【うみとやま】乗りものを乗り継いで、 雲上の別天地へ 〜乗りものでめぐる富山旅<立山黒部アルペンルート編>〜-1

乗りものを乗り継いで、
雲上の別天地へ
〜乗りものでめぐる富山旅<立山黒部アルペンルート編>〜

「立山黒部アルペンルート」は、標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く、世界でも有数の山岳観光ルート。ロープウェイやトロリーバスなど、高所ならではの特徴的な乗りものを乗り継いで向かった先には、心ときめく景色が待っています。体力に自信がない人も大丈夫!気軽に山岳観光へ出かけましょう。

個性豊かな乗りもので
世界有数の山岳ルートへ

車では行くことのできない「立山黒部アルペンルート」。高所ならではのユニークな乗りもので移動するのも楽しみの一つです。JR富山駅から富山地方鉄道に乗り換えて約1時間で、スタート地の立山駅に到着。一つ目の乗りもの「立山ケーブルカー」に乗り込みましょう。急斜面をぐんぐん駆け上がると、低山帯から山地帯の景色に変化し気分も高まります。さらに美女平から「立山高原バス」に乗り換え、標高2,450mの室堂まで一気に走り抜けます。



最高地点である室堂の先にも、道はまだまだ続いています。室堂から大観峰まで、雄山の真下を貫く立山トンネルを走るのが、なんと日本で唯一のトロリーバス。その特別感と、狭いトンネルを軽快に走るスリルを味わえます。ほかにも360度のパノラマを展望できる「立山ロープウェイ」、日本で唯一の全線地下式「黒部ケーブルカー」など、普段はなかなかお目にかかれない乗り物ばかり。これらを乗り継いで、大自然が織りなす絶景を目指しましょう!

春の青空に映える
真っ白な「雪の壁」を体感

ここからは季節ごとの「立山黒部アルペンルート」の見どころをご紹介します。4月中旬~6月下旬の限られた時期しか見られない景色が「雪の大谷」です。春にこんなにも高い雪の壁があるなんて不思議ですよね。標高2,450mの立山室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯で、4月のアルペンルートの開通に向けて道路の除雪を行います。その時にできる高さ20mにも迫る巨大な雪の壁が「雪の大谷」なんです。期間中は「雪の大谷」を楽しめるさまざまなイベントも企画されています。

黒部ダムの風物詩
虹色に輝く観光放水

「雪の大谷」のシーズンが終わる頃から始まるのが、日本一の高さで有名な「黒部ダム」の観光放水です。高さ186m、長さ492mの堤から、毎秒10トン以上の水が勢いよく噴きだす光景は圧巻! 晴れた日には水しぶきに光が乱反射して、大きな虹が現れることも。外階段の最終地点にある展望広場「レインボーテラス」では、気持ちいいミストシャワーを浴びながらその様子を間近に見ることができます。

ハート型に見える!?
池に映る残雪の山々

例年6月までは深い雪で覆われている「みくりが池」。7月から10月にはエメラルドグリーンの姿を見せてくれます。雄大な山々を映し出す水面は、「北アルプスで最も美しい火山湖」と呼ばれるのも納得の美しさ。写真撮影に人気のスポットが「みくりが池温泉」すぐ下の階段。ここから見下ろすと水面に浄土山が映り、大きなハートマークのように見えるんです。ぜひ「みくりが池温泉」のスイーツを食べながら絶景に癒されてくださいね。

雲上に広がる
初夏のお花畑をお散歩

過ごしやすい気候の7〜8月は、雲上で散策を楽しむのがおすすめです。ラムサール条約に登録された貴重な湿原「弥陀ヶ原」は、木道が整備されている散策スポット。美女平から高原バスで室堂に向かう途中にあります。坂も少ないので、初心者も気軽にトレッキングを楽しめます。初夏にはワタスゲやチングルマなど、可憐な高山植物がたくさん咲き乱れ、自然のお花畑のなかを歩いているかのような感覚に。小さな池や水たまりが点在する風景も幻想的で、非日常のひとときを過ごせますよ。


 

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