とやま四季めぐり


名湯に癒され、美味に馳せる。峡谷の楽しみは冬も眠らない。

 春から秋、見事な峡谷美を楽しませてくれるトロッコ電車も、冬は多雪寒冷地帯のため12月〜翌年4月までの期間は運休となります。それと同時に、この時期ならではの峡谷の楽しみ方もあります。黒部峡谷の玄関口・宇奈月温泉は、1923(大正12)年の開湯以来、数多くの文人墨客から愛されてきた由緒ある温泉郷。その歴史は黒部川の電源開発を契機に、上流の黒薙から湯を引いたのが始まりで、今や北陸を代表する温泉街のひとつとして知られるようになりました。
 駅に降り立つとまず出迎えてくれるのは宇奈月のシンボル、温泉噴水。日本一の透明度ともいわれる無色透明の湯は、肌にやさしいアルカリ性単純泉。源泉温度は88度と高く、体の芯から良くあたたまります。周辺には、宇奈月を訪れた著名な文人の歌碑や美術館、足湯、土産物屋などがあり、旅情豊かな温泉街はのんびり散策するにはぴったりです。
 一方、宿が建ち並ぶのは黒部川沿い。対岸には峡谷の山々がせまり、雪が降れば水墨画のような景観美を見せてくれます。山峡にありながら日本海が近く、新鮮な海の幸を味わえるのも宇奈月ならでは。冬はカニ、甘エビ、ブリなど一段と多くの魚介が旬となり、黒部川の名水で仕込む地酒とも相性抜群。2月には恒例の「宇奈月温泉冬物語」が開催され、冬空に打ち上げられる花火を眺めながら至福のひとときを過ごせます。

黒部峡谷
知られざる黒部峡谷のもうひとつの姿
黒部峡谷鉄道とは
黒部峡谷は冬期、積雪が多く、雪崩の危険性も高いため、鉄道は毎年11月30日で運行を終了しますが、実は鉄道作業員たちにとって一年で最も忙しくなるがこの時期です。鐘釣駅の上流にあるウド谷橋は、沿線の中でもとくに雪崩が激しい場所。本格的な冬入りの前に、雪害を防ぐためのレールや枕木の取り外し作業が大急ぎで行われます。さらに軌道の点検や車輌整備、大切な電源を凍結被害から守るために峡谷内で働く人々など、冬の間も鉄道がそうしたたくさんの人々の懸命な努力によって守られていることは、余り知られていません。

立山連峰と後立山連峰との間に深く刻み込まれた、日本で最も深いV字谷「黒部峡谷」。ここを汽笛を鳴らして走る小さなトロッコ電車は、黒部川上流の電源開発やダム建設に伴い、資材や作業員の輸送手段として1937(昭和12)年に完成。今も発電事業の現場で活躍しながら、北アルプスの懐深く私たちを運んでくれます。始点「宇奈月駅」から終点「欅平駅」まで全長20.1km、片道約1時間20分の峡谷探勝は、橋を渡り、トンネルを抜けるたびに感動的な景色が待っています。春の新緑、秋の紅葉と季節ごとに鮮やかに表情を変え、沿線には野趣あふれる河原の温泉、峡谷の奥座敷・欅平の自然散策など見どころが満載。毎年4月下旬から11月までの運行期間、奥深いその魅力を楽しませてくれます。

季節のおすすめ観光

  • 足湯「おもかげ」

    東屋にベンチをもうけた造りで、山峡の風が気持ちいい。宇奈月公園内にあり、湯温は40度とほどよい温かさ。

  • 足湯「いっぷく」

    雨の日でも楽しめる、無料休憩所「いっぷく処」にある屋内の足湯。3つの浴槽があり、熱めの湯は水で調節が可能。


  • ブロンズ像

    温泉街のあちらこちらに点在する全27体のブロンズ像。いずれも著名彫刻家が手がけた作品で、街を散策しがてら楽しめます。

  • セレネ美術館

    黒部峡谷をテーマにした作品を中心に展示。平山郁夫など有名画家が描く黒部の自然は見応えあり。カフェでゆっくりするのもおすすめ。


  • 宇奈月公園

    開湯以来、数多くの文人墨客から愛されてきた宇奈月温泉。想影橋近くの公園には、昭和天皇、与謝野鉄幹・晶子夫妻、宮柊二夫妻らの歌碑が建てられています。

黒部峡谷周辺 冬のイベントPICK UP!
宇奈月雪のカーニバル
宇奈月温泉『冬物語』雪上花火大会
2月上旬 2月第2〜第4土曜
温泉街が熱気につつまれる雪と炎の祭典。宇奈月温泉スキー場から麓まで、たいまつを持ったスキーヤーによる点灯滑降は迫力満点。温泉街を練り歩く「たいまつ行列」は一般参加もOKです。
開催場所:宇奈月温泉スキー場 他
主催者名:黒部・宇奈月温泉観光協会
問合せ先:黒部・宇奈月温泉観光協会 TEL.0765-65-0022
銀世界を彩る恒例の雪上花火大会。冬の澄み渡った夜空に打ちあがる色とりどりの花火は、夏とはひと味違った美しさです。湯上がりに地酒や地ビールを飲みながら眺める花火はとくに最高。
開催場所:温泉街一円
主催者名:黒部・宇奈月温泉観光協会
問合せ先:黒部・宇奈月温泉観光協会 TEL.0765-65-0022
アクセス情報
鉄道・バス JR魚津駅(JR北陸本線)—(乗り換え)富山地方鉄道本線 新魚津駅—宇奈月温泉駅 約30分
北陸自動車道 黒部IC—県道13号 約20分
黒部・宇奈月エリア関連ページ » モデルコース» 観光スポット» 祭り・イベント» フォトライブラリー

ページの先頭へ