世界遺産 五箇山を歩く
1995年に世界文化遺産に登録された五箇山合掌造り集落。「相倉」と「菅沼」の2つの集落があり、今も人々の生活が営まれ、日本の原風景ともいうべき素朴で美しい景観が残っています。厳しい自然に耐える堅牢な造り、生活と生業を一体化した合理的な合掌造り家屋は、古いもので築400年近くにもなります。雪解けの春、新緑、さわやかな夏と季節ごとに魅力は変わり、どれも風情にあふれますが、深い雪に囲まれてたたずむ冬の合掌造りは、静寂の中にぬくもりを感じさせてくれ、情緒たっぷり。厳しい寒さにもかかわらず訪れる人たちの心を温めてくれます。また世界遺産に泊まることのできる民宿もあり、宿泊して迎える清らかな翌朝の風景は、心も洗われる清々しさです。空気、音、人々の笑顔。これも世界遺産の隠れた魅力なのかも知れません。