【魚津市】新川エリア随一の飲食街「柿の木割り」で楽しむハシゴ酒

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富山県の三大飲み屋街といえば富山市の桜木町高岡市の桐木町、そして魚津市の柿の木割りが挙げられます。

富山市は富山県の中心に位置していますが、高岡市は富山市からみて西側、魚津市は富山市からみて東側にあり、富山県の地図を見てみるとそれぞれが絶妙な位置関係にあることが確認できると思います。

今回は魚津駅前にある柿の木割りエリアで飲み歩きを堪能してきましたので、興味を持っていただけたら幸いです。

柿の木割りは「あいの風富山鉄道 魚津駅」のすぐ目と鼻の先にあります。

思ったより早めに着いたので駅前をぶらぶらしてみました。

魚津駅横にある「ミラマルシェ」は地場産品の販売とイートインも可能な休憩スペースのある商業施設です。

中でも「魚津ハトシ」は名物となっていますので、気になる人はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

魚津駅舎内には観光案内所もあります。

さらにそのすぐ横には富山の地酒を販売している酒屋さんがあります。

今は美味しいお酒が手軽に購入できる時代になりましたが、こだわりの地酒が今ほど一般的でなかった頃から色んなお酒が揃っていたのでよく寄らせていただいていました。

日本酒の品揃えもさることながらワインの品揃えがさらにすごいことになっていますので、お酒好きの人は寄ってみるしかありませんよ。

魚津市 柿の木割り

「柿の木割り」という愛称は平成16年に行われた公募によって選ばれました。

かつてこの地が「村木字柿の木割」という地名であったこと。そして富山市が「桜」で高岡市が「桐」なので魚津市を「柿」とすることで、樹木の名前で統一感があって覚えやすく親しみやすい名前になっています。

また柿は二日酔いの予防にも良いとされ、他にも柿の種や柿の葉寿司、さらには「割り」がカクテルを想像させるということからも「柿の木割り」という愛称はまさに新川地区最大の飲食街にふさわしいといえるでしょう。

超B型なお店 CANDY

柿の木割りエリアにある「魚津ショッピングスクエア サンプラザ」にも立ち寄ってみました。

以前から来てみたかったのが「超B型なお店 CANDY」という多国籍な雑貨や衣料を扱っているお店。ついに訪れることができて感無量です。

テレビでも紹介されてSNSでもよく見かける有名店ですが、実際に訪れてみるとその品揃えの個性と物量に圧倒されるばかりです。

看板商品の「STAR UOZU」は実に様々なバリエーションがあります。

先日会った友人も普通にSTAR UOZUを着こなしていて、僕もカメラとかの機材を持ってなかったら買っていきたかったのですが・・・。今度魚津に来たときにまた寄らせていただきたいと思います。

スカイホテル魚津アネックス

そろそろいい時間になってきたので、サンプラザ横にあるホテルにチェックイン。

今回宿泊した「スカイホテル魚津アネックス」は魚津駅からも近く、お値打ちな価格ながら駐車場も無料という富山県民にとっても観光客にとってもありがたいホテルです。

フロントの方にもとても気持ちのいい親切丁寧な応対をしていただいたのも印象的でした。

ビルが立ち並び、飲食店の看板やネオンがひしめく様は富山市の桜木町を思わせる雰囲気があります。

富山市の人口は約41万人、高岡市の人口は約17万人、魚津市の人口は約4万人ということですが、柿の木割り周辺には約200店以上もの飲食店が軒を連ねているということで、魚津市の人口でこの飲食店の数はなかなかすごいものがあります。
 

魚津は一昔前、遠洋漁業が盛んな漁師町で、陸に上がった漁師達が大金をもって飲み歩き、当時は沢山の飲食店が街を賑わせていたそうです。その名残で魚津は今でも飲み屋さんを中心に飲食店が数多くあり、富山県呉東地区有数の食処となっています。

引用:魚津市観光協会


漁師さんたちがお金を握りしめて飲み歩いていた時代は、今よりも栄えていたようですね。

飲み歩いた結果お金を使いすぎて家族からこっぴどく怒られたり、溜まりに溜まったツケを払いにいったり、なんなら取り立てに船の到着を待つお店の人がいたり等々── きっといろんなドラマがあったのだろうと妄想が捗ります。

地魚・天ぷら 増重(ますじゅう)

「地魚・天ぷら 増重」は魚津の港で水揚げされた新鮮な魚介類を存分に味わえるお店です。

「地元の港」というなんとも魅惑的なワードに期待値は既にMAX。期待に胸が膨らみすぎてもう破裂しそうです。

ちょっと年季の入った和のテイストな店構えや内装が個人的にとっても好きな雰囲気です。

こちらのお店ですが、最初は電鉄魚津駅周辺にオープンしてそこで20年間営業されていたとのことです。

そして現在の場所に移転してからも既に20年が経過しているということなので、この滲み出る風情も納得というものですね。

1.5合というのは珍しい単位ですが一般的には1合で700円というお店が多く、さらに300mlで1,000円というのもすごく良心的な価格だと思います。

 

まずは付き出しと生ビール。

生ビールからスタートということで、まずは揚げ物をひとしきりいただいた後に造りや珍味を経て滑らかに日本酒へと移行する──という目論見だったのですが・・・

友人のヒロシがいきなりカニミソやらお新香やら注文したので、揚げ物の到着を前にして早々とアレの出番となりました。

そう、熱燗の登場です。

ということで我々も昨今話題の二刀流でビールとお酒を楽しんでまいりたいと存じます。

カニミソはスッキリした味でとても食べやすい味です。お酒の味も膨らんでそれぞれがより美味しく感じられるしで、カニミソはまさに熱燗のためにあるような珍味ではないかと思います。

続けて、お待ちかねの天ぷら盛り合わせが運ばれてきました。

待ってましたあ~!!

店名に「地魚・天ぷら」が入っているだけあってさすがの美味しさ!

衣はサックサクで、旨味を閉じ込めたジューシーなネタが濃いめの天つゆとばっちりマッチしています。

このネタは・・・何!?と思って大将に伺ってみると「ヤガラ」という魚とのこと。

ヤガラってあの細長~い魚!?富山ではスーパーでも見かけない希少種で、これを天ぷらでいただけるとはなんと贅沢なことでしょう。

天ぷらは看板メニューということで大人気。我々がお店にいる間は天ぷら担当の人がひたすら天ぷらを揚げまくっていました。

やはり刺し身も食べておかねばなりませんよね。

魚津の港で捕れたきときと(富山弁で新鮮・活き活きとした)の刺し身盛り合わせはまさに富山湾の宝石箱。キラキラとした刺し身でいただく地酒は「富山にいて良かった」と実感させられる至福のひとときです。

ホワイトボードにはその日のオススメメニューが並んでいます。ホワイトボードメニューって旬の中の旬が詰まっている気がして眺めているだけワクワクします。

店内に掲げられる一見「木製お品書き板」のようにも見える立派な木製看板。

これがいったい何なのか気になったので大将に伺ってみると、「先代が独立するときに修行していたお店から贈られたもの」とのことでした。一番左側には修行先の「増重本店」の店名が入っています。

こんな粋で立派なものを贈っていただけるなんて、どれほど素晴らしい関係を築いてこられたのかが想像できるというものですね。

ホワイトボードメニューに富山湾の味覚「げんげ」を見かけてしまったので思わず注文。げんげの天ぷらはよく見かけますが、カリカリとした唐揚げもとっても美味しいですね。

ここは瓶ビールを追加で。

買いたてホヤホヤのSTAR UOZUのミラたんコラボバージョンのTシャツを着てご満悦のヒロシ。
 

「なぜピンク?」


と思われた方もいるかもしれませんが、僕がまだきときとの中学生だった頃、学年のヒエラルキーの頂点に君臨するK君という同級生がいました。そのK君が「ピンクは男の色だ」と言いきっていたので僕はその発言を支持したいと思います。

お次は揚げ銀杏。「銀杏って唯一無二の味よのう」とヒロシが言ってましたが、確かに似たような味のものすらまったく思いつきません。

銀杏って食べられるまでの処理がけっこう大変なのですが、大変な思いをしても食べたい最高のおつまみの一つです。

見てください、この立派なぶりかまを。

美味しい上に食べごたえも抜群。ぶりかまって食べ尽くしたつもりでも奥の奥まで食べる部分があったりして、まさに骨の髄までしゃぶり尽くしたい一品です。

ということで、ひとしきり魚津の味覚を堪能したところでお勘定。

お店の雰囲気が良くて料理が美味しいだけでなく大将の人柄もとっても朗らかで親しみやすく、初めての訪問でもすごく居心地の良いお店でした。

店内の賑わいは時間の経過とともにグングンと増していき、僕らは5時の開店とほぼ同時に入店したのですが、6時すぎになってくるとカウンターが埋まり座敷も埋まり、さらに団体客と思わしき人たちが続々と2階へと上がっていきます。

人気があるのも納得の素敵なお店でした。どうもごちそうさまでした!

地魚・天ぷら 増重(ますじゅう)

富山県魚津市駅前新町9-25

050-5487-2192

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お店の外へ出ると既にネオンがいい感じに灯っていました。

柿の木割りのネオン街にはまた一段とピンクのSTAR UOZUが映えます。

この魅惑的なネオンをかいくぐって訪れる次なるお店は──

小政寿司

「お気軽寿司 小政」という寿司屋さんです。

お気軽寿司というキャッチフレーズがなんとも親しみやすさを感じさせられますし、ランチ営業もあるのに夜は深夜までやっているというとてもありがたいお店です。

週末の夜ということで店内は大いに賑わっています。予約はしてなかったのですが座れてよかった。

寿司だけでなく一品料理やつまみも楽しめるというのは嬉しいですね。

日本酒が二合で650円からということで、こちらのお店も日本酒がとっても良心的な価格ですね。

まずは付き出しと瓶ビール。

付き出しがイカとはまた渋い・・・。酢がきいていて思わず日本酒が飲みたくなる味付けです。

こちらのお店でも魚津の新鮮な魚介を楽しむことができます。

富山の地酒も揃っています。

日本酒って種類が多くそれぞれに個性が違うので何を選んでいいのか難しかったりしますが、メニューには丁寧な説明文が書いてあるのでとても参考になります。

名物のぶり大根ときゅうりのたたきをいただきます。

ぶりの頭がドーン!と入ってる迫力もすごいのですが、名物というだけあってほろほろに柔らかくて味もよく染み込んでいてお酒が捗りすぎますよ。

そして、お次はいよいよ──

う~ん、これは豪華!!

特上寿司1,900円をいただきます。

食べる前からわかります。これは間違いなくうまい!

わかっていましたけど、やはりうまい!!

このボリュームと美味しさでこのお値段はまさにお気軽寿司すぎます。

特約店でしか購入できないという「帆波」は魚津酒造の新ブランド酒。

フレッシュでジューシーな味わいはキレもよく寿司にもよく合います。これは今後さらなる人気のお酒になると思いますね。

最後に残ったカニ・イクラ・ウニを一つ一つ噛み締めながらいただいていきます。

「寿司で締めるっていいなあ・・・」とヒロシがつぶやきました。富山は回転寿司も人気ですが職人さんに握ってもらって飲むお酒はよりひとしおなものがあります。

「食べれば食べるほど腹が減るわあ・・・」と僕も思わずつぶやいてしまいましたが、これは決して嘘でも誇張でもありません。

なぜなら──

おまかせ寿司880円も追加しちゃいましたから。

う~ん、この内容で880円はやはりお得すぎませんか?

イカの身をちょっとめくってみると、一本一本が刺し身のようになっていました。どれもこれも美味しくてお値打ちというのがたまらないですね。

安さだけでなく美味しくて活気があって居心地も抜群。こんなお店が近くにあったらなあ・・・

最後は味噌汁で締めます。胃袋にやさしく染み渡る味わいにほっこり。

もう流石に何もお腹に入りません。どうもごちそうさまでした!!

柿の木割り界隈には居酒屋や寿司以外にも、和食・中華・洋食・焼肉・スナック・バーなど実に多種多様な飲食店が軒を連ねています。

僕らが今回訪れたお店はいずれも想像以上に楽しいお店ばかりで次回もぜひ訪れてみたいと思う反面、他にも気になるお店が色々あったりして実に悩ましく思う次第です。

美味しくて、楽しくて、奥が深い柿の木割りへ足を運んでみませんか?きっとあなたの大好きなお店が見つかると思いますよ!

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