富山湾の豊富な魚たち-1

富山湾の豊富な魚たち

釣って楽しい!食べておいしい!富山湾の秘密

富山湾は、暖かい対馬海流と冷たい日本海固有水(深層水)で満たされているため、暖流系と冷水系の両方の魚がすめる環境となっています。日本近海の魚の種類は約 3,400 種といわれていますが、日本海には約 800 種、富山湾にはそのうちの約 500 種の魚がいると言われています!富山湾で獲れる豊富な魚種のうち、代表的な魚をご紹介いたします。

  • ホタルイカ(富山湾の神秘)

    ホタルイカ(富山湾の神秘)

    「富山県のさかな」の1つであるホタルイカ。他県では底曳網で漁獲されますが、富山のホタルイカは定置網で漁獲されるため、傷も少なく、また漁場から漁港までが近いため鮮度も抜群。富山のホタルイカが漁獲される3~5月は産卵期を迎えているため、他県で漁獲されるものより魚体が大きいのも特徴です。

    ほたるいかミュージアム
  • スルメイカ

    スルメイカ

    花見の時期に漁獲されることからこの名がついた「花見イカ」。前年の秋口に生まれ、春先の4月から5月に県西部で漁獲されるスルメイカです。普通のスルメイカより小さく、身がやわらかいことが特徴。煮ても炒めてもおいしく、魚体が小さいことから沖漬(生きたまま醤油やみりんなどに漬けること)や丸干しなどの加工品にも使用されます。

    スルメイカの塩辛
  • ウスメバル(ヤナギバチメ)

    ウスメバル(ヤナギバチメ)

    「メバル」の名の通りの大きな目とオレンジ色の体が特徴的な魚。水深約 100m のやや深い岩礁に生息する約 30cm の魚で、富山県では「ヤナギバチメ」と呼ばれています。この魚は卵胎生で、卵を産まずに直接子供を産むという特徴があります。春から夏にかけて旬を迎えて、県内のほとんどの漁港で水揚げされます。

  • サクラマス

    サクラマス

    富山県では名物の「ますの寿司」の「ます」として古くから知られてきた魚。名前の由来は成熟した体に桜色の婚姻色が現れることや、桜の咲く頃に川に遡上することから「サクラマス」と言われています。実は渓流の女王と呼ばれる「ヤマメ」と同じ魚で、海に下ってたっぷりと餌を食べて、大きく成長したものが「サクラマス」になります。

    【特集】ます寿し食べ比べ
  • マイワシ

    マイワシ

    マイワシの旬は一般的に夏から秋といわれますが、「春鰯」という俳句の季語があるように、日本海側では春先が盛漁期。一般的なマイワシとは違った味わいが楽しめます。
    富山県は漁港から漁場までの距離が非常に近いことに加え、定置網で漁獲されるため魚体を傷つけにくいことが特徴。そのため、鮮度抜群のマイワシを使った加工品が多く作られました。

Column

富山県の代表的な春の魚介の魅力-1

富山県の代表的な春の魚介の魅力

富山湾では3月からホタルイカ漁、4月からシロエビ漁が解禁になり、漁港が一気に活気づきます。ホタルイカもシロエビも希少な存在だからこそ、鮮度や素材の持ち味を余すことなく堪能できる富山で味わうのがおすすめです。富山湾を代表する春の主役たちの魅力をお伝えします。

もっと見る

  • シロエビ(富山湾の宝石)

    シロエビ(富山湾の宝石)

    「富山県のさかな」の1つ。シロエビは4月から11月にかけて漁獲されます。富山県特有の「あいがめ」と呼ばれる海底谷付近の水深約 150~300mに生息。シロエビ漁が成り立つのは富山県のみです。希少性が高く、見た目は美しい淡い透明ピンク色。富山県のイメージアップ、魅力発信に大きく貢献しています。

    【特集】富山湾の宝石シロエビ
  • キジハタ

    キジハタ

    赤褐色の体にオレンジ色の斑点と背中の黒い斑紋が雉(キジ)のような姿から「キジハタ」と呼ばれています。関西では「アコウ」富山では「ナメラ」「ヨネズ」「ヤマドリ」「アカラ」とも呼ばれています。キジハタは沿岸の岩場に生息し、成長すると雌から雄に性転換する特徴があります。

  • バイ貝(ツバイ、オオエッチュウバイ)

    バイ貝(ツバイ、オオエッチュウバイ)

    殻の頭頂部が黒いことから「ケツグロ」などとも呼ばれる、殻の小さいツバイ。対してオオエッチュウバイは殻が大きく薄いのが特徴で、しっかりとした歯ごたえがあり、噛めば噛むほど増す旨みが魅力。身が大きいことから刺身に重宝されています。

  • ウスメバル(ヤナギバチメ)

    ウスメバル(ヤナギバチメ)

    「メバル」の名の通りの大きな目とオレンジ色の体が特徴的な魚。水深約 100m のやや深い岩礁に生息する約 30cm の魚で、富山県では「ヤナギバチメ」と呼ばれています。この魚は卵胎生で、卵を産まずに直接子供を産むという特徴があります。

  • マダイ

    マダイ

    富山湾では「アカダイ」と呼ばれ、5月中旬~8月頃にかけて主に定置網で漁獲。刺し身、塩焼き、粕漬け、味噌漬けなどにされ、古くから日本人に海魚の王様、めでたい魚として好まれてきました。古しから「百魚の王」と呼ばれているマダイで、マダイに関することわざも多いです。

  • イワガキ

    イワガキ

    富山湾の夏の味覚を代表するもののひとつ、イワガキ。冬に旬を迎えるマガキと違って夏が旬で、6~7月に盛漁期を迎えます。立山連峰をはじめとする山々から豊富な栄養分が注ぎ込む富山湾では、プランクトンが多く発生します。その豊富な栄養分によって育つ天然のイワガキは、マガキよりも2回りほど大きく、身は厚くてジューシー。濃厚な旨味がたっぷりで、食べ応えのあるボリューム感が魅力です。

  • フクラギ

    フクラギ

    富山県では最もポピュラーな魚のひとつとして知られるフクラギですが、県外だとあまりなじみのない呼び方かもしれません。フクラギとは、生後 7~8 か月の当歳魚で体長 30~40cm、体重 500g~1.0kg のブリの幼魚のこと。ブリは出世魚として知られていますが、地方により呼び方が異なり、富山では「コヅクラ」「フクラギ」「ガンド」「ブリ」の順に成長します。

  • ベニズワイガニ(富山湾の朝陽)

    ベニズワイガニ(富山湾の朝陽)

    ベニズワイガニが生息するのは、水深 800m~2,500m の深海。殻全体に赤身が強く、メスは漁獲禁止なので、市場に出回っているのはオスだけです。深海で 8~10年かけて育つため、その味は格別です。富山県は水深 800m 以深となる漁場が近いため、新鮮なベニズワイガニを水揚げ後すぐに茹でることができ、ベニズワイガニの味を長持ちさせています。

    富山の紅ズワイガニ
  • アマエビ(ホッコクアカエビ)

    アマエビ(ホッコクアカエビ)

    食べるとわかるとおり、一般的には「甘エビ」という呼び名で知られています。標準和名は「ホッコクアカエビ」。年間を通して水温の低い水深 200~500m に生息し、主に 船底びき網漁 や かごなわ漁業 で漁獲されています。ルビーのように赤い鮮やかな殻をむくと現れる薄ピンク色の透き通った身は、とろける様な甘味が特徴。

  • キジハタ

    キジハタ

    赤褐色の体にオレンジ色の斑点と背中の黒い斑紋が雉(キジ)のような姿から「キジハタ」と呼ばれています。関西では「アコウ」富山では「ナメラ」「ヨネズ」「ヤマドリ」「アカラ」とも呼ばれています。
    キジハタは沿岸の岩場に生息し、成長すると雌から雄に性転換する特徴があります。

  • カマス

    カマス

    白身の淡白な味わいが人気のカマス。塩焼きやフライ、刺身、干物などさまざまな料理に使える魚で、富山県では焼物の代表的な食材として知られています。富山湾では10~12月にかけて多く水揚げされ、カマスの干物は氷見地方にある民宿の朝食の定番メニューとなっています。

  • ブリ(富山湾の王者)

    ブリ(富山湾の王者)

    縁起の良い魚で、出世魚として知られているブリ。富山では、冬を代表する郷土料理「かぶら寿司」や「ブリ大根」としても親しまれています。また、お歳暮や正月のおせち料理に使用され、多くの県民に愛される魚。刺身、焼き魚として食べられるのが主流でしたが、近年ではこれに加えブリしゃぶとしても楽しむようになり、ますますファンを増やし続けています。

    もっと見る
  • アマエビ(ホッコクアカエビ)

    アマエビ(ホッコクアカエビ)

    食べるとわかるとおり、一般的には「甘エビ」という呼び名で知られています。標準和名は「ホッコクアカエビ」。年間を通して水温の低い水深 200~500m に生息し、主に 船底びき網漁 や かごなわ漁業 で漁獲されています。ルビーのように赤い鮮やかな殻をむくと現れる薄ピンク色の透き通った身は、とろける様な甘味が特徴。

  • ゲンゲ

    ゲンゲ

    かつてゲンゲは同じ水深に生息するホッコクアカエビ(甘エビ)を獲るときに混獲される”やっかいもの”とされ、「下の下の魚」として扱われていました。しかし近年、ゲンゲのもつ豊富な栄養成分と美味しさが着目されPRされたことで、今では「幻魚」と書かれることもあり、人気が高まっています。

    【特集】旬の食を求めて
  • ウマヅラハギ

    ウマヅラハギ

    富山県では、フグ目カワハギ科の魚を総称して「カワハギ」と呼ぶことが多いですが、その中で最も漁獲量が多いのがこの「ウマヅラハギ」です。面長の顔におちょぼ口、キョトンとした丸い目が特徴。少し間の抜けた見た目とは裏腹に、分厚い皮を剥けば、さっぱりとした中にも甘みと旨みが詰まった上品な白身が。寒さに耐えて引き締まった身に、濃厚な肝を和えた「肝和え」はまさに絶品です。

Column

富山県の代表的な冬の魚介の魅力-1

富山県の代表的な冬の魚介の魅力

約500種もの魚がすむ富山湾では春夏秋冬、いつ訪れても新鮮な魚介が食べられます。中でも冬は特別な季節。全国的にも富山県の魚介はおいしさで知られていますが、なぜ美味しいのか……。その理由と、富山県の代表的な冬の魚介の魅力についてお伝えします。

もっと見る

富山湾でとれる魚カレンダー

 各月に獲れる魚の一覧です。時期や水温などの海洋環境の影響や資源量の変動により、大きく変化することがあります。

この記事を見た人はこんな記事を見ています