北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2023」へ行こう-1

北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2023」へ行こう

Photo:Jingu Ooki


北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI は、豊かな自然や歴史が育む文化を受け継いできた北陸を舞台に、広域的なアートエリアの形成を目指し、工芸の魅力を国内外に発信する取り組みです。
2023年の開催は、富山駅からもアクセスが良い駅北の3エリアでの開催です。
これらのエリアを徒歩や路面電車、富岩運河水上ライン(観光船)などでめぐりながら鑑賞を楽しめます。
ぜひ、この機会にアートを巡る富山旅行をしてみませんか。

北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023について

展覧会名|物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー
会期|2023年9月15日(金)–10月29日(日)
時間|10:00-16:30(入場16:00まで)
会場|富岩運河沿い(環水公園エリア:樂翠亭美術館ほか、中島閘門エリア:電タクほか、岩瀬エリア:桝田酒造店満寿泉ほか)
休場日|樂翠亭美術館(水曜)富山県美術館(水曜、9/19)KOBO Brew Pub(火曜)ほか会期中無休
※臨時休館・開館する場合もございます。Webサイト等をご確認のうえお出かけください。

環水公園や美術館、閘門、伝統的な街並みなどで工芸、現代アート、アール・ブリュットを跨ぐアーティスト26名を紹介します。

板垣豊山、岩崎貴宏、上田バロン、O33、川井雄仁、川上建次、河部樹誠、 オードリー・ガンビエ、金理有、久保寛子、桑田卓郎、コムロタカヒロ、近藤高弘、 桜井旭、ささきなつみ、定村瑶子、長恵、辻村塊、野村由香 、葉山有樹、 平子雄一、古川流雄、増田セバスチャン、村山悟郎、横野明日香 、渡邊義紘(26名)

展覧会の特徴

さまざまな作者の生き方が強く反映された豊かな表現
フランスの哲学者ガストン・バシュラールの「物質的想像力」という概念を下敷きに、絵の具やキャンバスに始まり、土、布、鉄など、様々な物質を使用する26名のアーティストを紹介します。
工芸、現代アート、アール・ブリュットというジャンルを超え、作者の生の反映 として、個の表現を追求した作品を紹介します。

生きる場所、創造の場所としての制作
アーティストの「制作」を、人間的経験を育む「時間」として捉えて、その表れを「作品」と位置付け紹介します。
アーティストの表現活動 を特殊な芸術行為と考えるのではなく、一般的な社会課題と対応させ、 鑑賞者と共有しうるものとして紹介します。

移りゆく風景とともに作品を楽しむ、鑑賞体験
水の都とも呼ばれる富山県富山市が舞台となる本展覧会では、これまで「GO FOR KOGEI」 で取り組んできた、地域の歴史・文化を象徴する場所でのサイトスペシフィックな作品展示をさらに深化させ、運河を中心に設定した展覧会場と作品を詩的・哲学的に関連づけます。
「水」という概念を頼りに機能的な都市の運河に沿って作品を訪ね、 内面化する風景をつくりだします。

富岩運河と富山の街

富山県富山市を流れる富岩運河沿いの特徴的な3つの地点に、本展の会場エリア(環水公園エリア、中島閘門エリア、岩瀬エリア)を設定しています。
富岩運河は、富山駅北口から徒歩約10分の場所に位置する環水公園から海までを結ぶ約5kmの運河です。

昭和5年から、富山駅北口から東岩瀬港までの運河を造成する工事によって富岩運河が誕生しました。また、造成工事の土砂によって廃川地が埋め立てられ、市街地が生まれ、川の上に街を築いたことが、富山が「水の都」といわれる所以です。

環水公園エリア

環水公園エリアは、富山市の中心部に位置し、遠くそびえる立山連峰と、富岩運河の水辺が織りなす豊かな風景を味わうことができます。
会場は樂翠亭美術館、富岩運河環水公園、富山県美術館の3か所。
樂翠亭美術館では土を素材とした表現を、環水公園では大型の立体作品による屋外インスタレーションを、富山県美術館では身につけることができるソフトスカルプチャーの作品を紹介します。
環水公園では遊覧船に乗船することができ、中島閘門エリア、岩瀬エリアへ向けて運河を辿る展覧会のスタート地点となります。

■環水公園エリアの会場
K-1 樂翠亭美術館(富山市奥田新町2-27)※チケット引き換え、当日券販売会場
K-2 富岩運河環水公園(富山市湊入船町1)
K-3 富山県美術館(富山市木場町3-20)
※樂翠亭美術館は水曜休、富山県美術館は水曜、9/19休 
※臨時休館・開館する場合もございます。Webサイト等をご確認のうえお出かけください。

中島閘門エリア

富岩運河の中間地点にある中島閘門。パナマ運河方式の閘門で、この地点には水面の高低差が2.5 mあり、その水位の調整で船の運航を支えています。
昭和の土木構造物では全国で初めて国の重要文化財に指定されました。
会場は中島閘門操作室と芝生の広場、元タクシー会社社屋「電タク」の3か所。
絵画を含む二次元イメージとそこから派生する立体表現への展開を紹介します。
運河を走る遊覧船からも鑑賞できる大型作品も展示します。

■中島閘門エリアの会場
N-1電タク(富山市中島1-14-46)※チケット引き換え、当日券販売会場
N-2 中島閘門操作所+広場(富山市中島2-1)
 

岩瀬エリア

富岩運河の終着地であり、美しい街並みが特徴的な岩瀬地区。
江戸時代から明治時代、日本海を北海道から大阪にかけて交易しながら行き交った北前船の寄港地として栄えてきました。
北前船の北陸五大船主であった馬場家や、酒蔵 桝田酒造店をはじめとする8か所が会場となります。
廻船問屋が軒を連ねた旧北国街道沿いにある明治期の建物群を現代アートの多様な表現が彩り、新しい風景をつくり出します。

■岩瀬エリアの会場
I-1 桝田酒造店 満寿泉(富山市東岩瀬町269)※チケット引き換え、当日券販売会場
I-2 桝田酒造店 寿蔵(富山市東岩瀬町123-2)
I-3 北陸銀行 岩瀬支店(富山市東岩瀬町110)
I-4 酒蕎楽くちいわ 青蔵(東岩瀬町135番地 裏)
I-5 馬場家(富山市東岩瀬町107-2)
I-6 KOBO Brew Pub(富山市岩瀬大町107-2)*
I-7 酒商 田尻本店(富山市東岩瀬町102)
I-8 桝田酒造店 沙石(富山市岩瀬大町93)
*11:00-18:00(入場17:30まで)。営業時間内での展示につき、是非ビールをお楽しみ下さい。
※KOBO Brew Pubは火曜休

ふぉとやまライターの取材レポート!

イベントの様子を実際に各エリアを巡った感想や写真と共に徹底レポートしています!
これを読めば、実際の会場のワクワクした様子が伝わるはず。

チケット

料金| 一般 2,500円(前売り券 2,000円) 高校生 1,500円 (前売り券 1,000円)
※ガイドブック付き
オンライン購入/公式Webサイト
会場購入/樂翠亭美術館、電タク、桝田酒造店 満寿泉

*チケット1枚につきお一人様限り、全ての有料会場に1回のみ入場可能です。
*障害者手帳をお持ちの方と同伴者1名様、中学生以下は無料です。
*前売り券はオンライン購入のみの取り扱いです。
*オンライン購入の方は、樂翠亭美術館(水曜休)、電タク、桝田酒造店満寿泉のいずれか会場へお越しのうえ、紙チケットへお引き換えください。紙チケットへの引き換え後は、紙チケットでのみご入場可能です。

*チケット購入後の返金はできません。

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