ロカルちゃ! 富山

マニアックに遊ぶディープな富山情報誌

木と伝統工芸の調和 漆器・彫刻・組子

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アイコンの説明

城端蒔絵

城端蒔絵は、約440年前に南砺市城端で誕生した漆塗の伝統工芸です。小原治五右衛門が一子相伝として代々技術を受け継ぎ、城端の人、文化、自然と共にありながら作品を作り続けてきました。「加賀蒔絵」に代表される豪華絢爛な蒔絵とは異なり、庶民の工芸には贅沢な金銀の使用が許されなかった時代。創意工夫を重ね、朱・黒・黄・緑・茶の五彩に限られていた漆の色彩に不可能と言われていた白を表す事に成功した城端蒔絵は、「治五右衛門の白漆」などと大評判を呼びました。さらに鮮明な中間色、ぼかしの技法も加えて、白を基調とした色鮮やかさが特徴のひとつになっています。

制作中の模様 小原好喬氏
制作中の模様/小原好喬氏

注目の手職人

城端蒔絵16代目の小原好喬氏の作品には、うつろう四季や風景、動植物など自然を題材としたものが多くあります。

「自然は同じ景観でもひとつとして同じ絵にはなりません」(小原)。

富山や城端の対象を選んだ際は、長期間観察する事も珍しくないとか。

「桜を観察しに朝昼ずっと通った場所で見た月が凄く綺麗で、その作品を先に作ってしまったこともありました」(小原)。

それらをいかに蒔絵で表現するか、金銀などの制約が無くなった現代、城端蒔絵は新境地を迎えています。

「塗りの技法は無限の可能性があるんですよね。それらへ一歩ずつ前進していくのが、私に与えられた責務ではないかなと考えています」(小原)。

先代達が創意工夫に賭けた情熱は、当代にも確かに受け継がれていました。


城端蒔絵雲錦文飾箱
城端蒔絵雲錦文飾箱

「これは城端の桜の名所、向野一本桜と山田川、庄川の紅葉なんです。春と秋、桜と紅葉、山田川と庄川が合わさって六角の雲錦文飾なんですよ」(小原)

動画

YouTube 作品の制作模様

職人No.03

城端蒔絵
塗師屋治五右衛門
16代目

小原 好喬
おはら よしとも

1979年 南砺市城端生まれ。現在、公益社団法人 日本工芸会正会員。公益社団法人 日本工芸会富山支部会員(漆芸部会副部会長)。全国山・鉾・屋台保存連合会 祭屋台等製作修理技術者。NPO法人アートセッションとなみ野副会長。富山県民生涯学習カレッジ講師南砺市民大学講師。城端庵唄保存会会員 道Projectメンバー。

ぢぃの覚え書き

工芸の技術を集結した 城端曳山

毎年春に開催される城端曳山祭は、城端に300年近く伝わる地域最大の祭。その主役たる曳山の制作、修復にも小原家が代々関わっており、漆塗りや蒔絵だけではなく、意匠にいたるまでその技と感性、技が施されています。
城端曳山会館では祭の日以外も美しい姿が見られ、小原家の歴史文献も展示されています。

城端曳山祭

毎年5月5日(4日宵祭)

[お問い合わせ]
☎0763-62-1201(南砺市観光協会)


城端曳山会館立寄りスポット

[住所]南砺市城端579-3地図

[営業時間・休業日]9:00~17:00(年末年始休業)

[お問い合わせ]☎0763-62-2165

城端曳山

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高岡漆器

江戸時代初期に加賀前田家2代当主の前田利長が高岡城に入城、城下町を整備した際に箪笥や膳など生活用品を作らせたのが高岡漆器の始まりと言われています。やがて中国の漆器を手本に勇助塗りなど様々な技法が編み出され、昭和50年に国の伝統的工芸品に指定されました。盆や茶托など生活用品から青貝螺鈿が施された芸術作品まで、卓越した美しさが魅力です。

高岡漆器の技法

青貝塗
◎ 青貝塗

鮑(あわび)など虹色光沢を持つ薄貝を刀や針を用いて三角、菱形、波形などの細片に切り出し、モザイクタイルのように組み合わせて山水や花鳥を表現する。螺鈿技法のひとつ。


◎ 彫刻塗

木彫りした作品に立体感と独特の艶を出す技法。立体的な造形が美しい。


勇助塗
◎ 勇助塗

中国明代の漆器から影響を受けた技法。唐風の雰囲気を持つ意匠に花鳥や山水などの錆絵を描き、青貝、玉石、箔絵等を施す総合技法。赤を基調とした格式高い作品が多いのが特徴。

(右写真)
二代 石井勇助「福寿文勇助塗飾棚」(1881頃)
高岡市美術館蔵(部分)

クラフト体験

Factory HANBUNKO【はんぶんこ】クラフト体験

高岡漆器のおにぎり型の弁当箱か手鏡に螺鈿を自由にデザインできます。価格は1個4,000円プラス送料600円。約1時間の作業のあとプロが仕上げを担当。2週間から1ヶ月後に完成品が手元に届きます。

はんぶんこ

[住所]高岡市小馬出町63地図

[営業時間・休業日]11:00~18:00(火・水曜休業)

[お問い合わせ]☎0766-91-8380

[ホームページ]www.hanbunko.org

はんぶんこ

ぢぃの覚え書き

豪華絢爛な 高岡御車山

高岡漆器の技術は高岡御車山祭で使われる豪華絢爛な曳山に集結され、その歴史と共に発展を続けてきました。祭当日に7基の曳山が列をなす様は見もの。高岡御車山会館では実物の曳山が見られるほかカフェや売店も用意されています。

高岡御車山祭

毎年5月1日(4月30日宵祭)

[お問い合わせ]
☎0766-20-1301(高岡市観光交流課)

[ホームページ]www.mikurumayama.jp


高岡御車山会館立寄りスポット

[住所]高岡市守山町47-1地図

[営業時間・休業日]9:00~17:00(火曜休業)

[お問い合わせ]☎0766-30-2497

[ホームページ]mikurumayama-kaikan.jp

高岡御車山
高岡御車山の車輪

制作販売 漆器くにもとお買い物・お土産

[住所]高岡市中央町13地図

[お問い合わせ]☎0766-21-0263

[ホームページ]www.kunimoto-japan.com

らでんiPhone 6/6sカバー さくら
らでんiPhone 6/6sカバー さくら
黒・白・朱 6480円(込)

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井波彫刻

八日町通り
八日町通り
作業模様/野村清宝木彫刻工房
作業模様/野村清宝木彫刻工房

1390年に建立された井波別院瑞泉寺の門前町として発展した井波。江戸時代に寺が焼失した際、再建のために京都本願寺の御用彫刻師が招かれその技術を地元の人々が受け継ぎ、国の伝統的工芸品「井波彫刻」が誕生しました。彫刻技術の粋を集めた瑞泉寺はまさに圧巻。
門前から伸びる石畳の八日町通りには井波彫刻の工房が軒を連ね、木彫りの木槌の音が心地よく聞こえてきます。通りの看板や設置物にも井波彫刻が遊び心いっぱいに使われています。

[住所]南砺市井波3110-1地図

[お問い合わせ]☎0763-62-1201(南砺市観光協会)

八日町通り立寄りスポット

彫刻アレコレ

彫刻

井波別院 瑞泉寺見学

明徳元年(1390)建立。全国屈指の威容を誇る本堂をはじめ山門、太子堂など全てに井波彫刻の粋が施されている威容は圧巻。城のような石垣、宝物殿の展示も見もの。

[住所]南砺市井波3050地図

[お問い合わせ]☎0763-82-0004

[ホームページ]
www.geocities.jp/inamibetuinzuisenji

瑞泉寺

彫刻師の作業模様を見学しましょう!!見学

八日町通りにある工房はすべて一般見学が可能です。
工房中に入る際は、一声かけてから静かに作業模様を楽しみましょう。

→井波観光マップ

動画

YouTube 作業風景

天神様の木像
天神様の木像

この彫刻に注目!!

◎ 欄間(らんま)

井波彫刻を代表する芸術品。繊細かつ迫力ある花鳥、風景など立体的に彫刻されます。絵画のような美しさは、まさに彫師の腕のみせどころ。

◎ 天神様

富山では正月になると子供のために学問の神様、天神様(菅原道真)を飾る風習があります。そのひとつが木彫り像、井波で数多く制作されます。

◎ 獅子頭

全国屈指の伝承数を誇る富山の獅子舞。獅子頭の生産も盛んで、井波彫刻のものは迫力満点!!

◎ 干支動物

毎年秋頃から翌年の干支の動物が彫刻されます。手頃な価格の小物もあり、土産にも最適!!

注目の手職人

木彫 願児

[住所]南砺市山見1739-25地図

[お問い合わせ]☎0763-82-6124

[ホームページ]mokutyou-ganji.com


木の温かみを持つ動物たち
木の温かみを持つ動物たち

野中氏は動物作品が得意な井波彫刻師。

「縁起物のフクロウ、猫、犬の順に制作物が多いです。受注生産の場合は、お客様の希望を元に粘土原型を作ってから完成まで約二か月ほどかかります。八日町通りにあるウサギの彫刻看板が目印のギャラリー瑞庵に作品が展示されていますので、ぜひご覧になってみてください」(野中)。

野中さん
職人No.04

彫刻師
野中 願児
のなか がんじ

1993年 堀友二、澤義博両氏より井波彫刻を学ぶ。
1997年 第48回富山県勤労者美術展 富山県町村会長賞。他
井波彫刻伝統工芸師。

クラフト体験

井波彫刻総合会館クラフト体験

簡単なネームプレート(制作約3時間)から干支の置物、動物パネル、本格的な欄間まで、豊富な制作体験コースを用意。
施設内では大小様々な井波彫刻の展示販売やベテラン彫師による制作実演も催しされています。

獅子ガチャラ
獅子ガチャラ

[住所]南砺市北川733地図

[営業時間・休業日]9:00~17:00(毎月第2第4水曜休館)

[お問い合わせ]☎0763-82-5158

[ホームページ]www.inamichoukoku.com/kaikan

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こんな逸品も富山に!!魅せる!職人魂

組子欄間【くみこらんま】

組子は飛鳥時代から続く木工技術で、細くひき割った木に溝・穴・ホゾ加工を施し、釘を一切使わずに「木を組む」もの。(株)タニハタでは天然の針葉樹にこだわり、数10種類のカンナを駆使して手作業で製品を仕上げています。さらにITシステム環境を整備して製作スピードをアップ。組子専用NC機械(ラジアルソー)の導入によって大判の製品にも対応し、アート作品のような美しい組子製品を次々と生み出しています。高級ホテルや空港、駅のラウンジなど、さまざまな商業施設に設置され、2015年にはイギリス、スイス、イタリアなど8か国での販売実績を誇ります。
工場見学・製作体験は10名以上で要予約。

株式会社タニハタ

[住所]富山市上赤江町1-7-3地図

[お問い合わせ]
☎076-441-2820(フリーダイヤル0120-41-2872)

[ホームページ]www.tanihata.co.jp

組子
組子

気品と優雅さが漂う、アーティスティックな組子の間仕切り。 ザ・リッツ・カールトン東京のスイートルームにもタニハタの組子が設置されています。

ザ・リッツカールトン京都

[住所]京都市中京区鴨川二条大橋畔地図

[ホームページ]www.ritzcarlton-kyoto.jp

スイートルームの組子

富山の玄関口を訪れる人に幸せがあるようにと、吉祥模様である青海波文様の組子が設置されています。

きときと市場とやマルシェ

[住所]富山市明輪町1-220地図

[お問い合わせ]☎076-471-8100

きときと市場とやマルシェ



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