短い夏が終わり、立山黒部アルペンルートは9月に入るともう秋のよそおいとなります。山麓と山頂では約2000mの標高差があるので、9月下旬から11月上旬の約1ヶ月半かけて、紅葉を順に楽しむことができます。
色とりどりの紅葉につつまれる美女平の森は、野鳥の声をBGMにゆっくりと散策を楽しみたいエリア。夏にすがすがしい高原の風景を見せていた弥陀ヶ原も、溶岩台地の上にやわらかな秋色の絨毯を敷きつめたような美しい紅葉景色が広がります。その隣には日本有数の大規模崩壊地「立山カルデラ」が横たわっており、美しさと厳しさが隣り合わせにある立山のもうひとつの顔を見ることができます。
珍しい乗りものを使い、いろんな角度からの紅葉を眺められるのもアルペンルートならではの楽しみ方です。日本で最も高所を航行する黒部湖遊覧船「ガルベ」では、周囲の山々の紅葉景色を船上から優雅に眺めることができます。また、大観峰駅 (2316m)と黒部平駅 (1324m)を結ぶ長さ1.7kmの立山ロープウェイは、「動く展望台」ともいわれ、勾配のあるタンボ沢の斜面に敷きつめられた錦模様の絨毯を、空中から見渡すことができます。とくに晩秋、斜面の上部だけが冠雪した3段染めは絶景です。
いつ来ても変わることがない美しさ。それでいていつも異なる表情を見せてくれる立山の自然の豊かさ。アルペンルートの運行期間に可能なら何でも足を運んでみてください。
| 立山黒部アルペンルート | |
|---|---|
知られざるもうひとつの立山 |
立山黒部アルペンルートとは |
| 弥陀ヶ原の南側に位置する立山カルデラは、1858(安政5)年に起きた大地震と、それに伴う大鳶山崩れによってできた、日本有数の大規模崩壊地です。その後も、ここを源流とする常願寺川によって激しく侵食されてきたカルデラは、東西6.5km、南北4.5km、大きな鍋底のような形となり、高山植物が咲き乱れる弥陀ヶ原とは対照的に、荒々しい景観を見せています。弥陀ヶ原バス停から徒歩40分、立山カルデラ展望台に立つと、噴煙を上げるカルデラや、崩壊によってできた刈込池、さらに立山連峰から薬師岳へと続く北アルプスの山並みが一望できます。 | 立山黒部アルペンルートは、ケーブルカー・高原バス・ロープウェイなどを乗り継いで、北アルプスを横断する世界有数の山岳観光コース。富山県と長野県との間約90kmを結び、1971(昭和46)年の完成以降、大自然の魅力を気軽に満喫できる立山へ、国内外から年間100万人が訪れています。ルートの起点・立山駅(475m)からメインステージの室堂駅(2450m)までは1時間足らず。さらに、そこから約2時間の登山となる立山の主峰・雄山山頂(3003m)には、雄山神社峰本社が建っており、シーズン中は多くの参拝客で賑わいます。春の雪の大谷、夏の高山植物など四季折々の楽しみがあり、国内最大級の黒部ダム、日本最古の山小屋など貴重な歴史遺産も。毎年4月中旬に開通して11月末まで、壮大なスケールの感動が待っています。 |

季節のおすすめ観光
立山カルデラ
弥陀ヶ原の南、大きな鍋底のような形をした東西6.5km、南北4.5kmにわたる崩壊跡。展望台から、日本一の暴れ川、常願寺川の激しい侵食によってできたカルデラを一望できます。
地獄谷
地表から吹き出す火山ガス、立ちこめる硫黄の臭い。鍛冶屋地獄、紺屋地獄など136の地獄があり、荒涼とした風景に、今も立山の火山活動が続いていることを実感できます。
大観峰
標高2316mからの展望はアルペンルート随一といわれています。はるか眼下に黒部湖、正面に北アルプスの後立山連峰、四季折々のいろどりが美しいタンボ沢が広がります。
タンボ沢
大観峰〜黒部平にかけた広大な斜面に、ダケカンバ、ナナカマドなどの落葉樹が群生。10月に入ると、美しい紅葉の絨毯をロープウェイから一望できます。11月には、冠雪と紅葉、緑の三段染めも。
黒部平庭園
駅舎の展望台からは、西にタンボ沢、東に黒部湖と後立山連峰が眺められ、絶好の記念撮影スポットとしても有名。庭園の一角にある観察園では、立山に自生する四季折々の高山植物が見られます。
黒部湖遊覧船
標高1448m、日本最高所を運行する遊覧船「ガルベ」。瑠璃色の水面を讃える湖から、紅葉の峰々を満喫するクルージングは贅沢。ブナなどの原生林にかこまれた湖畔には遊歩道もあり、散策に最適です。
| 立山黒部アルペンルート周辺 秋のイベントPICK UP! | |
|---|---|
立山の自然と歴史探訪 |
晩秋の薬師岳を楽しむ山岳ツアー |
| 9月頃予定 | 10月中旬 |
「歩くアルペンルート」と題して、旧立山登拝道を修復した登山道を、ナチュラリストの案内でゆっくりたどります。立山の大自然と立山信仰の道を歩き、悠久の歴史と文化に触れられます。
開催場所:立山周辺各コース 主催者名:立山黒部貫光 問合せ先:立山黒部貫光 TEL.076-432-2819 |
北アルプスの山の中での随一の巨峰、薬師岳。閉山祭を兼ねた1泊2日のツアーでは、折立で出発式をし、三角点、太郎平を経て、薬師岳頂上を目指します。翌日、閉山式を行います。
開催場所:薬師岳 周辺一帯 主催者名:大山観光協会 問合せ先:大山観光協会 TEL.076-481-1900 |
| 鉄道・バス | 富山側 JR富山駅(JR北陸本線)—(乗り換え)富山地方鉄道立山線—立山駅 約60分 長野側 JR信濃大町駅(JR中央本線)—(乗り換え)路線バス—扇沢駅 約30分 |
|---|---|
| 車 | 富山側 北陸自動車道 立山IC—立山駅 約40分 長野側 北陸自動車道 豊科IC—扇沢駅 約60分 ※立山駅(富山県側ケーブルカー乗り場)~扇沢(長野県側トロリーバス乗り場)は、マイカー乗り入れが禁止されています。 |
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「歩くアルペンルート」と題して、旧立山登拝道を修復した登山道を、ナチュラリストの案内でゆっくりたどります。立山の大自然と立山信仰の道を歩き、悠久の歴史と文化に触れられます。
