富山駅前の素敵なBARで「富山をイメージしたカクテルを」と無茶振りしてみた結果

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富山駅前に素敵なBARが誕生しました。壁には美しい立山連峰が描かれ、お酒の種類も実に多種多様でバラエティに富んでいます。マスターの誠実で温かな人柄に甘えて、富山をイメージしたオリジナルカクテルをオーダーしてみました。果たしてどんなカクテルに!?

富山駅前のBARへ

富山駅前の賑わいがちょうど途切れたあたりに、ひっそりと存在するBar Old Saint Rickey's。(バー・オールドセイント・リッキーズ)

昨年の10月にオープンしたばかりのお店です。

マスターの高橋力也さんは富山県射水市出身で、大学生の頃から既にバーテンダーという仕事に興味を持たれていたそうです。

 

Bar Old Saint Rickey's

単身ニュージーランドに留学した際にはまだ英語もおぼつかない中、「カクテルは作れます!」とアピールしまくるもなかなか採用にはいたらず、その情熱でやっと採用されたお店では精力的に仕事をこなし、帰国してからも東京でバーテンダーとして活躍。都内のBARで店長も務められました。

そんな高橋さんがいよいよ「自分のお店を出そう」となったときに周囲からは「東京でお店だせば?」という声もあった中、高橋さんは富山駅前にお店を構えます。

「え、なぜ富山で?」と、その理由を伺ったところ・・・

「富山が大好きなんです!」と、くったくのない笑顔で応えるマスター。
Bar Old Saint Rickey'sは、そんなマスターの情熱とやさしさにあふれるBARです。

 

階段を上がってお店に入ると、「いらっしゃいませ!」とマスターがやさしい笑顔で迎えてくれます。店内には整然と並ぶお酒と、その後ろに描かれている朝焼けと雪化粧の鮮やかな立山連邦がとても印象的です。

ふだんBARに行きますか?

BARって、行く人と行かない人の差がはっきり分かれる酒場のように思います。

お酒は好きだけどBARに行かない理由としては色々考えられると思いますが、まず2つ挙げるとすれば···

(1)お酒やBARのマナーがよくわからないので、素人が行っても迷惑をかけたり不快な対応をされるのではないか。

(2)そもそもBARで何を頼んでいいのかよくわからない。

リッキーズのマスターはとても礼儀正しく親しみやすい人柄で、取っつきにくさや気難しさは皆無。メニューに関してもカクテルの看板メニューがあるので初めての人にも安心して過ごせるお店ですよ。

まずはオリジナルビターズをどうぞ

このお店に訪れたなら、まずは看板メニューである「オリジナルビターズ・ジンリッキー」、「オリジナルビターズ・ジントニック」、「オリジナルビターズ・ジンソニック」のどれかをオススメします。

 

その中でも特にオススメはマスターの名前でもありお店の名前を冠する「ジンリッキー」。

「オリジナルビターズ」とはジンベースのカクテルにスパイスを調合した鮮やかな風味の「ビターズ」を加えたものです。

 

 

友人を連れてきて飲んでもらったところ、「え・・・めっちゃうまい・・・ちょっと感動した・・・」と言っていて、何を隠そう僕も初訪問時にオリジナルビターズ3種すべてを制覇したほどにハマったカクテルです。

BARで何を頼んでいいかわからない人にもわかりやすいし、この特徴的な香りはカクテルの奥深さに目覚めるきっかけとなり得るのではないかと思います。

 

フレッシュなフルーツを使ったカクテルも常時数種類ありますので、気になる人はどんなフルーツがあるか聞いてみてくださいね。

 

もちろんカクテルだけでなくウイスキーの充実度もまた素晴らしく、日本では買えないお酒や既に終売になったお酒もちょいちょいあったりして、初心者から酒通まできっと満足できることでしょう。

 

 

自家製燻製ナッツやビーフジャーキーをいただけばウイスキーがより楽しくなります。

メニューには数多くのお酒やカクテルがありますが、僕はもうほぼメニューは見ずに「なんかちょっと濃い目で~」とか、「ん~なんだろう・・・ショートでなんかさっぱりしたものを」とか完全丸投げスタイルなんですが、そんなふわっとしたオーダーでも快く対応していただけますよ。

 

座席はカウンター席だけでなく、カップルや小団体向けのソファー席もあるのですが、必見なのはお店の奥にある壁···のさらに奥。

これが、一見普通の壁に見えるのですが・・・

 

これが、なんと・・・!?

 

さらなる素敵空間が登場してしまいました。こちらには10名までのお客さんが入れます。

他のお客さんとの会話に聞き耳を立てているとちょうど団体予約の話をされていて、「料理は何か用意できますか?」という質問には「できますよ。ここで作れないものはテイクアウトでもご用意できますので」とか、「時間は17時前でもできますか?」という質問にも「できますよ。団体でのご予約ならぜんぜん早く開けられます」など、これはほんの一例ですがお客さんの要望に応えようとする熱意がすごいんです。

オリジナルカクテルをお願いしてみた

そこで僕はふと思いました。このお店ならば、ちょっと無茶なお願いをしても叶えてもらえるのでは!?

そこで、一応やんわりと聞いてみました。

あるのん

あるのん

富山をイメージしたカクテルって作れますか?

 

さすがのマスターもそれは作ったことがないとのことで、「考えてみます!」ということになりました。県をイメージしたカクテルなんてなかなかの無茶振りではないでしょうか。

そしてその数日後、再びお店に訪れてみたときに一応聞いてみました。

 

あるのん

あるのん

あの~、例のカクテルって~・・・

マスター

マスター

できてますよ!

あるのん

あるのん

え、もう!!?

 

やばい・・・!!なんだかこっちが緊張してきました(笑)

「じゃあそれを!」ということで、しばらくして出てきたものがこちら。

 

 

あるのん

あるのん

おおおおお!!?

 

こ、これは!!・・・立山連邦!!?

 

マスター

マスター

青と緑のお酒とフルーツで、富山の綺麗な海と山を表現しました

マスター

マスター

スターフルーツのリキュールは綺麗な星が見える豊かな自然と澄んだ空気を、ロックアイスは立山連峰の山脈をイメージしています

 

富山の山や海の魅力を表現したというこのカクテルは、美しい立山を囲む富山湾の光景と評するに相応しいビジュアルではないでしょうか。

コンセプトや見た目はお見事!では気になるお味のほうは果たして・・・?

 

 

あるのん

あるのん

うんまああーーーいぃ!!

 

なんという清涼さと果実感!まるで理想的においしい果物をそのままカクテルにしたかのような鮮やかな味わいです。

見た目、味ともに素晴らしく、しかも「ディタ スターリー」は現在終売になっているというとても貴重なリキュールです。「富山をイメージしたカクテルを」からまさかこんな素敵なカクテルに出会えるとは思っていませんでした。

 

あるのん

あるのん

このカクテルって名前とかあるんですか?

マスター

マスター

それはもうあるのんさんに考えていただきたいです(ニッコリ)

あるのん

あるのん

なんですってえええ!!!(笑)

 

カクテル名を考えるという無茶ぶり返しをされてしまい、僕も宿題にさせてもらいました。マスターは試作を経てこのカクテルを完成させたということですが、ぼくも試作を重ねつつ色々考えてみました。

その結果・・・・・

 

僕が考えてみたカクテル名は「TOYAMA OXYS」。(トヤマ オクシーズ)

たぶん多くの富山の人にとっても「はい?」というネーミングだと思うのですが、これが何由来なのかピンときたらかなりの富山通だと思います。

富山には「おくしい」という富山弁があるのですが、この言葉には「きれい」とか「美しい」という意味が含まれています。
つまり、立山と富山湾の美しいが合わさって「トヤマのオクシーズ」という意味を込めてみました。

このトヤマ オクシーズは現在¥1,100で作っていただけます。
終売のリキュールに立山を象った氷の加工を行ってのこの価格は間違いなく格安だと思いますので、ぜひこちらもご賞味いただけたらと思います。

BARの晩御飯!?

フードメニューはどれもお酒に合いそうなものばかりですが、その中でちょっと気になるメニュー があるんですよね。

 

 

BARの晩御飯って···!!?

これが、まさかの···

 

まさかのちゃんぽん麺でした。

BARでちゃんぽん麺とは···(笑)でも、これがまたしっかり美味しくて酔っ払いの胃袋を鷲掴みにしてくれるのです。
お客さんに喜んでもらえればそれでヨシ!Bar Old Saint Rickey'sは令和ならではの自由なBARといえるでしょう。

そして、さらなる極めつけがこちら。

 

 

締めに提供される「しじみのお味噌汁」。

しじみのお味噌汁はお酒に疲れた身体をやさしく包み込んでくれます。このお心遣いもたまりませんね。このお店では終始一貫して「お客さんに心から満足していただきたい」という想いが伝わってくるのです。

今までBARには、ほぼ行ったことがないという友人をこのお店に連れて行ったところ、「このお店なら一人でもぜんぜん来れるわ」と言っていたくらいお酒も美味しくてホスピタリティも高いので、BARの未経験者からお酒に詳しい人まできっと満足できるお店だと思いますよ。

 

さらなる試練

ちなみに、マスターに「他に何かをイメージしたカクテルってお願いされたことはありますか?」と聞いてみたところ・・・

 

マスター

マスター

イルカ・・・ですかね?

あるのん

あるのん

イ、イルカぁぁ!!?

 

それ、富山のカクテルよりも難しいのでは・・・!?(笑)

今度はせびそのイルカをイメージしたというカクテルも飲んでみたいと思います。

Bar Old Saint Rickey'sは毎日17時からオープンしていますので、皆さんもぜひこの素敵で楽しいBARの世界の扉を開いてみてくださいね。

Bar Old Saint Rickey'sの基本情報

住所:〒930-0093 富山県富山市内幸町7-6 2F
電話:076-460-2282
営業時間:17:00~2:00
定休日:無休
 

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