富山ヒストリップが面白い-1

富山ヒストリップが面白い

[富山旅10to5]富山駅からはじまる7時間の旅

富山藩主前田家の居城だった富山城。日本海を行き来した北前船。「富山城」「北前船」の歴史の面影を探し、大人の知的好奇心を満たすヒストリップに出かけます。
富山駅からのんびり歩いて「富山城址公園」へ。富山城の歴史にふれた後は、富山港線(路面電車)で北前船交易で栄えた港町・岩瀬に移動します。鉄道で最終目的地の宇奈月温泉に向かう途中、「ほたるいかミュージアム」に寄り道しましょう。

富山城址公園

富山城に想いを馳せて

「富山城址公園」は、その名の通り富山城の城跡を整備した公園で、中心市街地のオアシス的空間です。公園に入る前に、お堀の水面に映る天守閣の雄姿を写真に収めておきましょう。
富山城は戦国時代に築かれ、江戸時代には富山前田家の居城となりました。当時は富山城の北側を神通川が流れ、天然の外堀として城を守っていました。城域は現在の公園の約6倍の広さがありましたが、明治期になると解体され、新しいまちなみが築かれました。公園内の石垣と堀は、往時の貴重な遺構です。
公園の一角に建つ天守閣は1954年に再建されたもので、内部は富山城の歴史を紹介する郷土博物館になっています。最上階の天守展望台に上がって、かつてのまちなみを想像しながら市街地を眺めてみましょう。

松川遊覧船

江戸時代は富山城の北側を神通川が流れており、その川幅は約250mもあったそう。明治時代以降の改修工事によって現在の流れになり、今の松川は旧神通川の名残です。 
その松川を運航するのが「松川遊覧船」です。塩倉橋たもとの松川茶屋を出発し、上流の舟橋と下流のいたち川との合流点の間を約30分かけて往復します。富山の歴史を語る船長の富山弁も心地よく、のんびりと船旅を楽しめます。川沿いの桜並木は「日本の桜名所100選」に選ばれており、春は水面からの花見が人気です。

【楽しさをプラス】富山やくぜん

江戸時代からの伝統がある「富山のくすり」 。富山市ではその伝統を活かし、健康に良いとされる食材や富山産の食材を使って、栄養バランスに配慮しながら作られたメニューを「富山やくぜん」として認定しています。美味しさももちろん折り紙付き。富山城址公園の周辺でも、さまざまな「富山やくぜん」を楽しめます。

北前船廻船問屋 森家

 
栄華を極めた港町の歴史に迫る
 
富山駅から路面電車に乗り込み、「東岩瀬駅」 で下車します。そこから土蔵や廻船問屋が建ち並ぶ大町・新川町通りへは徒歩10分ほどです。
岩瀬はかつて北前船の交易で栄えた港町です。大町・新川町通りにに面した「北前船廻船問屋 森家」の住宅は、往時の栄華の面影を残した重厚な建物で、国指定重要文化財です。贅沢で豪華な建築を見学しながら、日本海の荒波を超えて活躍した人々の勇気と操船術、そして商売の才覚に思いをはせて。森家を見学する際は、ガイドさんの解説(無料)をお願いできます。流れるような口調で楽しく解説してくれるので、思わず引き込まれます。

旧馬場家住宅

界隈で最大規模の北前船主・廻船問屋の住宅
 
森家のお隣の「旧馬場家住宅」も、江戸後期から活躍した北前船主・廻船問屋の家で、2021年に一般公開が始まりました 。当時は「岩瀬五大家」の筆頭に挙げられ、その住宅は東岩瀬町の中でも最大規模。長さ30mのトオリニワ(屋内通路)や、33畳ものオイ(広間)など見どころも豊富です。周辺には、オリジナルのクラフトビールを醸造している「KOBO Brewery」や100種類の満寿泉を満喫できるスタンディングバー「沙石」でお酒を楽しむこともできます。
ヒストリップはここまで。ゴールの宇奈月温泉駅を目指す途中の乗換駅で、ここでしか体験できないほたるいかミュージアムにも立ち寄ってみては。

ほたるいかミュージアム

ホタルイカの神秘を紐解く
 
ホタルイカの生態や富山湾の神秘について、体験しながら楽しく学べる施設です。季節限定のホタルイカの発光ショーは、実際にホタルイカが青白く光っている様子を見ることができる貴重な機会です。
※ホタルイカの発光ショーは3/20〜5月下旬に開催。それ以外の時期は発光性プランクトン・龍宮ホタルによるショーを実施。

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