初めてでも安心!「世界遺産バス」で行く、雪の五箇山への旅

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2023年12月に、初めて「五箇山(ごかやま)」の「相倉(あいのくら)合掌造り集落」に行ってきました。今回は高岡駅発の「世界遺産バス」を利用したのですが、とても快適でした! 全ての行程と、特におすすめのスポットをご紹介します。

事前の準備について

最初に、おおまかなルートを決めると良いと思います。

「五箇山」には山に囲まれた「相倉合掌造り集落」と、川沿いにある「菅沼合掌造り集落」という2つの集落があります。バスの時間をうまく設定すれば2つの集落を回れます。また、車で行くと好きなタイミングで訪問できるので便利です。

今回は1か所をゆっくり回りたかったので、9時台のバスに乗って「相倉合掌造り集落」に行き、14時台のバスで高岡駅に帰るルートにしました。

装備は、冬は以下を持っておく(または身につけておく)と安心です。

・スノーブーツや長靴(できれば)
・雪をはじく、フード付きジャケット(雪が急に降った時に備えて)
・フリースなどの防寒着(平地より寒いです)
・手袋、マフラー、ニット帽などの小物
・ホッカイロ(私は、貼るタイプのホッカイロに助けられました!)
・温かい飲み物を入れた水筒(できれば)

電車で高岡駅へ!

まず富山駅から「あいの風とやま鉄道」に30分ほど乗り、高岡駅で降りました。高岡駅の改札を出たら、改札の前にある観光案内所に行き、五箇山マップをもらいました。案内の方に「世界遺産バス」の乗り方や現地の様子について丁寧に教えていただき、ありがたかったです!

行く前は「どこかで事前にチケットを買う必要があるのかな」と思っていたのですが、普通のバス同様に降りる時に支払うシステムなので、往復するだけならバスで支払うだけでOKです。

好きな場所で乗り降りできる「フリー切符」を購入する場合は、バス車内か加越能バス乗車券センターのチケット売り場、または電子チケットサービスの「my route」や「tabiwa」で購入してください。

なお、バス停は観光案内所の真横の階段を下りたバスターミナル内にあります(2024年2月現在)。階段を下りたらすぐに見つけられました。

「世界遺産バス」で出発!

「世界遺産バス」は毎日運行されています。今回は9時台に出発する「白川郷」行きのバスに乗りました。広々とした観光バスは乗り心地も抜群! フリーWi-Fiまでついています。快適な旅のスタートとなりました。

城端(じょうはな)を出て、五箇山トンネルを抜けると、より深い雪の世界へ。バスの中では五箇山の解説の後、伝統的な歌である「こきりこ節」がかけられ、気持ちが高まりました! 車外の雪化粧が美しかったです。

「相倉口」で下車

「相倉口」のバス停を降りてびっくり! 「相倉合掌造り集落」が見当たりません……。と思ったら、反対車線側のバス停の横に看板があり、集落までは300メートルほど歩かなければならないことが判明。看板を見ながらゆるやかな坂道を登りました。なお、バス停のすぐ近くには清掃のゆきとどいたきれいなトイレがあり「これは助かるな」と感じました。

「相倉合掌造り集落」へ!

のんびり雪景色を眺めながら5分ほど歩き、「相倉合掌造り集落」へ到着。駐車場にいる係の方にパンフレットをいただき、ほっと一息。

駐車場の目の前に広がっていたのは、昔話の世界のような風景。合掌造りの家々を見て、感動しました。
 

まわりを見まわして「思っていた以上に雪深いかもしれない」と感じていたら、なんと、長靴の貸し出しサービスがありました! 一緒に訪れた友人はスニーカーで来ていたので「これは助かる」と借りていました。

まずは丘の上のビューポイントへ!

この集落全体を歩き回るのにかかる所要時間は、寄り道をしなければ20~30分ほどです。ただし雪の時期はビューポイントに行くまでに雪深い場所などもあるので、もう少し時間がかかると思います。

集落には便利なマップや看板があります。まずは人気の写真撮影スポットである、丘の上のビューポイントへ。雪深い道を進み10分ほどで、撮影スポットにつきました。まるで現実ではないかのような美しい景色に、息をのみました。

集落の歴史・文化を学べる「相倉民俗館」

丘の上のビューポイントから駐車場に戻った後は、集落内をのんびり歩きました。ただ、だんだん寒くなってきたので「どうしたものか……」と思っていたところ「相倉民俗館」を発見。中はストーブが置いてあり、とても暖かかったです。映像や展示で相倉の歴史や合掌造りの構造についてしっかり学ぶことができました。
※「相倉民俗館」は2024年2月現在、休館中です。展示館「勇助」は通常営業しているので、そちらをご利用ください。
 

「地主神社」で土地の神様にごあいさつ

「相倉民俗館」を出た後は、すぐ近くにある「地主神社」をお参りしました。神社の風景と、鳥居越しに見える集落の様子が、趣深く素敵でした。
 

「相倉屋」で昼食と買い物を

「相倉合掌造り集落」で、食事ができる場所は2カ所です。今回は駐車場の近くにある「相倉屋(あいくらや)」に行くことに。冷えた体に、温かい山菜そばとお茶が染みわたりました。一緒に食べた五箇山豆腐も、ほどよい固さでとてもおいしかったです。
 
 

その後、お土産も買いました。私は「がや焼き」を購入。これはカヤの実をすりつぶして小麦粉などと混ぜ合わせ、まるくしたものを硬く焼いて砂糖をかけたお菓子で、とても固いですが木の実の香りがほんのり感じられて、おいしかったです。お店の方が「これが小さい頃のおやつだった」と話しているのが印象的でした。
 

あっという間に帰る時間に!

美しい景色を見て、写真を撮り、地元の方とお話をし、ご飯を食べ、3時間ほどの滞在はあっという間に過ぎていきました。名残惜しい気持ちを持ちつつもバス停に戻り、14時台のバスで無事に帰途につきました。

「五箇山は冬が特に美しい」と聞きその景色を満喫したのですが、地元の方から話を聞いたり「相倉民俗館」で美しい写真をたくさん見たりして、他の季節にもぜひ訪れたくなりました。みなさまも、富山県に来たらぜひとも、五箇山に行ってみてください!
 

Column

「相倉合掌造り集落」に家族で宿泊!-1

「相倉合掌造り集落」に家族で宿泊!

ふぉとやまライターのみかさんが家族(大人2人、子供3人)で世界遺産「相倉合掌造り集落」に泊まった体験をつづったレポート記事もぜひご覧ください。昔ながらの暮らしの体験や地元の美味しい料理などを堪能してきたそうです!

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