ロカルちゃ! 富山

マニアックに遊ぶディープな富山情報誌

400年の歴史を持つ高岡鋳物

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アイコンの説明
鋳造の模様/鋳物工房「利三郎」
鋳造の模様/鋳物工房「利三郎」

鋳造技術が優れた高岡鋳物は肉厚が薄く、軽いために大きい物でも扱い易いのです。

銅器と鋳物が街にあふれる高岡市街地立寄りスポット

1609年に加賀前田家2代当主の前田利長が高岡城へ入城、高岡を開町すると奨励した産業のひとつが高岡の鋳物でした。明治期のウィーン万博に出品し大評判を呼んだ銅器製品、富山県民が多数参加した北海道開拓の鉄具や鰊(にしん)釜需要などを経て、全国で広く知られるようになりました。なかでも銅器は全国シェアがトップクラス。
近年は漫画キャラなどの銅像やテーブルウェアといった、幅広い分野の製品が作られ地元高岡でも多種多様な鋳物と触れ合えます。


ドラえもんポスト

ドラえもんポスト

漫画家の藤子・F・不二雄先生が高岡市出身という縁から高岡駅交通広場(待合室)に高岡銅器製のポストが設置されています。

[住所]高岡市下関町6-1地図

[お問い合わせ]☎0766-20-1255(高岡市)


高岡大仏

日本三大仏のひとつです。

[住所]高岡市大手町11-29地図

[お問い合わせ]☎0766-23-9156(大仏寺)

高岡大仏

高岡銅器展示館

高岡銅器、神仏具等多数を展示・販売しています。年中無休で大型バスの駐車も可能です。

[住所]高岡市美幸町2-1-16地図

[お問い合わせ]☎0766-63-5556

高岡銅器展示館

クルン高岡B1ギャラリー

県内外の作家や企業の作品等を展示販売。季節の企画展など作家との交流も行えます。

[住所]高岡市下関町6-1 高岡駅地下街地図

[お問い合わせ]☎0766-50-8661

クルン高岡B1ギャラリー

ぢぃの覚え書き

鋳造業の縁の下の力持ち
加藤外次郎商店

鋳物の金属を溶かすために不可欠な炉は、江戸時代は「たたら」で酸素を送り薪を燃やす薪炉でした。明治期に入ると、一級河川が7つもある富山県は水力発電を中心とした電力普及が早くから進み、電気炉が主役となります。
加藤外次郎商店は高岡の開町当時から薪を始めとした材料や炉の販売、修理等を今日まで生業としてきた鋳物産業の縁の下の力持ち的な存在。県外の伝統工芸制作現場でも同商店の炉が使用されています。

溶解炉
コークスを燃料に、金属の地金を溶かす溶解炉。底部の通風口から送風して燃焼効率を高める構造。

こんなカワイイ高岡鋳物も!?

制作販売 能作

フラワートレー 桜
フラワートレー 

[お問い合わせ]☎0766-63-5080

[ホームページ]www.nousaku.co.jp

青銅苔盆栽
(上)青銅苔盆栽 はりねずみ 親、子
(下)青銅苔盆栽 ねこ

制作販売 山口久乗


[お問い合わせ]☎0766-22-0993

[ホームページ]www.kyujo-orin.com


久乗おりん
(左)久乗おりん ことりん
(右)久乗おりん ぞうりん
おりん 小鳥彫
おりん 小鳥彫

富山クラフトグルメ 高岡鋳物で味わえるお店

Cafe Mimpi 山町店 【かふぇみんぴ やまちょうてん】

高岡市を代表する祭「高岡御車山祭」の山車が展示されている施設内のカフェ。
高岡産の食材をふんだんに使用した「やま町ランチ」は11時~14時限定。スイーツメニューも充実。

[住所]
高岡市守山町47-1 高岡御車山会館内地図

[お問い合わせ]
☎0766-26-7123

やま町ランチ
やま町ランチ

使用作品シマタニ昇龍工房「すずかみ」


日本料理 都万麻 【にほんりょうり つまま】

高岡大仏にほど近いホテルニーオータニ高岡で贅沢な時間を。地元でも貴重な日本酒、勝駒をはじめ富山の地酒を数多く取り揃えてあります。

[住所]
高岡市新横町1 ホテルニューオータニ高岡3F
地図

[お問い合わせ]
☎0766-25-4033

お造り盛り合わせ
お造り盛り合わせ

使用作品能作
「立山のぐい呑」「片口-金箔」「Kuzushi-Tare」


GALLERY NOUSAKU 【ぎゃらりーのうさく】

能作の製品を実際に使って食事も。カフェとショップが併設されたGALLERY NOUSAKUでは、手作りの甘さ控えめなケーキを味わいながら器を試せます。

[住所]
高岡市熊野町1-28地図

[お問い合わせ]
☎0766-21-7007

手作りケーキセット
手作りケーキセット

使用作品能作「小長皿」


19HITOYASUMI 【いっきゅーひとやすみ】

熱伝導率が高い銅器の特性を生かし、驚きの冷たさを手と口で実感できる鈴木啓太氏デザインによるカップ。繊細な味の水出しアイスコーヒーを更に香りよく楽しむことができます。

[住所]
高岡市戸出伊勢領2415 高岡戸出店地図

[お問い合わせ]
☎0766-63-1160

水出しコーヒー
水出しコーヒー

使用作品
織田幸銅器「RED&WHITE」
アイスコーヒーカップ

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金屋町散策MAP

高岡鋳物の故郷 金屋町をめぐる立寄りスポット

千保川が庄川の本流だった江戸時代、鉄や銅、薪など鋳造に不可欠な物資を舟から陸揚げしやすい金屋町に鋳造の拠点が整備されました。現在も鋳物の製造体験工房、販売店が点在する観光名所で、銅片を含んだ石畳と、千本格子(さまのこ)の古い家が立ち並ぶ風情漂う町並みは見もの。銅像や歴史的建造物を探して回るのも面白い。

→金屋町の歴史

金屋町の町並み
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている町並み。高岡駅から徒歩約20分、金屋緑地公園に駐車場もあります。

鳳鳴橋

1鳳鳴橋

地図

キュポラと煙突

2旧南部鋳造所 キュポラと煙突

地図

石畳通りの銅像群

3石畳通りの銅像群

地図

クラフト体験

鋳物工房 利三郎クラフト体験見学4

オリジナル錫製品(風鈴、文鎮、箸置き、ぐいのみなど)の型に自分好みのデザインを刻み錫を流し込む。工房見学も可。

[住所]
高岡市金屋町8-11地図

[営業時間・休業日]
10:00~17:00(第4日曜休業/工場見学は日祝日、第2、4土曜含)

[お問い合わせ]
☎0766-24-0852(※前日までに要予約)

[ホームページ]
www13.plala.or.jp/jinpachi

利三郎

金屋町金属工芸工房 かんかクラフト体験5

真鍮、銅、アルミ金属板を使ったキーホルダー制作(500円)と錫鋳物コースター制作体験(1500円~)を用意。

[住所]
高岡市金屋町5-15地図

[営業時間・休業日]
10:00~17:00(毎週金~日曜営業※臨時休業あり)

[お問い合わせ]
☎0766-25-8550 留守番電話に予約可(※コースター制作は1週間前までに要予約)

[ホームページ]
www.kanaya-kanka.cocolog-nifty.com

かんか

大寺幸八郎商店クラフト体験6

錫鋳物をプレス、刻印してオリジナルの錫アクセサリを制作。自分の文字や絵を鋳物の表札、レリーフにできるコースも有。

[住所]
高岡市金屋町6-9地図

[営業時間・休業日]
9:00~17:00(木曜休業)

[お問い合わせ]
☎0766-25-1911(※当日体験可、団体は電話問い合わせ)

[ホームページ]
www.ootera.com

大寺幸八郎商店

金屋緑地と高岡市鋳物資料館立寄りスポット

江戸時代に船着場があった場所(当時は周辺で鋳型の材料になる砂や粘土も採取しました)が高岡の鋳物発祥の地として公園、資料館が整備されています。近隣に由緒がある家が多く、店舗内を覗いてみれば思わぬ逸品、発見があるかも…!?

与謝野晶子歌碑7

昭和8年に歌人・与謝野晶子夫妻が金屋町の鋳物工房を訪問した際に詠んだ歌が石碑に記されています。

歌
与謝野晶子歌碑

地図


高岡市鋳物資料館8

[住所]
高岡市金屋町1-5地図

[お問い合わせ]
☎0766-28-6088

高岡市鋳物資料館

ふいご

ふいご

炉に酸素を送り金属の溶解を促進させる片手用の器具。実際に手で動かせます。
(鋳物資料館内)

たたら

たたら

人が乗って足を使い炉へ酸素を大量に送り込む器具。本展示品も実際に操作が可能。重労働さを体験できる。
(鋳物資料館内)

注目の手職人

般若鋳造所

[住所]高岡市長慶寺1000地図

[お問い合わせ]☎0766-23-8542


吹分花瓶
吹分花瓶
黄と黒の吹分けに新たな色を

般若鋳造所が得意とする吹分け技法は、複数の金属をひとつの型に流し込むことで、美しい模様が金属に浮かび上がります。

「黄色い部分は不純物がないピュアな真鍮を、逆に黒は化学反応がしやすいいろんな不純物を入れます。この研究によって余所より綺麗な色が出るんです。また私は吹分けの表現に新たな色彩を加えたく、今は孔雀石を使って試行錯誤しています。磨くと透明度が出るガラス質の石をはめ込み、自然の風や水を表現してみたいですね」(般若)。

孔雀石
孔雀石
般若さん
職人No.01

日本工芸会正会員
般若 泰樹
はんにゃ たいじゅ

1972年 富山県高岡市生まれ。
2006年 第35回伝統工芸日本金工展 文化庁長官賞。2007年 第36回伝統工芸日本金工展 東京都教育委員会賞。2008 年第47回日本伝統工芸展富山展 日本工芸会賞。


釜師 畠 春斎

[住所]高岡市金屋町6-2地図

[お問い合わせ]☎0766-25-1346


三代畠春斎 波紋釜
三代畠春斎 波紋釜
茶席にさりげなく自然を添える

高岡鋳物の鉄瓶、茶の湯釜制作者として全国的に有名な「畠 春斎」三代目がこだわるテーマは自然。

「茶の湯には自然と一体化するという取り組み方があるため、関連した要素が欲しいと思い、主に水をテーマとした自然の模様を作品に加えています。先代の父は作品の形をとても大事にして、フォルムと肌合いが優しく、鉄を感じさせない柔らかさが評判を呼びました。それを上手く消化して、今の時代に合った感性を取り入れて行きたいと思っています」(畠)。

畠さん
職人No.02

釜師 三代目
畠 春斎
はた しゅんさい

1976年 富山県高岡市生まれ。2009年 畠春斎三代目襲名。
2009年 日本伝統工芸富山展 県教育委員会賞 日本工芸会正会員




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