富山に春を告げる奇跡の光景「あさひ舟川 春の四重奏」の秘密とは
うららかな春の訪れを告げる景色を見に、朝日町を訪れてみませんか。チューリップと菜の花、桜、残雪の朝日岳が奏でる美しい光景が待っています。
「あさひ舟川 春の四重奏」を見に行く
富山県の東端(新潟県側からの入り口)にある朝日町の舟川べりでは、4月上旬から中旬にかけて「あさひ舟川 春の四重奏」と呼ばれる美しい景色に出会えます。1957年に地元の人たちによって植えられた舟川べりの桜並木と残雪の朝日岳を背景に、チューリップと菜の花畑が広がっています。真心を込めてつくられた絶景をひと目見ようと、毎年たくさんの人が訪れています。
朝日町の花咲じいちゃんが作った奇跡の光景
「あさひ舟川 春の四重奏」は、朝日町のチューリップ農家『チュリストやまざき』の山崎久夫さん、修二さんを中心に整備をして造り出された光景です。舟川べりの桜(ソメイヨシノ)が満開になる時季に合わせて、すぐそばの圃場(ほじょう)でチューリップと菜の花を咲かせています。舟川の周辺は、120年以上前に久夫さんの祖父にあたる山崎市次郎さんや藤井十三郎さんら地元の若者の指揮で耕地整理された場所で、山崎さんにとっても大切な土地。長年にわたり農業を続けてきたなかで、何か楽しいことは出来ないかと、以前から栽培してきたチューリップと菜の花を、桜と一緒に咲かせることに挑戦しました。久夫さんは「朝日町の花咲かじいちゃん」と呼ばれています。
チューリップや菜の花を長く楽しむ工夫
チューリップが咲く時季は、前年の秋の球根の植え付けタイミングで決まります。11月になると富山は雨が続くこともあり、「球根を植える日を決めるために、ずっと天気を気にしています」と修二さんは言います。初挑戦だった2009年4月は、桜の満開に合わせ、見事にチューリップと菜の花が咲きました。「春の四重奏」と名付けたのは、朝日町出身の地元新聞社のカメラマンです。この17年間に、すべての花が咲き揃ったのは9回だけ。その年の気候によって、開花がずれることもあるので、タイミングを合わせるのはとても難しいことですが、極早生品種や晩生品種を植えて、見頃時期が長くなるように工夫しています。
景色を楽しみに来てくれる、観光客への気配りも
「あさひ舟川 春の四重奏」のエリアは観光農園ではなく、球根栽培のためにチューリップを植えています。チューリップは咲かせておくと種が出来て球根の養分が取られてしまうので、開花したら花を摘み取ります。来場者の多い週末に花を楽しんでもらうために、摘む日を遅らせたり、早朝作業をするようにしています。
観光客の方に満足してもらうため、田んぼに水を入れ、四重奏だけでなく、水面に映る山と桜並木のリフレクションの景色を楽しんでもらえるよう工夫をしています。
見に来てくれる人がいるから、頑張れる
舟川のそばは120年以上前の耕地整理で圃場を集めたため、周囲に人工物のない大パノラマが広がっています。久夫さんと一緒に農業を営む修二さんは、娘婿で約20年前までシステムエンジニアをしていましたが、18歳からここで農業を続ける久夫さんの姿に惹かれて家業に入り、家族で四重奏に毎年挑戦し続けています。自然の中での成果が見える仕事に魅力を感じています。かつては朝日町にも30軒ほどのチューリップ農家があり、球根栽培の圃場も現在の8倍ありました。しかし栽培の難しさや担い手不足から、今は『チュリストやまざき』だけになりました。「この景色に感動して花見に何度も来てくれる人がいるから頑張れる。」と、二人は口を揃えます。
●お花見の際のお願い●
美しい景観を守るため、鑑賞マナーを守りましょう
・チューリップの球根を栽培している畑です。
靴についた土から病気が広がるのを防ぐため、畑の中やあぜ道には入らないでください。
・農家さんが、病気のチェックや花摘み、薬剤散布などの作業を行います。
農作業のさまたげにならないようにご協力お願いします。
・菜種油を採るための菜の花畑です。畑に入ったり、花を折らないで下さい。
・混雑している場所での三脚の使用は禁止。
・イベント期間中は、ドローンによる空撮禁止。
・ゴミはお持ち帰りください。
(「富山県朝日町観光サイト あさひ暮らし旅」より抜粋)
交通アクセス ※2026年調整中
●北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅利用の場合
あさひまちエクスプレス(バス)で約18分※要予約
春のお花見期間中は、あさひ舟川「春の四重奏」会場(P5駐車場)で乗降できます。
運行期間:※2026年調整中
運 賃:大人1,500円/人、小人(小中学生)800円/人、未就学児無料
運行時間:新幹線の発着時刻に合わせて運行
●あいの風とやま鉄道利用の場合
「泊駅」からシャトルバスで約10分
運行期間:※2026年調整中
運行時間:期間中 9:00~17:00まで30分間隔(土日は15分間隔)で往復運行
※泊駅から徒歩だと約40分(3km)、タクシーで10分 1,600円ほど(黒東タクシー TEL 0765-83-1166)
※泊駅にコインロッカーはありません。大きなお荷物は、会場のP4駐車場「観光案内所」でお預かりします(有料)。
●車を利用の場合【お車でお越しの方は事前に駐車場のご予約が必要です】
北陸自動車道 朝日ICから車で約3分
2026年より、事前予約制(オンラインチケット購入)を導入いたします。「Webket(ウェブケット)」にて受け付けます。
会場周辺の駐車場を利用できるのは平日のみで、土・日曜日は「あさひ総合病院」および「朝日町文化体育センター(サンリーナ)」に駐車し、シャトルバス(約15分)をご利用ください。
Column
とってもお得な「春の四重奏きっぷ」
石動~東滑川各駅から泊駅までの往復運賃1,000円
【利用期間】2026年4月3日(金)~4月16日(木)の1日間 あいの風とやま鉄道の有人駅窓口で3月27日(金)から販売予定
朝日町のお土産・立ち寄りスポット
四重奏の思い出と一緒に持ち帰りたい、立寄りたい朝日町のスポットを紹介します。
朝日町でお土産を買えるスポット
朝日町のおすすめグルメスポット
朝日町の観光立ち寄りスポット
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ヒスイ海岸(宮崎・境海岸)
もっと見る天然の宝石であるヒスイが打ち上がることで有名なスポットで、ヒスイ探しに来ている人がたくさんいます。名人と一緒にヒスイ探しができるツアーもあります。
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朝日町歴史公園「旧川上家」
もっと見る江戸時代の町屋を移築した旧川上家で、囲炉裏端のバタバタ茶体験が楽しめる歴史公園。鉄瓶で煮出したお茶を五郎八茶碗に注ぎ、茶筅で泡立てて味わいます。近くの茶畑で製法も学べます。
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朝日町立ふるさと美術館
もっと見る特別展や常設展示のほか、ワークショップも開催されています。赤川焼の陶芸体験やミュージアムショップ、喫茶室もあり、歴史と文化に触れながらゆったり過ごせる施設です。
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小川温泉元湯ホテルおがわ
もっと見る小川沿いを上流方向へ進むと、開湯400年を越す歴史を持つ小川温泉があります。宿から歩いて7〜8分ほどの場所にある宿泊者限定の天然洞窟野天風呂は川の流れを聴きながら湯浴みが楽しめます。
朝日町のおすすめお土産
地元の美しさを映した和菓子「ヒスイ羊羹」
「ヒスイ羊かん」を作っているのは、88歳の和菓子職人 大村邦夫さんとそのご家族です。大村さんは約40年以上前のある日、ヒスイ海岸へ釣りに出かけたところ、足元の小石の下に埋まったヒスイを見つけました。美しい姿を菓子に映せないかと10年以上の試行錯誤を重ね「ヒスイ羊かん」は発売されました。口に運ぶと、柔らかで寒氷のシャリシャリ感が小気味よく、食べ進める手が止まりません。春に店舗のみで販売する生菓子「四重奏」も渾身の作。眺めていると、春爛漫の舟川べりの景色が浮かんできます。 ※「ヒスイ羊かん」は、「あさひ舟川 四重奏」の会場でも販売されます。
富山県内のチューリップを楽しめるスポット
富山県内では5月上旬まで県内各地でチューリップを楽しめます。
Column
家族で楽しもう!チューリップ、水仙、菜の花などの花畑特集4選
チューリップ畑だけではなく、水仙や菜の花の名所も合わせて、家族で楽しめる花畑を特集しています。ぜひ、ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか?
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