高山都がハーブの楽園〈ヘルジアン・ウッド〉で過ごす、立山リトリートトリップ-1
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高山都がハーブの楽園〈ヘルジアン・ウッド〉で過ごす、立山リトリートトリップ

記事公開日:2023.11.20

凛々しく連なる立山連峰、どこか懐かしい穏やかな田園風景、美しい景色が目の前に広がる立山町。都会の喧騒から離れて、非日常をゆったりと過ごせるリトリートの地として注目されています。「これぞ日本の原風景ですね。壮大だけど、なんだか落ち着く。澄んだ空気が心地いいです」と、立山の印象を教えてくれたモデルの高山都さんとともに、さらなる癒しを求めて、ハーブの楽園〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉を訪れました。

原風景に溶け込む癒しの村 〈ヘルジアン・ウッド〉で健やかな時間を

  • 原風景に溶け込む癒しの村 〈ヘルジアン・ウッド〉で健やかな時間を-0

    見渡す限り広がる田園風景に「景色を遮る建物もなくて、開放感があふれますね」と高山さん。

あたり一帯に広がる立山の原風景。ウッドデッキを歩いていると、心地よい風とともに、ほんのりハーブの香りも。

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    特徴のある各棟は、ウッドデッキで結ばれていて、散策も楽しい。

2020年にオープンした〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉は、美と健康をテーマにした複合施設。広大な敷地内にはレストラン、ハーブ農園、アロマ工房、スパ、宿泊施設などが点在しています。

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    和ハーブをはじめとするさまざまなハーブや草木を栽培。季節によって異なる香りに癒されます。

立山の美しい風景のなかで、心地よいハーブの香り、食、宿泊、トリートメントなど、心も体も本来の豊かな姿へと生き返るようなさまざまな体験をしていただける施設が、今後も増えていく予定です。

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    イベントスペースからは立山連峰も望める。マルシェや結婚式の場として使われることも。

この施設を立ち上げたのは、富山の製薬会社〈前田薬品工業〉の前田大介さん。ご自身が心身の調子を崩したとき、ハーブの力に助けられたことがきっかけで、アロマに着目。アロマオイルを蒸留する工房や原料のハーブ畑をつくるところからスタートし、リトリートの場へと構想が広がっていったのだそう。

Information Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)

address:富山県中新川郡立山町日中上野57-1
tel:076-482-2536
access:富山地方鉄道立山線五百石駅よりバス(日中上野バス停より徒歩約3分)、北陸自動車道 立山ICから約10分

〈The Table〉で富山の旬の味に出合える、滋味あふれる一皿を

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    レストラン〈The Table〉の設計を手がけたのは、建築家の隈研吾さん。自然素材を活用したストローベイル建築が印象的。

〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉は立山連峰や田園風景に馴染むよう、この地域の伝統的な散居村をイメージして設計された建物。ウッドデッキを歩いて巡ることができます。

最初に訪れたのは、レストラン〈The Table〉です。地元の顔の見える生産者さんの食材を中心とした料理で、ストーリー性のあるコースを楽しめます。
壁は職人による土壁、しけ絹を使用したカーテンなど、内装やインテリアにも、富山の手仕事が細部に詰まった温かみのある空間。

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    予約制のコースのみ。コースは6000円、8000円、12000円の3種類。アルコール、ノンアルコールのペアリングもご用意。 ※税・サービス料別です。

季節ごとに日々変わる料理に合わせてペアリングも提案。ノンアルコールペアリングでは敷地内で採れたハーブやお茶などを組み合わせたオリジナルドリンクを、アルコールペアリングでは、自然派ワインを中心に、立山町白岩の〈IWA 5〉など富山の日本酒を堪能できます。

「私、ペアリング好きなんです。レストランでも頼みますし、家でも友人たちと集まるとき料理と飲み物の組み合わせを楽しんでいます。料理のおいしさや食事の楽しさが深まる感じがしますよね。このドリンクも柑橘の爽やかさとほのかな甘みがあっておいしい。大好きなクロモジの香りが効いていますね」(高山さん)

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    季節によって移り変わる食材。料理も日々変化していくのだそう。

この日いただいた前菜は、富山の名物「ます寿司」を再構築した一皿。射水のサクラマスの下には、黒部〈Y&Co.〉の山羊チーズ、黒米のリゾットが。エディブルフラワーも県内で採れたものなのだそう。

「自由で新しい発想のます寿司。おもしろいですね。富山にはいろいろな食材があって、その組み合わせ次第で、こんなにもバリエーションが広がると思うと、料理って奥深いですよね」(高山さん)

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    メインディッシュは、赤ワインをイメージした季節のドリンクとお肉をペアリング。

ひと口食べて「温度と焼き加減が完璧で、赤身のいいところがギュッと味わえておいしい!」とご満悦。ペアリングのドリンクは、アールグレイをベースに南砺市のブラックベリージュースや香りのいいスパイスなどをブレンドしたもの。

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    立山の牧場でのびのびと育った放牧牛のヒレを使用。

「お肉に添えられているのが茄子の田楽なのも新鮮でおもしろい。ソースのように活躍してくれてすごく合いますね。おいしい料理を食べると、ついどんな風にレシピを思いつくんだろう、って気になっちゃいます」(高山さん)

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    「地元のより良い食材を探すために生産者さんを巡ったり、おもしろい食材の組み合わせを日々考えたりしています」と熊野シェフ。

料理をつくるのは、フランスや東京のレストランで修業を積んだ熊野泰博シェフ。敷地内で採れたスパイスやハーブを使用して、カテゴライズされないメニューを生み出しています。

「僕は富山出身なんですけど、東京から地元に戻ってきて感じるのは、あまり知られていない富山の魅力が本当にたくさんあること。僕自身も発掘できていない食材がまだまだあるので、どんな料理にしようかと毎回楽しみながら考えています。この場所を訪れるお客さまに、富山の恵みを存分に味わってもらえたらうれしいです」(熊野シェフ)

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    「アグリチームが丹精込めて育てたお米をコースでお召し上がりいただけます」と熊野シェフ。

Information The Table

tel:076-482-2536
営業時間:12:00〜15:00(最終入店13:00)/17:00〜22:00(最終入店19:00)
※3営業日前までに要予約
定休日:木曜(年始休業・冬期休業あり)

〈The Workshop〉で特別な香りを楽しむアロマハーブバスソルトづくり体験

  • 〈The Workshop〉で特別な香りを楽しむアロマハーブバスソルトづくり体験-0

    ガラス張りに大きな屋根が目印の〈The Workshop〉。周囲のハーブ園を360度見渡せる開放的な空間です。

次に、ハーブの香りに癒されながら、ウッドデッキをぐるりと巡って、大きな屋根のかかったガラス張りの建物へ。

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    「こうして素敵な景色を眺めていると、なんだか心も洗われますね」と大きく深呼吸。

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    建物の奥には蒸留抽出器が置かれています。

足を踏み入れた瞬間、心地よいハーブの香りがふんわりと漂ってきます。目の前には立派な蒸留器が。この機械を使って施設内で採れたハーブたちから精油、芳香蒸留水を抽出するのです。

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    「この香り好きかも……」と、真剣に好みの香りを選ぶ高山さん。

このアロマ工房では、専門資格を持つ講師によるさまざまなセミナー・ワークショップを体験できます。

「普段から家でもアロマを焚いたり、気分に合わせて精油を選んだり、体と心の声を聞きながら、その日に合った香りを選ぶのを楽しんでいます」という高山さんに、好きな精油とドライハーブを組み合わせるアロマハーブバスソルトづくりを体験してもらいました。

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    講師の富田和美さんがアロマハーブバスソルトのつくり方だけでなく、精油やハーブの効果効能、選び方や楽しみ方までいろいろなアドバイスをしてくれます。

「香りにはさまざまな効果がありますが、あまり気にしすぎず、直感で好きな香りを選ぶのをおすすめします。心と体の調子と嗅覚はリンクしていると、いわれています。そのときに一番ピンときた香りを組み合わせて、オリジナルのバスソルトをつくってみてくださいね」(富田和美さん)

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    精油の組み合わせ方次第でオリジナルの香りをつくれる楽しみも。

「どうしようかな〜。私が好きなクロモジも気になる。普段からクロモジの木の落ち着いた香りが好きで、リラックスしたいときに心に効くと感じていて。あとは、これとこれを組み合わせてみて……」と、香りを嗅ぎ比べながら、選んでいる様子は真剣そのものです。高山さんのアロマの知識とこだわりに、講師の富田さんも「すごくお詳しいですね……! 良いブレンドです」と深いアロマ談義が繰り広げられました。

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    ピンクソルトに色とりどりのドライハーブを合わせた見た目もかわいいバスソルトの完成!

そうしてできたのがこちら。ジュニパーベリー、フランキンセンス、レモングラス、ローズゼラニウム……などを組み合わせた、高山さん特製のアロマハーブバスソルト。

「テーマは『おかえりわたし』! 明るくて、やわらかくて、自分好みの香りを組み合わせてみました。いい香りに包まれて、黙々とつくる作業も心地よくて、つい集中しちゃって。アロマってやっぱりおもしろいな。ドライハーブをたっぷり入れて、見た目もかわいくできて大満足。疲れたときにゆっくり楽しみたいです」(高山さん)

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    「この香りは夫も好きそう!」贈る相手を想像しながらのお土産選びも楽しい時間。

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    〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉から生まれたアロマブランド〈taroma〉。高山さんが選んだのは「リカバリージェル(ヒノキ 100グラム)」(3300円)。

体験のあとはお土産選びも抜かりなく。高山さんがお土産に選んだジェルは、〈Seed to Aroma〉のブランドコンセプト通り、自然から届いたフレッシュな香りが魅力。

「ヒノキの香りのジェルは疲れたときに心身を癒やしてくれそう。香りってすごく記憶に残るから、今日の思い出をそのまま持ち帰れるのでいいですね」(高山さん)

Information The Workshop

営業時間:10:00〜16:00
定休日:水曜

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    〈The Workshop〉の隣には、「Taroma」を知りつくしたセラピストによるオールハンドの施術を体験できる〈The Spa by Taroma〉も。©KOJI HONDA

アロマオイルを贅沢に使いながら、セラピストがひとりひとりの悩みや不調に合った施術をしてくれます。豊かな香りに包まれての施術で、心をときほぐしてくれます。

Information The Spa by Taroma

営業時間:10:30〜20:00(L.E)
※前日までの完全予約制
定休日:不定休・第3水曜

土の中のサウナホテル〈The Hive〉で、極上のひとときを

  • 土の中のサウナホテル〈The Hive〉で、極上のひとときを-0

    2022年5月に〈Healthian-wood (ヘルジアン・ウッド)〉内にオープンした〈The Hive〉は、まるで秘密基地のようなユニークな構造。

〈The Workshop〉をあとにして、さらに歩き進め、和ハーブが生える小道を抜けると、なんだか不思議な入口があります。特別なサウナ体験のためだけにつくられた土の中のサウナホテル〈The Hive〉です。

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    不思議な形状の建物は、中に入るとコンパクトな見た目に反して意外と広々とゆったり過ごせそうなリビングが。

「地面の草木をこの高さから見ることってないからおもしろいですね。半地下だからこその眺め。地上の大自然とは違って、土、水、空気、こうしてゆっくりと観察することって日常生活ではあまりないので、新鮮ですね」(高山さん)

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    半地下なので外からは見えず、建物のデッキからは空や自然が見える。完全なプライベートを楽しめる設計に。

1棟貸し切りの〈The Hive〉は「ミツバチの巣」を意味するその名のとおり、六角形の箱が半分地中に埋まっている特徴的な建築。中には2つのサウナと寝室、水風呂、リビング、キッチンを完備しており、水風呂は立山の雪解け水を汲み上げた地下水を使用しています。ミネラルたっぷりのやわらかい水質、冷たすぎない水温でサウナにぴったり。

「夜は満点の星空を見上げながらの外気浴もできます。周りの視線を気にせず、没頭できます。自然に囲まれて、プライベートな時間をゆったり過ごせるので整うどころじゃないですよ」と教えてくれたのは、〈The Hive〉のアチャさん。

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    ストーブを囲むように座る90度以上のフィンランド式サウナ「IRORI」。六角形の建物由来の不思議な形状のサウナルームは、熱の回りがよく安定した室温を保てるのだそう。オリジナルフレーバーのロウリュ用アロマウォーターも忘れずに。

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    〈The Hive〉のアチャさんと高山さん。アチャさんはアウトドアに詳しいので、登山やアクティビティについても教えてくれます。

〈The Hive〉では食材を持ち込んでBBQを楽しむことも、もちろん〈The Table〉での食事も可能。だけど、ぜひ試してもらいたいのが“アチャカレー”。数々の飲食店で経験を積んできたアチャさん特製のカレーコースが宿泊者限定で楽しめるのです。

「ぜひ、今後はお友だちと泊まって食べてくださいね。1棟貸しのプライベートな空間なので、仲間と過ごすには最高の場所ですよ。自然を感じながらサウナに入って、星を見ながらお酒を飲んだりおしゃべりして、親密な時間を過ごせるはずです」(アチャさん)

「きっと最高だろうな。アチャさんのカレーも気になりすぎます(笑)。またすぐに、立山を巡る旅の予定をたてなきゃ」と次の富山旅行の計画も捗りそうな高山さんでした。

Information The Hive

tel:070-8813-6905
料金:1棟貸切/2名9万円〜(最大6名)
※1組限定でデイユースのご予約も可能(通常12:00〜14:30)
※宿泊予約がない日は7:00〜9:30/12:00〜14:30/16:00〜18:30/19:30〜22:00の4枠各回1組限定でデイユースの予約が可能。予約は公式サイトから。

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「大好きなハーブやアロマに囲まれて、富山だからこその食材やおいしい食事を楽しめて、心身ともに癒やされました。なにより、こんな自然に囲まれながら過ごす時間は本当に心地よくて。立山町を訪れると、地元のみなさんが『あそこに立山連峰が見えて……』とお話されるのもすごく印象的でした。富山のシンボル的な存在なんだな、としみじみ感じました」(高山さん)。

都会の喧騒から離れ、五感を整えて研ぎ澄まし、美しい自然に寄り添うリトリート。初めて訪れた土地でもどこか落ち着く、そんな立山旅を高山さんも満喫できたようです。 リフレッシュしたいなと感じたら、少し足を延ばして立山へ。雄大な大自然と原風景に癒されてみませんか?

Profile 高山都-1

Profile 高山都

1982年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティ。商品のディレクションなど幅広く活動し、丁寧な生き方を発信するInstagramも人気。趣味は料理、ランニング、器集め、旅行。

credit text:花沢亜衣 photo:黒川ひろみ hair & make:鈴木智香


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