魅惑の歴史散策と絶景の滝めぐり-1

魅惑の歴史散策と絶景の滝めぐり

[富山旅10to5]金沢駅からはじまる7時間の旅

歴史と伝説に彩られたスポット。地域の自然と人々の営みが創り上げてきた風景。その両方に出会えるのがこのコースです。
金沢駅を車で出発し、石川と富山の県境にある倶利迦羅(くりから)不動寺に参拝した後、源平合戦ゆかりのスポットを訪れましょう。午後からは美しい滝が待つ宮島峡へ、そして砺波平野の散居村の風景を見下ろす稲葉山へと車を走らせ、歴史と絶景の旅をしめくくるのは、国宝瑞龍寺です。

倶利迦羅不動寺

砺波平野と立山連峰を眺望する古刹

倶利伽羅古戦場を訪れる前に、開創1300年を迎える古刹にお参りしましょう。ご本尊の倶利迦羅不動明王は日本三大不動の一つに数えられおり、剣に黒龍が巻き付いた不動明王で全国でも珍しいお姿をされています。富山県と石川県の県境の倶利伽羅峠に位置し、倶利伽羅山からは立山連峰や砺波平野など、美しい景色が広がります。

倶利伽羅古戦場

「火牛の計」のエピソードが残る古戦場

今から約840年前の平安時代末期、源氏の武将 木曾義仲の軍勢と、平維盛を総大将とする平家の大軍が、石川と富山の県境に位置する、この倶利伽羅峠において、激しい戦いを繰り広げました。義仲が牛の角に松明をつけて突進させる「火牛の計」で平家軍を打ち破ったエピソードが有名です。平家軍が本陣を置いていた場所のそばには、源平供養塔や火牛のモニュメントが建っています。倶利伽羅峠一帯は八重桜の名所で、春には約6000本の八重桜が咲き誇ります。

埴生護国八幡宮

木曾義仲が勝利を祈願した神社

倶利伽羅峠の戦いに先立ち、義仲が戦勝を祈願したのがこちら。鳥居の前に義仲像が建ち、参拝者を迎えてくれます。すぐ横の手水鉢は名水「鳩清水」を引いています。倶利伽羅山へ兵を進めた義仲が水場がなく困っていたところ、白鳩が飛んできて山中の滝まで案内したとの伝説が残ります。
階段を登った先にある社殿は、桃山から江戸初期に建築されたもので、国指定重要文化財。事前に申し込めば、宝物殿で「源義仲の願文」「武田信玄書状」などの貴重な史料の展示を見ることができます。

【楽しさをプラス】小矢部でのランチ

歴史散策の途中で古民家の雰囲気を感じながらのランチはいかがでしょうか。古い長屋門を改装した古民家カフェ「カフェ バッシュワーバリー」は地元食材を積極的に取り入れたランチを楽しめます。

小矢部でランチをするならこちら

  • カフェ バッシュワーバリー

    カフェ バッシュワーバリー

    「半径2kmの採れたて」がコンセプトの古民家カフェ

    カフェ バッシュワーバリー
  • おやべの小さなビストロ マルカッサン

    おやべの小さなビストロ マルカッサン

    木のぬくもりを感じるこぢんまりとしたフレンチレストラン。シェフこだわりの地元食材を使った料理を落ち着いた空間で愉しめる。

    マルカッサン

宮島峡

フォトジェニックな滝を探して

小矢部の中心部から子撫川(こなでがわ)ダム方面に向けて車を走らせると、清流の里として知られる宮島峡があります。川幅いっぱいに流れ落ちる「一の滝」「二の滝」などいくつもの滝があり、水の音と木々の揺れる音だけが響く、癒しの空間が広がります。川沿いの遊歩道を歩いて、大自然のパワーをもらいましょう。

稲葉山

砺波平野の散居村を一望

水のある風景に心が潤ったら、次は稲葉山へ向かいます。 標高346mの稲葉山は中腹から山頂にかけて牧場になっており、頂上を目指して車で上っていくと、牛たちがのんびりと草を食んでいる風景が見られます。頂上の展望台からは、一面の水田の中に家々が点在する砺波平野の散居村風景を一望できます。また、土日祝には山頂にある稲葉山カフェレストランで、地元食材をふんだんに使ったメニューが楽しめます。ブランド牛「稲葉メルヘン牛」を100%使用したハンバーグは絶品です。

道の駅 メルヘンおやべ

小矢部名物のおやつ&お土産を購入

最後の目的地である瑞龍寺に向かう前に、道の駅でおやつ&お土産を購入しましょう。おすすめは、3種類の昆布をまぶした「こんぶ餅」(お菓子処はとや)、江戸時代から続く銘菓「薄氷」をモダンに進化させた「T五(ティーゴ)」(薄氷本舗五郎丸屋)です。

国宝 瑞龍寺

加賀前田家の歴史と建築を愛でる

歴史散策と絶景の旅をしめくくるのは国宝・瑞龍寺です。高岡のまちをひらいた前田家二代・前田利長の菩提をとむらうため、三代利常が約20年の歳月をかけて造営しました。仏殿・法堂・山門が一直線に配列されている空間は別格の美しさです。

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