富山名物・ます寿司を食べ比べ!駅チカで買える全9種類を徹底比較

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「結局どのお店のます寿司がおいしいの?」「初心者にはどれがおすすめ?」という疑問を解決すべく、富山駅周辺で買い集めた全9種類のます寿司を用意し、みんなで集まって食べ比べ会を開催しました!
人生で初めてます寿司を食べた移住者の私と、一緒に食べ比べをした地元民たちのリアルな感想や好みの違いを交えながら、各店舗の個性を比較していきます。ぜひ、あなたにとって最高の「推します寿司」を見つける参考にしてみてください。

富山名物「ます寿司」とは?

富山県の代表的な郷土料理である「ます寿司」は、塩で味を調えたマスを用いた押し寿司。丸い木の容器(曲げわっぱ)の中に笹を敷き詰め、その上に酢飯と塩漬けのマスを重ねて圧力をかけ、笹の葉で全体を包み込むように作られます。

富山市内だけでも数多くの専門店が軒を連ねており、実は製造元によってその味わいが大きく異なります。マスの身の厚さや、生の食感を残したレア度、お酢の効き方、そしてシャリのかたさに至るまで、各店が独自の製法を守っています。

各店でかなり味や食感に差があるため、富山県民はそれぞれ「自分のお気に入りのお店」を持っているほど奥深いグルメです!

ます寿司を開けると、丸のまま入っていて、ホールケーキのような状態。たいていは、小さなプラスチックナイフが同封されているので、それを使って切り分けていただきます!

ちなみに、ます寿司は冷蔵庫での保管は厳禁。シャリがかたくなってしまうため、直射日光の当たらないところで、常温保存が正解です。真夏の高温になる車内への放置も避けてくださいね。

青山総本舗

創業から70年以上の歴史を持つ専門店。ます寿司を切り分けた上で、1切れずつ笹で包んだ「銘々包み」の商品を販売しているのもこのお店の特徴です。

こだわりの千鳥酢を使用し、風味豊かに仕上げられています。

【評価】
・酸味:★★★★☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★★☆
・酢飯の押し具合:★★★☆☆
・レア度:★★★★☆

脂がたっぷりのっていて非常にジューシーな仕上がり。塩気や酸味がしっかり効いており、お米は少しやわらかめでねっとりした食感です。濃いめの味を好む方におすすめです。

特に笹の葉が大きく立派な印象で、開けた時の美しさが印象的でした。

川上鱒寿し店

厚みのあるマスを使い、程よい半レア状態でジューシーに仕上げられています。昔からの味付けを守りつつ、現代的な製法を加えているのが特徴。少し強めの押しを加えているのもこのお店のこだわりです。

【評価】
・酸味:★★☆☆☆
・甘味:★★☆☆☆
・塩味:★★☆☆☆
・酢飯の押し具合:★★★★☆
・レア度:★★★☆☆

酢飯の味付けがマイルドで控えめなため、全体のバランスが良く、魚本来の風味がしっかりと感じられます。また、お米の自然な甘みと風味も楽しめました。マスのレア感も程よく、クセのないオーソドックスな仕上がり。

初心者の私でもパクパク食べられる味で、他のメンバーからも初心者におすすめしやすいと満場一致でした。
 

元祖せきの屋

明治時代から続く老舗店で、長年受け継がれてきた技術による昔ながらの味を守っています。素材選びからこだわり抜かれ、厳選のマスと県産米、熊笹などが使用されています。

定番の「一重」「二重」の他にも、「ミニます」や、季節限定販売の「ぶり寿し」の取り扱いも。

【評価】
・酸味:★★☆☆☆
・甘味:★★★★☆
・塩味:★★☆☆☆
・酢飯の押し具合:★★★★☆
・レア度:★★★☆☆

マスがとても分厚くカットされているのが特徴的です。酸味と塩味はそれほど強くなく、甘味を強めに感じられる味わい。

ご飯が強く押されていて、全体的に歯ごたえのある食感で、昔から愛される定番のおいしさという印象を持ちました。

寿し工房大辻

通常の2倍近い量の肉厚なマスを使い、ご飯の下に魚を敷く独自の製法を採用している「幻のます寿し」。パッケージの高級感も特徴で、お土産やギフトとしてもぴったりです。

【評価】
・酸味:★★☆☆☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★☆☆
・酢飯の押し具合:★★★☆☆
・レア度:★★★★★

他を圧倒するほどのジューシーさがあり、男性参加者を中心に人気がありました。

口に入れた瞬間、とろけるような食感で、鱒の存在感が強く感じました。一般的にます寿司のマスは表面のみですが、これは裏側までまわるくらいたっぷりと使われていて、最初から最後まで魚の味わいを堪能できました。他と比べると、少しお値段は高めですが、納得の味。

マスは脂たっぷりなので、複数人でシェアすると最後まで飽きることなく楽しめそうです!

なかの屋鱒寿し本舗

お店秘伝の製法によるやさしい甘味が特徴のます寿司を作っているお店。

1日の生産数は多くないため、確実に購入したい場合は早めの来店、もしくは電話での取り置きがおすすめとのことです。

【評価】
・酸味:★☆☆☆☆
・甘味:★★★★★
・塩味:★☆☆☆☆
・酢飯の押し具合:★☆☆☆☆
・レア度:★★★☆☆

甘みがかなり強く、口の中に入れた瞬間とろけるような甘さが感じられます。いなり寿司に近い甘さだなと私は感じました。マスは脂がのっていて、とてもやわらかくジューシー。食べ比べでは好みが分かれたため、甘めなます寿司が好みな方におすすめです。

ご飯の押しが他のものと比べると弱く、どうしても箸で持ち上げようとすると崩れやすくて苦戦する場面も。笹の葉をうまく使って、包み込むように取り出して、そのまま手で食べるのが良さそうです。

鱒寿し本舗千歳

昔から変わらないあっさりとした味わいを追求していて、笹の良い香りと共に伝統の味を大切にしているお店。川魚料亭として創業した歴史を持ち、1971年からは持ち帰り専門のます寿司店となりました。

モダンなパッケージがとてもおしゃれで印象的です。

【評価】
・酸味:★★★☆☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★☆☆
・酢飯の押し具合:★★★☆☆
・レア度:★★★☆☆

酸味や塩味、甘味のバランスが絶妙でさっぱりとした味付けが特徴。初めてます寿司を食べた私でも、しっかりと酢飯の味付けを楽しみながら食べられました。オーソドックスなタイプを好む方におすすめしたいです。

ます寿司らしい押しのある酢飯ではあるものの、強すぎず、程よい印象。箸で持ち上げても崩れることはなく、食べやすかったです。

ますのすし本舗 源

この料理を駅弁として全国に知らしめた立役者であり、広く親しまれている老舗の定番商品です。駅弁として長時間持ち歩くことや、冷めた状態でもおいしく食べられることを想定した作りになっています。

定番以外にも「特選ますのすし」や、小ぶりの「ますのすし 小丸」、「ぶりのすし」など種類が豊富。その時の気分に合わせて幅広い商品の中から選べます。

「ますのすし本舗 源 ますのすしミュージアム」では、「源のますのすし」の技と伝統に触れられます。ますのすし手作り体験も人気!

【評価】
・酸味:★★★★☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★★☆
・酢飯の押し具合:★★★★★
・レア度:★☆☆☆☆

酸っぱさや塩気がしっかり感じられ、生の食感は控えめに感じました。強めに押されていて、1切れ食べただけでもお腹にずっしりとくる食べ応え。駅弁として有名なこともあり「食べ慣れた定番の味」という声もありました。
 

鱒の寿し高田屋

創業から150年以上続く老舗。まろやかでさっぱりとした熟成の旨味と、富山で採れたコシヒカリの甘みが合わさった味が特徴です。

【評価】
・酸味:★★★☆☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★☆☆
・酢飯の押し具合:★★☆☆☆
・レア度:★★★☆☆

独特のクセがなく、誰にでも好まれるさっぱりした味わい。最初は酸味や塩味を感じますが、最後はご飯の甘味と香りがほんのりと感じられました。

ご飯がやわらかめで押しも軽いため、もちもちとふっくらが両立されていて、初心者の方でも食べやすい仕上がりです。

吉田屋鱒寿し本舗

ほのかに感じる甘酸っぱさと、脂ののったマスの品のよい味わいが特徴的。定番のます寿司以外にも、バッテラ昆布とおぼろ昆布を使ったものや、鱒が両面に敷かれたものなども販売しています。

【評価】
・酸味:★★★☆☆
・甘味:★★★☆☆
・塩味:★★★☆☆
・酢飯の押し具合:★★★☆☆
・レア度:★★★★★

マスのレア感が強く残っていて、他のます寿司よりも魚の生感を楽しめました。握り寿司に近く、刺身に近い感覚で味わえます。魚の風味が豊かな分、人によっては生魚特有の匂いが気になるという意見もあり、好みが分かれました。

シャリの味付けは絶妙なバランスで、とても食べやすかったです。魚のレア感を求める方におすすめ。

富山であなた好みな「ます寿司」探しを

今回は全9種類のます寿司を食べ比べましたが、「ます寿司」と一口に言っても、お店によって酸味や甘み、マスのレア感、ご飯の押し具合が全く異なることに本当に驚かされました。

ちなみに、移住者でます寿司初心者の私には、それぞれにいいところがあり、お気に入りの1つは選べませんでした。ただ、ちょっと1切れだけつまむ食べ方をするなら、ジューシーでマスたっぷりな寿し工房大辻の「幻のます寿し」がいいなと思いました。

皆さんも富山を訪れた際は、ぜひこの記事を参考にいくつかのお店を巡り、ご自身の舌にぴったり合う「推します寿司」を見つけてみてくださいね。

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