かれたアートスポットです。

生地の海底地下道

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雨晴海岸【あまはらしかいがん】

国名勝

多様な工法を駆使、景勝地を守れ

波による侵食防止のため海中には人工リーフを、また女岩の岩の崩落防止としてロックボルトを施工しました。

地図高岡市太田

雨晴海岸
女岩(めいわ)
女岩(めいわ)

高月海岸の離岸堤・消波ブロック群【たかつきかいがんのりがんてい・しょうはぶろっくぐん】

高波を強固に二重・三重にブロック

高月海岸は古くから海岸災害との闘いの地であり、その足跡として今も町なかに石垣が残っています。
現在では富山湾特有の寄り回り波(うねり性の大波)等の高波対策として直立堤防と二重の離岸堤(消波ブロック)が設置されています。

地図滑川市高月町

離岸堤(消波ブロック)
直立堤防

伏木富山港【ふしきとやまこう】

中古車輸出が盛んな富山地区(ロシアに輸出される中古車)
▲中古車輸出が盛んな富山地区(ロシアに輸出される中古車)

富山の国際交流ゲートウェイ

富山地区(富山港)、新湊地区(富山新港)、伏木地区(伏木港)の3つの地区があり、国内外との交流・物流の拠点として重要な役割を担っています。特に中国、韓国、ロシアなど環日本海圏対岸諸国との交易が盛んです。

[お問い合わせ]☎076-444-3336
富山県港湾課

富山地区:地図富山市東岩瀬町ほか
新湊地区:地図射水市奈呉の江ほか
伏木地区:地図高岡市伏木湊町ほか

木材チップの輸入を担う新湊地区(山積みされたベトナム・米国等からの木材チップ)
▲木材チップの輸入を担う新湊地区
(山積みされたベトナム・米国等からの木材チップ)

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富岩運河環水公園【ふがんうんがかんすいこうえん】

海から離れたまちなかの公園に港湾の区域あり

昭和10年に東岩瀬港(現在の富山港)から富山駅北までに建設された富岩運河の歴史と自然美が融合した、親水公園。園内の水路に架かる天門橋は、公園のシンボル施設であり、展望塔からは、環水公園全体が一望できます。

[お問い合わせ]☎076-444-6041
富岩運河環水公園パークセンター
地図富山市湊入船町

富岩運河環水公園

中島閘門【なかじまこうもん】

国重

昭和初期の精緻な土木施工技術

昭和9年、富岩運河につくられたパナマ運河方式の閘門。曲面護岸、閘門操作室、放水路の水門施設全体が国の重要文化財です。今も旅客船の通過時には門が開閉され、閘門の仕組みを体験できます。

[お問い合わせ]☎076-437-7131
富山県富山港事務所
地図富山市中島

中島閘門

閘門のしくみ

富岩水上ライン

環水公園~岩瀬間を運航する旅客船で、中島閘門の通行を体験できます。(4月~11月)

[お問い合わせ]☎076-444-4116
富山県観光課

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土木の歴史(昭和の都市計画)

全国初、一石三鳥をねらった一大プロジェクト

昭和初期の神通川は明治期の治水工事の影響で、洪水時以外は以前の河道に水が流れなくなっていました。当時の富山県としてはこの「廃川地」を利活用することで近代都市を建設することが第一の課題でした。そこで、まずは神通川河口を東岩瀬港にし、川と港を分離。駅北から東岩瀬港まで「富岩運河」を建設し、掘った土砂を使って「廃川地」を埋め立てたのです。
これにより市街地の区画整理が進められ、また、産業の活性化に必要である街路の建設も行われました。

着手前と完成後



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