うみとやまローカルラボ-1

うみとやまローカルラボ
中山間地域の可能性 体験、交流を通じ考える

県内で地域活性化に取り組む「ローカルプレイヤー」と交流し、アクティビティーを通して中山間地域の課題や可能性について理解を深める交流体感企画「うみとやまローカルラボ」を、2022年9月に氷見、南砺両市、10月に立山町と魚津市でそれぞれ1泊2日の日程で行いました。20~30代を中心に全国から参加した幅広い年齢層が、富山の中山間地域の活性化について熱く語り合いました。旅の様子を紹介します。

夏編(2022年9月10・11日開催)

「人」中心に活性化を
 
初日は氷見で取れた魚の皮を使ったレザークラフト「フィッシュレザー」を作る野口朋寿さんの講演からスタート。昼食は「イミグレ」で窓いっぱいに広がる日本海を見ながら頂きました。

2日目は石本泉さんと五箇山和紙を紙すきしてはがきを作り、原料になる楮(こうぞ)の畑を見学しました。利賀のキャンプ施設「TOGA ART CAMPGROUND」でのバーベキュー交流会では、「artisan933」の木原彰夫さんと國本耕太郎さんから利賀の自然を生かしたアウトドア観光の話を聞きました。

2日目は午前に魚津市鹿熊の南部歩美さんのアトリエを訪ね藍染を体験しました。昼食はミラージュランドで川平悠人さんが調理したバーベキューメニューを楽しみながら交流を深めました。


<コーディネーター>
▽徳田琴絵さん(ライター) 
富山の魅力をSNSやイベントで伝える、自称「富山オタク」。中山間地域の課題や活性策を考えるワークショップの進行を担当した。

▽山口翔太さん(トークグラフィッカー®)
グラフィックを活用し、対話と共創の場づくりに取り組む。ワークショップの内容をリアルタイムに見える化し、話し合いの場を演出した。

<夏編 ローカルプレイヤー>
▽野口朋寿さん(tototo代表)
魚の革(フィッシュレザー)を使ったファッション製品ブランド「tototo」を創業。SDGsの観点からも評価され、多方面から協働依頼があることを話した。

▽岡田弘毅さん(Himi-Bizセンター長)
氷見市内のビジネスをサポートしている。氷見市中心部で新しくオープンしているカフェやショップを自転車で巡り、参加者が店主らと交流した。

▽中川めぐみさん(株式会社ウオー代表取締役)
「釣り×地域活性」事業に取り組む。氷見の民宿マリンタッチで、氷見で獲れた魚をさばき、魚を食べながら釣り観光の可能性などを意見交換した

▽石本泉さん(五箇山和紙職人)
五箇山和紙ブランド「FIVE」を立ち上げる。五箇山和紙を紙すきしてハガキを作った後、和紙の原料になる楮(こうぞ)の畑を見学した。

▽木原彰夫さん(artisan933代表取締役社長)
▽國本耕太郎さん(漆器くにもと代表・artisan933取締役部長)
高岡の伝統の職人技を融合したアウトドアブランドを設立。TOGA ART CAMPGROUNDで地元食材を使ったアウトドアメニュー提供した。

<秋編 ローカルプレイヤー>
▽佐藤将貴さん(里山マウンテンバイクツーリズム代表)
電動アシストマウンテンバイクで里山を冒険するアクティビティを考案。事業の未来を熱く語り、参加者と実際に大観峰などを巡る乗車体験した。

▽石川諒さん(立山KINGS所長)
初心者用コースで参加者に滑り方の基礎を教えた。五輪を目指す選手なども練習しており、見事なジャンプを披露していた。

▽佐藤みどりさん(NPO法人立山クラフト舎代表理事・陶芸家)
工房でろくろを回して陶芸づくりを指導し、佐藤さんが手掛ける県内最大規模のクラフトイベント立山クラフトの話や工房の周辺を散策などした。

▽南部歩美さん(藍染め屋aiya)
魚津市鹿熊のアトリエで暮らしや地域活動の話をした後、ビー玉を布で包んで藍染めの模様を作った。鹿熊を一望できる高台にも案内した。

▽川平悠人さん(旅するクリエイター)
ミラージュランドでバーベキューメニューをアウトドア仲間と共に料理した。コミュニティー活性やアウトドアで楽しむ方法など話して交流を深めた。

主催:うみとやまローカルラボ実行委員会
   (富山県 中山間地域対策課・北日本新聞社)


 

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