世界遺産五箇山でご当地グルメと街歩き｜初めてでも安心の日帰りコース

世界遺産に登録されている、懐かしくも美しい日本の原風景。約100～350年前に建てられた20棟の合掌造り家屋が今も人々の生活の場として使われています。
集落内は徒歩30分ほどで一周でき、20分ほど歩くとポスターのような絶景が広がる展望台へ。季節によって表情を変える風景で、雪に包まれた冬やライトアップ時が幻想的です。
相倉民俗館や伝統産業館、和紙漉き体験館では、この地の暮らしや歴史に触れることもできます。四季折々の合掌造りの姿を、ゆったりと歩きながら楽しんでみてください。

先人たちの暮らしぶりを肌で感じることができます。館内には、五箇山の伝統産業の和紙や塩硝に関する資料などがずらり。ひとつひとつに先人の知恵や物語が宿り、眺めているだけで当時の暮らしを想像したくなります。合掌造りの景観を楽しんだ後に訪れると、集落の歴史や文化がより立体的に感じられ、合掌造り集落の歴史や文化をより深く味わえるスポットです。

五箇山の名物、手打ち蕎麦と五箇山とうふを一度に味わえる人気店。毎朝、石臼で挽いた国産蕎麦粉を手早く打った蕎麦は、細身ながらもしっかりとしたコシがあり、香り豊か。山菜や朝採れ野菜の天ぷらと楽しむ「天ざる蕎麦」は観光客にもファンが多く、ここだけの味「とうふ揚げ出しそば」も外せません。堅めの五箇山とうふが熱で柔らかくなり、大豆のお餅のようなもちもち食感に。
店内奥の席からは、庄川の清流を眺めながらの食事が楽しめ、五箇山の自然を感じながらほっとひと息つけます。

井波の寺内町を歩き抜けた先にそびえ、1885年に再建された本堂は、1950㎡もの広さを誇り、全国でも4番目の大きさと言われます。堂内外には井波彫刻の精緻な装飾がふんだんに施され、木の温もりと職人技が融合した美しさに見入ってしまいます。
1809年完成の山門は、総欅造りの重層伽藍建築で、風格ある佇まい。さらに総檜造りの瑞泉会館には、格天井が美しい講堂もあります。悠久の歴史と匠の技が息づく空間で、静かな時間を感じてみてください。

瑞泉寺の大きな山門のすぐ前にある、小さな雑貨店。井波の職人さんが作った器やアクセサリー、壁飾りなど、温もりのある作品が並びます。特に人気なのは、瑞泉寺の境内にあった松の古木から作られた数珠玉のアクセサリー「Ju.jewelry」。そのほか、瑞泉寺の歴史をやさしく描いた絵本や、僧・綽如上人の袈裟模様をあしらった手ぬぐいなど、“この町ならでは”のお土産が見つかります。テイクアウトができるコーヒーを片手に、通りの散策を楽しむのもおすすめです。

素材にこだわり続けて80年の老舗和菓子店。店の看板商品の田舎まんじゅうは越中井波銘菓としておなじみです。田んぼの上にうっすらと雪が降り積もった情景をイメージして作ったおまんじゅうは、北海道産小豆を氷砂糖で炊き上げ、北海道九州産小麦の薄皮で包んだ、あっさりと甘さ控えめな粒あんがたっぷり詰まっています。