あの藤子不二雄Ⓐ氏『まんが道』のメンチカツパンが、富山市内で食べられる!?
富山県出身の漫画家において、最も影響力の高い漫画家の一人が、藤子不二雄Ⓐ先生。数ある作品の中でも、小学校時代からの友人である藤本弘氏(藤子・F・不二雄)との青春時代をモチーフに描かれた『まんが道』は、多くの漫画家がバイブルと愛読する名作中の名作です。その『まんが道』には、藤子不二雄のお二人を「んまー!!!」と唸らせたグルメが登場します。中でもパンにメンチカツを挟んだ「メンチカツパン」は、総菜王国・富山の魅力が詰まった逸品。そんな「メンチカツパン」を追体験すべく、富山市内の「まるぜん精肉」さんにお邪魔しました!
藤子不二雄の二人が初めてトキワ荘に訪れたときに食べたのが、メンチカツパン
藤子不二雄Ⓐ先生の青春時代を描いた『まんが道』。私の手元にあるのは中公文庫コミック版(全14巻)で、その第7巻の225ページにメンチカツパンが登場します。主人公である満賀道雄(Ⓐ先生がモチーフ)と才野茂(F先生がモチーフ)が富山から上京し、漫画家が集うトキワ荘に手塚治虫先生を訪ねるのですが、あいにく手塚先生は留守。同じトキワ荘に住む漫画家の寺田ヒロオ(テラさん)が出迎えてくれ、その時に腹を空かせた二人にふるまったのが、フランスパンにメンチカツを挟んだ「メンチカツパン」なのです。
漫画好きであり富山好きな私の友人は、かねてより「富山出身の藤子不二雄先生が愛したグルメを、富山で食べてみたいなぁ」と呟いているのですが、意外と食べられるお店が見つからないのです。そこで、富山市西中野にある老舗精肉店『まるぜん精肉』にお願いしてみたところ、再現化を快諾してくださいました!
さっそく路面電車のライトレールで西中野駅まで向かってみます。
三代目店主はミュージシャンを目指し上京。『まんが道』のストーリーのような人生
三代目社長の梅田順一さんは、音楽の道を志し18歳で上京。下北沢を中心にドラマーとして15年間活動していた異色の経歴を持つことから、『まんが道』は昔から大好きで、自分の人生を重ねてしまう部分もあるのだとか。
40歳になって富山に戻り、祖母の梅田かよ子さんが昭和23年に創業した精肉店を手伝う中で、祖母のレシピの偉大さを知ったそうです。
梅田さん
祖母が創業した昭和23年当時から愛されているのが、コロッケ。祖母のレシピを今でも守り続けています。正直、コロッケの方が、パンには馴染みやすいと思いますね。
藤井兄
コロッケパンも美味そうですねぇ。挟むパンはフランスパンですか?
梅田さん
いや、フランスパンだと堅すぎると思うので、コッペパンの方が合いそうです。ウチのコロッケは、味がしっかりしていてソースをつけずに食べられるので、相性は良いと思いますよ!
藤井兄
うわー、それ食べてみたいなー。普段はコロッケパンは売られてないんですか?
梅田さん
いつも置いているわけではないんですが、たまに店頭に並べると、すぐに売れますね。
藤井兄
『まんが道』のメニュー再現となると、メンチカツパンも作ってもらいたいんですが、どうですかね?
梅田さん
ウチのメンチカツは、和牛脂が多めでハンバーグのように肉肉しいので、バランスが難しいんですが、チャレンジしてみます!
藤井兄
ありがとうございます!楽しみにしてます!
まずはコロッケパンを実食!
梅田さんが運んできてくれたのが、まるぜん精肉人気ナンバー1のコロッケが2つ挟まったボリューミーな一品。挟んでいるパンは、こちらも100年の歴史がある富山製パンのコッペパンを使用しています。
さっそく実食してみると、ホクホクなコロッケに柔らかくも小麦の香りたつコッペパンとの相性が抜群!これは美味しい。
せっかくなので、常連客の方にも食べてみてもらいました。
会社社長である高柳さんは、今日は社員の皆さんとBBQをするために、まるぜん精肉でお肉を仕入れに来たそうで、梅田社長とも旧知の仲。コロッケパンを一口ほおばると「うおー、これは美味い!」と大絶賛。『まんが道』のメニューを参考にしたことを伝えると「ボリュームもあるし、これは富山の名物になるんじゃない?」との嬉しいお言葉をいただきました。
お次は、高柳さんの会社の従業員の柴田さんにも食べてもらいました。
「まるぜんさんのコロッケ、私、大好物なんです。コッペパンと挟むことで、さらに美味しく感じます!」とのこと。
常連客の上々の評価に、まるぜん精肉三代目・梅田社長の目じりが下がっていくのがわかります。
いよいよメンチカツパンの登場。なんと贅沢にメンチカツが2枚挟まっている!
手ごたえを感じた梅田社長が、次に運んでくれたのが「メンチカツパン」。『まんが道』ではメンチカツ1枚の描写だったはず、と思っていたら、梅田さんは「メンチ2枚にしちゃいました。この方が食べ応えありますし、ウチの肉の味がより楽しめると思いますよ」と満面の笑顔で解説してくれました。
ゆっくりと口に運ぶと、さっくりとした衣の感触の直後に肉汁がジュワー!さらにその肉汁をコッペパンが包み込み、しっとりとした味わいが後に続くことで、二重三重のハーモニーになっているではないですか!
実際、藤子不二雄のお二人が食べた味とは違うかもしれませんが、これは富山の新名物になるだけのポテンシャルがある、と私、藤井兄は思います。
今回の取材を機に、まるぜん精肉ではコロッケパンとメンチカツパンを、特別メニューとして店頭で水曜日・土曜日の限定で販売するとのこと。コロッケパンは250円、メンチカツパンは330円(値段は2025年12月時点)となりますので、『まんが道』ファンはもちろん、富山の新名物としての価値があるかどうかを、ぜひ体験してみてください。
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進化系メンチカツサンドを発見!まるぜん精肉のメンチカツを使った「ロゼッタオミケッタ」の逸品
まるぜん精肉の梅田さんから「実はウチのメンチカツを使ったサンドイッチのあるお店があるんです」と教えてもらったのが、路面電車の上本町(かみほんまち)電停の近くにある「ロゼッタオミケッタ」。2019年にオープンし、イタリアのトリッパ屋台をイメージしたお洒落な店舗で、営業時間は朝8時から午後2時まで。
ロゼッタオミケッタでは、季節によってサンドイッチのメニューが異なるそうで、夏場はメンチカツを使ったサンドイッチは作っておらず、10月以降にレギュラーメニューに復活したとのこと。
お店を任されてるコマさんは「まるぜん精肉さんのメンチカツはとってもジューシーなので、たっぷりのキャベツを特製の食パンでサンドしています」とにこやかに説明してくれました。
今回はコマさんの計らいで、出来立てのメンチカツサンドをいただくことができました。さっそく手にとってみると、お洒落な女子がどうやって食べるのだろうと思うほどの豪快なサンドイッチではありませんか!
思い切り大きく口を開けてサンドをほおばると、サクっとした食感のパンとメンチの肉汁が絡み合って、絶妙な味わい。そこにシャキシャキのキャベツが追いかけてくるから、たまりません。
ちなみに作りたてを狙うならば、「12時頃がねらい目です」とコマさんにこっそり教えていただきました。
メンチカツサンドはホールで885円、ハーフで442円(いずれもテイクアウトの場合。2025年12月時点)。店内は6席と小さいですが、ワインやハートランドビール等のアルコールも充実しており「朝呑みもOK」だとか。
『まんが道』の素朴なメンチカツパンが令和にタイムスリップしたら、このサンドになるのかもしれません。富山市にお越しの際は、お洒落で進化系なロゼッタオミケッタの逸品を、ぜひ食してみてください!
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