氷見市から眺める海越しの「立山連峰」どこから、いつ見る！？

氷見市から眺める立山連峰は、他所に比べ二つの特徴があると思います。

【特徴１：海越しに見える】
高岡市北部から氷見市にかけて海に突き出た能登半島に属しているため、富山湾を跨いだ海越しの立山連峰を眺める事ができます。「海抜0ｍの海から約3,000mの山々」を見られる場所は世界でも非常に稀です。

【特徴２：後立山連峰がよく見える】
立山連峰の後ろ（富山県側から見て）に見える山々は後立山連峰と呼ばれており富山市などからでも見えますが、より北側からだと見える範囲が多くなり後立山連峰の迫力が増します。

【お勧め時期】
12月頃から3月頃は立山連峰が冠雪し真っ白になっているので、お勧めです。

【お勧め時間】
お昼ごろから日没の１時間ほど前までです。午前中は逆光になり霞みがちですが順光になるお昼からはクッキリ見えます。また、気象条件などが良ければ日の出前の綺麗な稜線、日の出の時刻の海から立ち込める毛嵐、日没前後の夕日で照らされて赤く染まる立山連峰を眺める事ができます。

今回訪れた場所の地図は、下記の通りです。

氷見市北部にある長坂集落の棚田は「日本の棚田百選」に選ばれており、海から近い山の斜面にあるため立山連峰を眺めることが出来ます。

山ですが険しい道はなく、集落からすぐにたどり着けました。ただ、専用の駐車場はありませんでしたので道路の端に車を止めて景色を眺めました。少し上まで歩くと木に遮られる事なく立山連峰が望めます。

氷見市北部まで行くと「虻ヶ島（あぶがしま）」が見えます。海と立山連峰だけではなく、島が入る事でアクセントになって良いですね。眺める場所によって島と立山の位置関係が変わるので好みの場所で眺めてみてください。

氷見市北部、国道160号を少し海岸沿いに入った場所です。
国の史跡に指定されている「大境（おおさかい）洞窟住居跡」の上にある展望台で駐車スペース、トイレ、休憩する場所もありました。多少、木枝がありましたが立山連峰の全貌を見る事が出来ました。

こちらは阿尾（あお）城跡にある展望台です。国道160号から少し狭い道を進むと行くことができ、専用の駐車場も整備されています。
断崖にある城跡なので坂や階段を歩いて登る必要がありますが、史跡が好きな方は展望台以外も楽しみながら歩くことができます。

朝日山公園の展望スポットは氷見市街地方面の眺めなので立山連峰は見えませんが、朝日山の「ふれあいスポーツセンター」前から市街地と海越しの立山連峰を眺める事ができます。手前から市街地、海、立山連峰となっており珍しい眺めだったので日没後の夜景と一緒に撮ってみました。

比美乃江（ひみのえ）公園は、「道の駅氷見・ひみ番屋街」に隣接している海岸沿いの公園で、海に浮かぶ唐島（からしま）越しに立山連峰を望むことができます。展望台やフォトフレームの映えスポットもあり、南北に1km以上ある非常に大きな公園なので見る場所によっても立山連峰の見え方が変わってきます。私のお気に入り場所は中央駐車場付近です。

比美乃江公園に隣接している「ひみ番屋街」は30以上の店舗に温泉施設「氷見温泉郷 総湯」や足湯も併設しています。（別日撮影の写真です）
氷見名物を食べる事が出来る食事施設やフードコートがあり、様々なお土産も購入する事ができます。さらに、地元野菜や鮮魚も販売しており全国配送も承っているそうで、ちょっとしたショッピングモールのように楽しむ事が出来ます。

何店舗か寄らせていただきましたが、丸々一匹の鰤を初めてみました。
『私にはとても購入できなさそうな価格』と話したら「氷見の女性と結婚すると、年末に娘の嫁ぎ先に実家から鰤を丸々1匹を贈る！」という事や、獅子舞の置物が売られていたので聞いてみると「富山県は獅子舞が多い地域なので小さい頃からみんな好き」という風習などを教えてくれました。調べてみると、富山県は全国的に見ても獅子舞の数が多い地域だと知りました。
県外から来た私には知らない事がまだまだありそうです。市場などは行く機会がないので、忙しい時間でなければ話しかけてみるのも楽しいですよ。

氷見市を縦断する国道160号は海岸沿いのため、運転すれば殆どの場所から海越しの立山連峰が見え、眺望スポット以外でも驚くほどの絶景を目の当たりにできます。
海抜0mから標高3,000mの山々の眺めは世界でも殆ど見る事が出来ないため、この貴重な絶景をぜひ見に来てください。
写真では伝わらない感動があります！