豊かな風土と人が紡ぐ伝統工芸品。高山都が立山の手仕事に触れる旅へ-1
背景の山のシルエット

豊かな風土と人が紡ぐ伝統工芸品。高山都が立山の手仕事に触れる旅へ

記事公開日:2023.11.28

自然豊かな立山町は、古くから受け継がれる伝統工芸品「越中瀬戸焼」や「蛭谷和紙」など、風土と人が紡ぐ、さまざまな手仕事が培われ、ものづくりが盛んです。「日々の生活で使う器も、手仕事のあたたかみを感じられるものを、取り入れるようにしているので、旅先では、その地域の工芸品を見るのが好きなんです。どんなすてきな出合いがあるのか楽しみ!」と期待に胸を膨らませる高山さんとともに、立山の手仕事に触れる旅へ。

小さな古民家で出合う〈巣巣〉の手仕事雑貨

  • 小さな古民家で出合う〈巣巣〉の手仕事雑貨-0

    型板ガラスがどこか懐かさを感じる、昭和レトロな佇まい。

北アルプスの麓、立山町ののどかな田園風景を眺めながらたどり着いたのは、〈巣巣(すす)〉という小さなお店。一見、民家のようにも見えますが、のぞいてみると小さな看板がありました。レトロな趣のあるガラス戸を開けてさっそく店内へ。

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    もともとあった昭和の住宅を一部リフォームして、立山町にお店をオープン。

昭和40年頃に建てられた古民家の雰囲気を活かした店内には、店主の岩﨑朋子さんがセレクトした雑貨、洋服、アクセサリー、スツールなどがところせましとディスプレイされています。

「人の手仕事やものづくりの背景を感じられる雑貨を見ると集めたくなるので、つい目移りしちゃいます。丁寧に愛情をかけられてつくられたものって、大切にできるし、受け継いでいくこともできる。今だけじゃない感じがして、すごくいいなと思うんです」(高山さん)

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    富山県在住の金工作家・池田晴美さんのケトルが気になる高山さん。「銅製で使ううちに変化していくのも楽しいですよ」と岩﨑さん。

東京・等々力で16年間、家具と雑貨のお店を営んでいた岩﨑さん。豊かな自然を身近に感じられる場所への移転を考えていたところ、たまたま立山に縁があり、移住を決意。2020年6月、この地に〈巣巣〉を再オープンしました。

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    池田晴美さんのケトル 400mlは、左から黒褐色仕上げ、素地仕上げ (各27500円/受注生産)、ブローチ作品「ちい咲く」緑青、真鍮(各9350円)。

「等々力のお店をしていた頃から、お付き合いのあった作家さんの作品のほか、ラトビアやリトアニア、インドネシアで買い付けた洋服なども扱っています。富山に移住したことで、地元の作家さんの作品も増えています。蚤の市で声をかけてお取り扱いが始まったり、知人の紹介で知り合う作家さんもいて、新しい出合いが広がっています」と岩﨑さん。

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    小田原で木工ろくろの工房を構える〈もくのすけ〉の漆器を手にとる高山さん。

「器を少しずつ集めているのですが、大きめのサイズが増えてきたので、最近は小さいサイズに惹かれるんです。おかずをちょこんと盛り付けて食卓に並べたりして楽しんでいます」と、おちょこサイズの器が気になるという高山さん。ものを選ぶときは、「3つ以上の使い道が想像できるか」で最終的に決めるのだそう。

「木工の器はどこか素朴であたたかみがあっていいですよね。ただ美しいだけじゃなくて、耐久性も道具としての魅力があって。このサイズなら、お酒を飲むのにも、いくらやもずくなど、ちょっとした薬味やおつまみを入れるのにもよさそう。3つ思いついてしまったので、決めちゃおうかな」(高山さん)

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    定期的に開催される展示。絵の展示のほか、器や工芸品の作家による展示も。この日は、紙版画作家の坂本千明さんの絵本『ぼくはいしころ』の原画展が開催されていました。

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    併設のカフェで一息。岩﨑さんが庭で取れたものでつくった梅シロップと栗の渋皮煮をいただきました。

器や工芸品に目がない高山さん。岩﨑さんとのおしゃべりも盛り上がっていました。
「渋皮煮もほんのりラムが効いていておいしい。お庭で梅や栗も採れるなんて、日常のなかで、こんな身近に手仕事を感じられるなんて、すてきですよね。なんだか友だちのおうちに遊びにきたみたいな感覚で、ほっとしちゃいますね」(高山さん)

Information 巣巣(すす)

address:富山県中新川郡立山町鋳物師沢201-6
tel:076-463-6603
access:富山地方鉄道立山線 沢中山駅から徒歩2分、北陸自動車道立山ICから約20分
※3月から12月中旬までの期間、事前予約にて木〜土曜に営業

蛭谷和紙の歴史と技術を受け継ぐ、唯一の和紙工房〈川原製作所〉

  • 蛭谷和紙の歴史と技術を受け継ぐ、唯一の和紙工房〈川原製作所〉-0

    古い蔵を改築した工房には、やさしいあかりが灯り、薪火の香りが漂ってきました。

次に訪れたのは、北アルプス定倉山を源とする小川の畔の小さな集落にある〈川原製作所〉。
約400年の歴史を持つ、国の伝統工芸品「蛭谷(びるだん)和紙」を受け継ぐ、唯一の和紙職人・川原隆邦さんとその息子の大郎くんが工房で出迎えてくれました。

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    和紙職人の川原さん(写真右)と、3〜4歳から工房で和紙づくりを手伝っている息子の大郎(たろう)くん(写真左)。親子でワークショップの講師をすることもあるのだそう。

蛭谷和紙最後の職人・米丘寅吉さんに弟子入りし、「郷土の大切な文化を途絶えさせたくない」という思いから、当時83歳の師匠から口伝で教わった製法と技術を継承したという川原さん。師匠が亡くなったあと、蛭谷から立山町に作業場を移し、一人で山を開墾し、和紙づくりに欠かせない原料も自ら育てています。

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    工房で和紙をつくる川原さん。

川原さんの工房では、建築資材として使われるような和紙ガラス、特殊加工やデザインがほどこされたアートともいえる和紙作品をはじめ、習字などに使われる一般的な和紙のイメージを覆すような、独自のクリエイティビティが光る和紙がつくられています。

「未来の視点を大事にしたいなと思いながら、和紙や伝統工芸の持つエンターテインメント性を探っています。伝統工芸というのはどうしても場所や過去をどう継承するかという話になりがちなのですが、本来は技術とイズムなはず。もっと広げることはできるんじゃないかと思い、今はオーダーメイドでさまざまな和紙をつくっています。息子もだいぶ頼もしくなってきたので、一緒に楽しく製作に励んでいます」(川原隆邦さん)

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    川原さんが育てている楮。「え、これが和紙になるの?」と驚く高山さん。

幼い頃からお父さんの和紙づくりを間近に見て学んできた10歳の大郎くん。もう立派な和紙職人のひとりです。まずは和紙の原料について「楮(こうぞ)というクワ科の植物の皮が和紙づくりの原料になります。楮の繊維はとても強く、この繊維が編み物のように絡み合うことで和紙になるんです」と教えてくれました。

原料を栽培から手がける和紙職人は国内に数えるほどしかいないそう。こうして一から育てるところから行うのも蛭谷和紙の大きな特徴。できあがる和紙や作品への思いもより深まります。

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    楮を蒸してやわらかくし、皮を剥ぎ、水につけてアクを抜いて繊維だけにします。

繊維を木槌でたたき、ほぐしていきます。そのほぐし加減で、和紙にしたときの目の細かさや粗さが決まっていくので、重要な作業です。

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    木槌でたたいて、ほぐして、伸ばして…と繰り返していきます。「これが本当に和紙になるのだろうか……」とドキドキしながら作業する高山さん。

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    たたき終えた楮の繊維は、紙漉きをするための水槽「フネ」に入れます。

「結構ちからが必要ですね。たたいているときは繊維状だったけど、水に入れるとふわ〜と溶けちゃいました。これがこのあと和紙になるんですよね……? なんだかまだ想像ができないです」(高山さん)

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    水につけておくと粘り気が出るトロロアオイ。気温が高いと粘度が出にくいので、和紙は冬季につくることが多いそう。楮だけでは水に溶けてしまうため、固まりません。トロロアオイの根から出る粘りのある成分「ねり」を入れることで、とろみが出ます。

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    慣れた手つきで紙漉きをする大郎くん。

トロロアオイによって粘度が増してきたら、いよいよ紙漉きをしていきます。

「『簀桁』(すけた)とよばれる簾(すだれ)状の紙漉き用の枠をそっと水に落とし、ゆっくりと前後に揺らしていくんです。揺らしながら繊維が編み込まれて和紙になっていきます」と実践してくれる大郎くんの表情は真剣そのものです。

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    大郎くんの横でアドバイスをもらいながら、高山さんも紙漉きに挑戦!

垂直に簀桁を下ろし、すくい、水分が抜けて繊維が簀に定着したら、再度すくう、その作業を繰り返しながら、自分の仕上げたいイメージに合わせて調整していきます。

「大郎くんはすごく簡単そうにやってたけど、自分でやってみると結構難しい……! でもこうしてひとつのことに集中していると、適度な緊張感がありつつも、無心になれていいですね」(高山さん)

紙漉きを終えると、簀桁から枠を外し、乾燥に適した湿り具合にするため水分を抜きます。和紙を乾かす間、川原さんがこれまで手がけた作品を見せてもらいました。

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    工房には川原さんが手がけた和紙作品も。「蛭谷和紙ならではの繊細で、優しい風合いがすてきですね」と高山さん。

和紙を1枚1枚切り抜いて生み出したように見えますが、実は、紙漉きの枠に型をつくって漉くことで、何枚も同じ模様の和紙をできあがるといいます。川原さんがこれまで培ってきた技術やアイデアに触れ、和紙から広がる、さまざまな表現になんだかわくわくしてきます。

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    スライスしたきゅうりと葉を和紙に編み込んでつくられた作品。野菜や葉、ハーブ、木屑、金属パーツなど、埋め込むものによって異なる模様ができるのも楽しい。

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    体験の最後に、薪で温められた鉄製の乾燥機に和紙を貼り付け、あたためて水分を飛ばします。シワにならないよう刷毛で伸ばし、乾燥を終え、高山さんの和紙がついに完成。

「和紙って普段なじみがないから、最初はみなさんもったないから取っておこうって思われるのですが、ぜひ使ってみてください。そして、和紙ってこんな風合いなんだ、こんなに強いんだというのを体験してみてほしいですね。クシャクシャになっても、それがまたいい味になりますから」(川原さん)

高山さんも「オリジナルの和紙づくり、身近なところでも和紙どう取り入れるか、何に使うか考えるのも楽しいですね。ちょっとした贈りものを包むのもいいし、ブックカバーにしてもいいかも!」と、完成した和紙への思い入れもひとしお。歴史と技術、豊かな風土で育まれる、川原さんのものづくりに触れ、特別な逸品を手に入れることができました。

「越中瀬戸焼」を知って体験できる〈越中陶の里 陶農館〉

  • 「越中瀬戸焼」を知って体験できる〈越中陶の里 陶農館〉-0

    越中瀬戸焼の文化を伝えることを目的とした施設として生まれた〈越中陶の里 陶農館〉。

最後に、器好きの高山さんと訪れたのは、430年以上の長い歴史を持つ、富山の伝統工芸品「越中瀬戸焼」にまつわる展示や陶芸体験を行っている〈越中陶の里 陶農館〉。

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    2011年に越中瀬戸焼の5名の陶芸家によって発足された「かなくれ会」。施設のエントランスにはそれぞれの個性豊かな作品も展示も。

立山の麓の新瀬戸地域からは、焼きものづくりに適した良質な土が豊富に産出されるのだそう。多種多様な粘土層があり、赤茶、黄、青、白と色も豊富。そこから幅広い作品が生み出されています。現在は7名の作家が、暮らしに根づいた器や茶陶など、「今を継ぐ新たな越中瀬戸焼」を目指して作陶に励んでいます。

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    〈陶農館〉では越中瀬戸の土を使用した陶芸体験も。手捻りや絵付けなど、お子さまから大人まで楽しめます。

高山さんも陶芸体験に挑戦。この日指導してくれたのは、スタッフの山田智子さん。〈陶農館〉で働きながら2020年に「かなくれ会」の一員になったそう。アドバイスをもらいながら、薄く伸ばした粘土をくり抜き、かたちをつくっていきます。

「自分が使うシーンを想像すると、晩酌のときのおつまみやおかずをのせる器がいいかな〜。こうして直接触れてみると、なんだか落ち着きますね。思ったより土もひんやりしていて、やわらかい! 」(高山さん)

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    表面にスタンプやくしなどを使って、直接模様をつけながら、自分好みのオリジナルの器に仕上げていきます。

縁を棒や指で折り曲げたり、表面には繊細なラインを細かく入れ、「もう少しこっちにも線を足して……」と高山さんの好みの模様やかたちに仕上がるよう微調整を重ねます。

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    高山さんのイメージどおりの餃子やお刺身を入れるのにぴったりな楕円形に。この後、乾燥させ、釉薬をつけて焼きあげ、完成した作品は発送も可能。

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    立山の地で、長年陶芸を続けている「越中瀬戸焼」の窯元〈四郎八窯〉加藤聡明さんのお話に興味津々の高山さん。

「この土地の土を薪窯で焼いて器をつくっています。薪窯で焼くと、灰の降りかかり方や火の当たり方、釉薬の流れ方がそのときの炎によって変わるので、窯を開けてみるまでどう焼き上がるかがわからないんです。薪の状態や天気によっても左右されます。でも、わからないからこそ、おもしろいんです」(四郎八窯・加藤さん)

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    自然に流れることで生まれた釉薬の表情がうつくしい加藤さんの作品。

「自然から生み出される色、流れ、勢いを感じながら作陶できるところが越中瀬戸焼の魅力だと思います。雄大な立山連峰に囲まれながら、四季を感じて、土を触って。仕事終わりに自分で作った酒器でお酒を飲むのがしあわせです」(四郎八窯・加藤さん)

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    思わず手に取ったのは小ぶりのかわいらしい急須。煎茶を習っている加藤さんの作品のなかには茶器も。

「加藤さんの酒器を見ていると、日本酒が飲みたくなりますね。あ、この急須もすてき。色のムラがとってもきれい!」と思わず手に取ったのは、小ぶりな急須。加藤さんの暮らしや好きなものが表現された作品に触れ、「手仕事を感じられる作品って、やっぱりいいですね。ストーリーがあると、より愛着が持てます」と高山さん。

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    外にある大きな登り窯。窯の上にはお酒のお供物も。陶芸家にとって窯がどれほど重要な場所なのか感じられます。

「秋になると毎年1度、登り窯で焼くんです。一般の方が体験でつくった作品も焼くことができます。丸2日間、10分ごとに薪をくべていくので、大変なことではあるのですが、登り窯はやっぱり特別。どんなふうに焼きあがるのか、みなさん毎年楽しみにしているんです」(四郎八窯・加藤さん)

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「陶芸体験で直接土に触れてみたり、加藤さんのお話をうかがって、時には失敗しながら、一点ずつ思いを込めてつくっているんだなと、改めて実感できました。旅先でいろいろな器や作家さんを訪問してきましたが、初めて訪れた立山でもこうした新しい発見がたくさんあって。これこそ旅の醍醐味だなと。なんだかパワーをもらった気がします」(高山さん)

Information 越中陶の里 陶農館

address:富山県中新川郡立山町瀬戸新31
tel:076-462-3929
営業時間:9:00~16:00
定休日:火曜・年末年始
※陶芸体験は要予約。手びねりコースは教材粘土1540円、越中瀬戸土 1430円。最新の情報については公式サイトでご確認ください。

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「立山の雄大な自然のなかで生まれる手仕事は、長い歴史や郷土に根づく文化を大切にしながらも、今の暮らしにも寄り添ってくれる。そんな伝統や技術を継承する職人や作家さんたちの、ものづくり精神が育まれる土壌が、たくさんあるんだな、ともっと知りたくなりました。私が今回旅をした立山・上市エリアでは、移動中や訪れた場所からも、立山連峰を眺めることができて、ずって見守ってくれているような安心感があって、次こそは登ってみたい。夫も山登りが好きなので、一緒に行く計画をたてようかな」(高山さん)

立山の手仕事に触れ、ふと目に入る山々や原風景に高山さんも心身ともに癒されたようです。その美しい景色がどこか懐かしさを感じさせてくれます。早くも次の旅の計画も!? たまには少し足を延ばして、直接ぜひ見て、聞いて、味わって。五感が研ぎ澄まされる富山旅へ。きっと新しい出合いが待っているはずです。

Profile 高山都-1

Profile 高山都

1982年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティ。商品のディレクションなど幅広く活動し、丁寧な生き方を発信するInstagramも人気。趣味は料理、ランニング、器集め、旅行。

credit text:花沢亜衣 photo:黒川ひろみ hair & make:鈴木智香


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