NBA八村塁選手「ただいま、富山!」世界へ羽ばたいた少年が故郷に帰ってきた日|YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming-1
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NBA八村塁選手「ただいま、富山!」世界へ羽ばたいた少年が故郷に帰ってきた日|YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming

記事公開日:2026.10.15

「好きな食べ物は何ですか?」――8月22日、富山市で開催された「YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」の冒頭記者会見でのひとコマ。会場にいた小さな子どもから、八村塁選手へ素朴な質問が飛び出しました。

「お寿司!」迷いなく答える八村選手。世界最高峰のNBAでプレーし、世界中から注目を集める八村選手ですが、この日の答えはとてもシンプル。そして、富山をホームタウンに持つ八村選手らしい一言でもありました。
 

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八村選手はこれまでも、幼い頃によく富山のまち寿司に連れて行ってもらった思い出を語っています。富山で育った少年時代から親しんできた地元の米や魚。世界のさまざまな場所で食を楽しむようになった今も、故郷の味として記憶に残っているのでしょう。


 

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「お寿司」という一言から、ふと浮かび上がる幼い日の富山の風景。そんな八村選手が、この日、故郷へ帰ってきました。

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富山のまちを上げて、「おかえりなさい!」

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「YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」は、八村選手にとってNBA入り後、初めてとなる公式凱旋イベントです。富山県、富山市が共催し、さまざまな企業の協賛によって、富山県民とともに一日限りのお祭りとして開催されました。
 

会場となったYKK AP ARENA(富山市総合体育館)には、八村選手を一目見ようと大勢の人が集まりました。富山駅から会場へ向かう道にも八村選手の姿を描いた垂れ幕が掲げられ、街を歩くだけでイベントの熱気が伝わってきます。
 

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    母校の富山市立奥田中学校のマーチングバンドの演奏で出迎えられる八村選手

アリーナに響く大きな歓声。それは「世界の八村塁選手」への声援であると同時に、富山で育った八村選手への「おかえりなさい」でもありました。世界で活躍するNBAプレーヤーの凱旋帰郷。けれど、この日の富山で迎えられていたのは、遠い存在のスーパースターだけではありません。かつてこの街で育ち、バスケットボールに夢中になった一人の少年。その成長を知る人たちはもちろん、地元の人たちによって、最大級の愛と親しみをもって迎えられました。
 

世界へ羽ばたいた八村選手、その原点は富山に

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トークセッションでは、富山で過ごした少年時代やバスケットボールとの出会い、これまでの歩みについて語った八村選手。

会場を沸かせたのは、幼少期を知る保育園時代の担任の先生との再会でした。当時の八村選手は「ひょうきんな子どもだった」という先生の言葉に、本人も笑顔。遊具で遊んで何度もけがをしたことなど、懐かしい思い出が次々とよみがえります。
 

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NBAのコートで力強くプレーする現在の姿からは想像しにくい、元気いっぱいの少年時代。その原点は、富山の日常の中にありました。中学時代の仲間との思い出も、八村選手の歩みを語るうえで欠かせません。競技を続ける中で仲間からかけられた言葉や支えを振り返り、「それがなかったら今ここにいないかもしれない」と語る場面も。

家族、指導者、仲間、そして地域の人たち。一人の少年が世界へ羽ばたくまでには、たくさんの出会いと支えがありました。八村選手が富山を「原点に戻れる場所」と語る理由も、そこにあるのかもしれません。
 

世界で得た経験を、次の世代へ

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今回の帰郷イベントで大きな意味を持っていたのが、県内の小中学生約200人を対象とした「BASKETBALL CLINIC」です。憧れのNBAプレーヤーと同じコートに立つ子どもたち。八村選手が登場すると、会場にはひときわ大きな拍手と歓声が響きました。

八村選手は富山弁を交えながらフレンドリーに子どもたちに声をかけ、一人ひとりのプレーにも目を配ります。
 

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    富山のプロバスケットボールチーム「富山グラウジーズ」のメンバー、子どもたちと一緒に

「最初はミスしても大丈夫。だんだん習慣づけされて良くなっていく」

世界最高峰の舞台を知る八村選手からの言葉です。伝えているのは、シュートやドリブルの技術だけではありません。挑戦すること。失敗しても続けること。自分の夢をあきらめないこと。八村選手が歩んできた道そのものが、子どもたちへの力強いメッセージになっています。

 

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富山から世界へ。かつて富山の体育館のコートに立っていた少年が、今度は世界で得た経験を携えて、次の世代へバトンを渡す。そんな光景が、この日のアリーナにはありました。
 

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    NBAプレーヤーの3ポイントシュートに会場一同が注目

「富山が一番」。変わらない故郷への思い

八村選手の富山への思いは、食の話にも表れていました。富山を思い出す瞬間について「毎日」と答え、富山の食については「海外に出て、いろんなご飯を食べてきたけど、富山の米が一番」と笑顔で語ります。
 

冒頭の記者会見で、子どもから「好きな食べ物は?」と聞かれて「お寿司」と答えたことも、その延長線上にあるのでしょう。幼い頃に家族と訪れたまち寿司。富山の魚や米を味わった記憶。
 

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世界各地を飛び回る今も、八村選手の中には富山で過ごした日々の記憶が残っています。八村選手にとって富山は、ただ生まれ育った場所ではありません。味覚や風景、人とのつながりまで含めて、自分自身を形づくってきた場所だということが伝わってきました。
 

バスケットボール、そして富山の伝統文化でひとつに。

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昼のアリーナイベントが終わると、帰郷イベントの舞台はアリーナ外の親水広場へ。「BLACK SAMURAI Night Festival Powered by アイザック」では、音楽や食、祭りを楽しむ人々でにぎわいました。
 

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やぐらを中心にDJステージや地元グルメの屋台が並び、会場を彩ったのは1,000個を超える「エール提灯」。一つひとつに込められたのは、八村選手への応援と、これからも世界で挑戦してほしいという富山からのエールです。
 

夜が深まるにつれて提灯に明かりが灯り、昼とは違う表情を見せる会場。そして始まったのが「盆ジョヴィ」です。さらに、富山市八尾地域に伝わる「おわら」も披露されました。このステージには八村選手も登場。越中おわら節に合わせて踊る姿に、会場からは大きな歓声が上がります。
 

バスケットボールという世界共通のスポーツと、富山で受け継がれてきた伝統文化。まったく違うように見える二つが、この日は八村選手を介して一つにつながりました。
 

夜空に広がった、富山からのエール

一日の最後を飾ったのは、エール花火。夜空に大きく開く花火を見上げながら、この日一日の光景がよみがえります。子どもたちの笑顔。アリーナを揺らした歓声。八村選手を迎えるみんなの声。提灯の明かり。やぐらを囲む人々。そして、おわらの音色。
 

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スポーツだけではありません。音楽、食、祭り、伝統文化。富山のさまざまな魅力が一つになった一日でした。

今回開催された「YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」は、単なる凱旋イベントではありません。富山から世界へ挑戦することの可能性を、もう一度みんなで感じる機会だったのだと思います。
 

「おかえりなさい。そして、いってらっしゃい」

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八村選手は少年時代に育った富山でバスケットボールを始め、仲間や指導者との出会いを重ね、やがて世界へ羽ばたきました。そして今、世界で得た経験を携えて故郷へ。この日、その姿を目の当たりにした富山の子どもたちにも大きな希望が刻まれたはずです。
 

富山からでも、世界を目指せる。八村選手の存在そのものが、その可能性を示していました。一方で、八村選手にとっても、故郷の人たちから直接声援を受ける温かい時間は、きっと特別なものだったでしょう。
 

世界の舞台で戦い続ける中で、いつでも帰れる場所がある。「おかえりなさい」と迎えてくれる人たちがいる。その場所がまさに富山なのです。
 

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8月22日、富山のまち全体が八村選手を温かく迎えました。そして最後に送られたのは、「おかえりなさい」だけではありません。「これからも、世界で」そんな願いを込めた、「いってらっしゃい」のエールでした。
 

富山で育った少年が世界へ羽ばたき、今度はその背中を見た子どもたちが、それぞれの夢へ向かって歩き始める。「YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」は、八村塁選手のこれまでを振り返る一日であると同時に、富山の次の物語が始まる一日でもありました。

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Profile 八村塁(はちむら るい)

富山県出身。奥田中学校、明成高校、ゴンザガ大学で活躍後、2019年NBAドラフトで日本人初の1巡目指名を受けてワシントン・ウィザーズに入団。その後、2023年にロサンゼルス・レイカーズへ移籍。 2021年東京五輪、2024年パリ五輪では日本代表に選出される。 2025年より、世界の舞台を目指す中高生のためのバスケットボールキャンプ「THE CAMP」を主催。

©︎BLACK SAMURAI 2026
 text:近藤モモエ photo:YUCO NAKAMURA(C STUDIO)


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