移住検討者も注目!富山の海と山の自然を気軽に宿泊体験|とやま農泊ツアー体験記-1

移住検討者も注目!富山の海と山の自然を気軽に宿泊体験|とやま農泊ツアー体験記

富山県は、標高3,000m級の立山連峰から、水深1,000m超の富山湾まで、約4,000mものダイナミックな高低差を併せ持つ世界でも稀有な地域です 。この地形がもたらす清らかな雪解け水は大地の恵みを育み、「天然のいけす」と称される富山湾が豊かな海の幸を届けています 。

この記事では、そんな富山の豊かな自然と暮らしを「農泊(のうはく)」という形で体験したレポートをお届けします。2025年10月に実施されたツアーを通じて見えてきた、地域の人々との温かい交流や、その土地ならではの食文化の魅力をご紹介します。

ツアーの概要

今回は、2025年10月11日(土)〜13日(月・祝)に開催された「海も!山も!とやま農泊モニターツアー in 利賀村&新湊」に同行してきました 。このツアーは、富山県外に住む方を対象に、富山が誇る海と山の両方の魅力を2泊3日で体感してもらうために企画されたものです 。
1泊目は山間部の南砺市・利賀村で山の暮らしを体験し、2泊目は海沿いの町、射水市・新湊で漁師町を満喫するという、富山の高低差を存分に活かした行程です 。海と山が非常に近い富山だからこそ実現できる、濃密な周遊プランとなっています 。

1日目(南砺市利賀村):伝統文化と「共生」の暮らし

ツアーの始まりは、面積の約97%が森林という大自然に囲まれた山村、利賀村(とがむら)です 。標高400m〜700mに集落が点在するこの地域は、まさに山と共に生きる知恵が息づく場所です 。宿泊先は、温かなもてなしが魅力の「民宿中の屋」 。
ここでは、野菜の収穫や、五穀豊穣を願う縁起物「わら馬づくり」といった手仕事を体験しました 。特に印象的だったのは、イワナを自ら捌く体験です 。山の食文化の基本を肌で感じることができました。夕食には、地元で採れた新鮮野菜やイノシシ肉のボタン鍋、炊き立てのご飯、そして自分で捌いたイワナの塩焼きが並びます。山でしか味わうことのできない「ごちそう」を囲み、農家の方々と語らう時間は、参加者の心に深く残るものとなりました。

2日目午前(南砺市利賀村):そば打ち体験

2日目の朝は、農家の手作り料理が並ぶ「田舎メシ」からスタート。午前中のメインイベントは、利賀村の特産でもあるそば打ち体験です 。そば職人の方から直接指導を受け、粉の状態から丁寧に麺へと仕上げていきます 。そば切り道具を扱う難しさに苦戦しながらも、職人さんのアドバイスでなんとかかたちに!そして、昼食には、自分たちで打ったばかりのそばをいただきます。手仕事の苦労を知った後にいただく一杯の味は格別で、利賀の豊かな手仕事文化を五感で楽しむ機会となりました。

2日目午後(射水市新湊):水辺の絶景とレトロな漁師町

お昼過ぎに利賀村を出発し、一路、日本海沿いの町・新湊へ移動します 。利賀から新湊へは車でわずか1時間半ほどの距離ですが、これだけの山奥から一気に海まで出られるのは富山ならではの魅力。山と海が本当に近いんです。
到着後は「富山湾〜内川クルーズ」を体験しました 。海王丸パークに佇む帆船海王丸を眺め、内川へと入ります 。舟から見る漁師町には現役の漁船がずらりと並び、かつての面影を残すだけでなく、現在進行形で機能している街の力強さに感動を覚えます 。
その後は「川の駅新湊」を拠点に、レンタル自転車を借りて散策を楽しみました 。街には昔ながらの餅屋やおしゃれなカフェ、長屋を改造した居酒屋などが点在し、配布されたマップを見ながら自分だけのお気に入りを探すことができます。住民と旅行者の距離が近く、まさに「暮らすように旅ができる」のが最大の魅力です。

2日目夜(射水市新湊):獲れたて海の幸と新しい宿泊体験

2泊目の宿は、新湊の街中に点在するリノベーションされた歴史ある長屋や古民家です 。地域に溶け込むような滞在は、この街の日常をより身近に感じさせてくれます 。
夕食は地元の人気店「寿司居酒屋よしお」にて、富山湾の旬の海の幸を堪能。食の豊かさを改めて実感しました 。
夕食後は、提灯の灯りが美しい夜の街を歩く自由時間もあり、幻想的な湊町の夜の景色を楽しみました。

Column

新しい旅の楽しみ方 アルベルゴ・ディフーゾとは?-1

新しい旅の楽しみ方 アルベルゴ・ディフーゾとは?

新湊内川地区では、街全体を一つの大きなホテルと見立てる「アルベルゴ・ディフーゾ」の考え方を取り入れています 。宿泊施設と飲食店をあえて分ける「泊食分離」を推奨することで、旅行者が街を歩き、地元の商店や住民と触れ合うきっかけを作っています。
この取り組みにより、観光客は単なる訪問者としてではなく、街の息遣いを感じる滞在者として新湊を楽しむことができます。地域に点在する個性的な店舗を巡ることで、街全体の活性化にも繋がっています 。

3日目(射水市新湊):早朝の活気と伝統工芸体験

3日目の朝食は、朝7:30から営業している「きときと食堂」へ 。開店と同時に地元客や観光客でほぼ満席となる活気の中、獲れたての海産物を味わいました 。
その後は放生津(ほうじょうづ)八幡宮に集合し、本堂の中で本格的な「しめ縄づくり体験」に挑戦。教えてくれるのはプロのしめ縄職人さんたちで、コツを掴んでなんとか形に仕上がったしめ縄は、最後に神主さんに「入魂」していただき、かけがえのないお土産となりました 。
旅の締めくくりは「新湊かに小屋」で、茹でたての富山湾名物「ベニズワイガニ」をなんと一人1匹! 甘みのあるぷりぷりの身は、まさに富山湾の恵みです。3日間の充実した体験を振り返りながら、富山の魅力を再確認する時間となりました 。

まとめ

今回の「海も!山も!とやま農泊モニターツアー in 利賀村&新湊」を通じて、富山の山と海の距離の近さ、そしてそれぞれの土地で育まれてきた文化の豊かさを深く知ることができました。観光施設を巡るだけでは得られない、地域の方々との対話や伝統的な手仕事体験は、富山での暮らしをより身近なものにしてくれます。

富山県内には、この他にも多様な農泊施設や体験プログラムが用意されています。この記事を読んで富山に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度、「とやま農泊」に参加してみてください。自然と共に生きる、温かな富山の人々があなたを待っています。