とやま四季めぐり



そびえ立つ雪の壁が出迎える、100万人の山岳観光ルートへ。

 4月、立山黒部アルペンルートの開通時、道の両側に続く雪の壁の回廊。美女平駅(977m)から室堂駅(2450m)へ向かって走る高原バスの車窓からの景色は、標高を上っていくにしたがい雪の壁の高さも次第に高くなり、まるで春から冬へと、逆戻りしたような不思議な感覚があります。
 中でも、室堂駅手前の大谷(2390m)は、高原バス区間でも最大の雪の壁が見られるところです。このあたりの雪の壁は、積雪が多い年には高さ20mにも達し(10階建てビルに相当)、圧倒的迫力。それは「雪の大谷」として有名です。開通後の一定期間は、約500mの区間が歩行者に開放される「雪の大谷ウォーク」が行われるので、ぜひ雪壁の間を歩いてそのスケールの大きさを体感してみてください。室堂ターミナルや大観峰の展望台からの眺望も見逃せません。雪原の中に刻まれたバス道路、銀白に輝く立山の山岳美はこの時期にしか見ることのできないすばらしい風景です。
 そして5月も半ばを過ぎると、立山もようやく春めいてきます。アルペンルートの中では比較的標高の低い美女平では、新緑が美しい季節になります。一方、標高の高い室堂平はまだ雪の中。春山スキーや6月限定の雪遊び広場でソリ遊びやスノーシューが楽しめます。国内外から年間100万人の観光客が訪れるアルペンルートの壮大な幕開けは、きっと想像以上の感動を与えてくれます。

立山黒部アルペンルート
雪の大谷ができるまで
立山黒部アルペンルートとは
立山黒部アルペンルートが全線開通する4月中旬に向け、高原バス道路の除雪作業は、一面の銀世界の中で行われます。深い雪のはるか下にある道路をGPSで探し当て、除雪作業を開始。雪で埋もれた道路を、30t級のブルドーザーで雪の表面をカンナで削り落とすように少しずつ掘り下げ、丹念に除雪していくと、道路の両脇に高さ20mにも達する雪の壁がそそり立つ、それが、「雪の大谷」です。

立山黒部アルペンルートは、ケーブルカー・高原バス・ロープウェイなどを乗り継いで、北アルプスを横断する世界有数の山岳観光コース。富山県と長野県との間約90kmを結び、1971(昭和46)年の完成以降、大自然の魅力を気軽に満喫できる立山へ、国内外から年間100万人が訪れています。ルートの起点・立山駅(475m)からメインステージの室堂駅(2450m)までは1時間足らず。さらに、そこから約2時間の登山となる立山の主峰・雄山山頂(3003m)には、雄山神社峰本社が建っており、シーズン中は多くの参拝客で賑わいます。春の雪の大谷、夏の高山植物など四季折々の楽しみがあり、国内最大級の黒部ダム、日本最古の山小屋など貴重な歴史遺産も。毎年4月中旬に開通して11月末まで、壮大なスケールの感動が待っています。

季節のおすすめ観光

  • 大観峰 雪のトンネル

    春の大観峰駅周辺は深い雪に埋もれているため、中をくり抜いた雪のトンネルを通って展望台へ。ひんやりとしたトンネル内を歩いて外にでれば、360度の白銀の大パノラマが待っています。

  • 春山スキー

    4月といってもまだ雪深い室堂。オリンピック代表候補選手などアスリートの合宿にも利用される立山のスキー場は、山スキー、ボード、テレマーク、クロスカントリーなどいろいろな楽しみ方ができます。


  • 美女平

    立山ケーブルカーでわずか7分。樹齢数百年の立山杉やブナの原生林が広がる豊かな森。オオルリ、アカゲタなど約60種の野鳥が確認されており、バードウォッチングのメッカでもあります。

  • 美女杉

    美女平駅前の大きな立山杉は、立山が女人禁制だった昔、若狭の尼が2人の供を連れて山に入り、神の怒りを受けて杉に変えられてしまったという伝説があります。根元には地蔵が祀られています。


  • 称名滝

    立山連峰の水を集め、弥陀ヶ原の溶岩台地から、4段に流れ落ちる大瀑布。落差350mは日本一。雪どけ時にだけ現れるハンノキ滝はさらに高所から流れ落ち、轟音を響かせる滝の迫力は倍増。

  • 悪城の壁

    称名滝へ向かう途中、称名川左岸に現れる巨大な壁は、高さ約500m、長さ約2km。立山の火山活動で生じた溶結凝灰岩の一枚岩が、称名川に約10万年かけて浸食されたもので、自然の悠久の営みを感じさせます。

立山黒部アルペンルート周辺 春のイベントPICK UP!
立山・雪の大谷ウォーク
美女平原生林トレック
4月17日〜5月31日 5月21日〜6月20日
ルート開通後、雪の大谷の500mほどの区間を歩行者に開放。高さ20mに迫る、巨大な雪の壁のスケールを間近で体感できます。参加者には記念通行証がプレゼントされ、きっと忘れられない思い出に。
開催場所:室堂駅手前 雪の大谷
主催者名:雪の大谷散策実行委員会
問合せ先:立山黒部貫光 TEL.076-432-2819
ブナなどの原生林が群生する森を、ナチュラリストが案内するツアー。まぶしい緑、爽やかな木々の香り、野鳥の声をBGMにトレッキング。五感を通して、自然の息吹を思いきり感じることができます。
開催場所:美女平駅 周辺一帯
主催者名:立山黒部貫光
問合せ先:立山黒部貫光 TEL.076-432-2819
雪遊びコーナー
 
「室堂平・雪遊び広場」を開設! 6月1日〜30日  
室堂ターミナル屋上すぐ近くに「雪遊び広場」を開設します。初夏の室堂でそりやスコップを使った「雪遊び」をお楽しみ下さい。また、立山自然保護センターとは雪壁に挟まれた全長約70mの「雪の回廊」で結ばれています。
アクセス情報
鉄道・バス 富山側 JR富山駅(JR北陸本線)—(乗り換え)富山地方鉄道立山線—立山駅 約60分
長野側 JR信濃大町駅(JR中央本線)—(乗り換え)路線バス—扇沢駅 約30分
富山側 北陸自動車道 立山IC—立山駅 約40分
長野側 北陸自動車道 豊科IC—扇沢駅 約60分
※立山駅(富山県側ケーブルカー乗り場)~扇沢(長野県側トロリーバス乗り場)は、マイカー乗り入れが禁止されています。
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