いずれ見られなくなる!?「城端線」に乗って城端へ!城端駅周辺も散策してきました

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高岡駅から南北に走る、氷見線(ひみせん)・JR城端線(じょうはなせん)は数年後に「あいの風とやま鉄道」に経営移管予定となっており、その際には新型の列車を導入するとの事です。

氷見線と同じく、このレトロな車両は無くなる事が決定しました。 今回、高岡駅から城端駅までの全区間を乗車してきました。また、城端駅周辺も散策してきました。

城端線とは

高岡駅から南へ伸びる城端線は、全長約29.9km、高岡市・砺波(となみ)市・南砺(なんと)市の14駅を結ぶJR西日本のローカル線で、富山県内で最初に開業した歴史ある鉄道路線です。

同じく高岡駅から北に向かう氷見線は、海沿いを走行し海と列車の風景が楽しめることで有名ですが、城端線は田んぼの中を走り周辺の山々やのどかな風景が楽しめる田園列車です。

日本最大級の“散居村(さんきょそん)”の「砺波平野」、この中を走行します。
水が張られた田んぼに映る列車や、周辺の山々とのコラボレーションは絶景です。

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散居村とは-1

散居村とは

広い平野の中に屋敷が散らばって建てられている村落のことをいい、なかでも砺波平野の散居村は日本最大といわれており、およそ220平方kmの広い敷地の中に約7,000戸もの屋敷が建てられています。


先日、「氷見線・城端線再構築会議」にて新型車両のデザインが発表されました。

カッコいいデザインで、快適性も格段に向上していると思います。 それでも、昭和の面影を残すデザインや、乗ったときの独特な揺れ、走行中にあの重厚な音は、今の列車だから味わえるものだと思います。

『高岡駅』から『城端駅』を乗車しました

今まで途中駅からの乗降はありましたが、今回初めて『高岡駅』から『城端駅』まで乗り通しました。 沿線は車で何度も通った事がある場所ですが、車窓から見る景色はまた違ってワクワクしました。

高岡駅の城端線ホームは、メイン駅舎・改札口から最も遠い場所にあります。 殆どの駅はメイン駅舎に近いホームから1番、2番・・と番号が付けられていますが、高岡駅は逆で一番遠い城端線ホームから1番、2番乗り場となっています。諸説あるようですが面白いですね。

高岡駅を出るとしばらくは市街地、そして乗車していてもあまり分かりませんが、実は神社の境内や「国宝瑞龍寺(ずいりゅうじ)」のすぐ裏も走行しています。
これはおそらく、当初の計画と違う場所に高岡駅が出来たために、先に完成していた城端線を無理やり繋げたのでは?と、妄想してしまいます。

新高岡駅を過ぎると一面の田園風景。

単線なので、所々で列車の行き違いが行われていました。

砺波駅など住宅密集駅に入っては、再び田園風景になったりを繰り返し『城端駅』を目指します。

南砺市に入ると、周りに標高1,000m前後の山々が見えてきます。この日は靄でクッキリと見えませんでしたが、晴れていれば、霊峰白山(はくさん)も見えるはず。

約1時間の乗車で、終点『城端駅』に到着。レトロな車内と揺れ、連結部が互い違いに動いたりする感じが懐かしかったです。

城端駅は氷見駅と同じように、その先に線路がない終着駅です。この様な駅は見たことがあるようで意外と少なく、珍しい存在です。
長崎駅や大都市私鉄の終端駅とは違って、地方の終端駅にはどこか寂しさがあります。

構内には昔使われていた機関車の転車台の跡も残っていました。

『城端駅』周辺を散策

城端駅に併設されている「観光案内所」で駅周辺の観光場所を聞いて散策、徒歩圏内に名所がたくさんありました。

今町通りの土蔵群の先に、レトロな元銭湯の建物がありました。 おそらく当時のまま現存していたので知らずに見た私は、営業していると勘違いしてしましました。

城端の曳山は「ユネスコ無形文化遺産」に2016年に登録された「山・鉾・屋台行事(やま・ほこ・やたいぎょうじ)」を構成する日本全国で33ある行事の一つとなっていました。 やはり、肩書を聞くとありがたく思えます。 『曳山会館』と『土蔵群』は共通で入館できました。

駅から徒歩約15分で『善徳寺』 立派な門に圧倒されました。

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越中の小京都「城端」で城端別院善徳寺の歴史にふれる旅-1

越中の小京都「城端」で城端別院善徳寺の歴史にふれる旅

shihoさんの記事で城端や『善徳寺』を紹介していますので、詳しくはこちら。

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城端別院善徳寺の門前町として栄えた事により、周辺にお菓子屋さんが多くあるそうです。
今回は善徳寺の目の前、餡が美味しいと聞きました「梅華堂」によりお菓子を堪能させていただきました。 

おわりに

城端線も氷見線も廃線になるわけではありませんが、数年後にこのレトロな列車の引退が決まり新型車両の発表もされました。
現在のレトロな列車と風景との組み合わせは見る事が出来なくなり、昭和の列車に乗る事も出来なくなるため、氷見線・城端線ともたくさん見納め乗り納めてみたいと思います。
海と山と列車は富山らしい景色だと思うので無くなる前にぜひ見に来てください!

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氷見線に乗車してきました-1

氷見線に乗車してきました

氷見線は、城端線と並ぶ“もうひとつのローカル線”です

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