富山と飛騨を公共交通機関で巡る!グルメ・お酒・観光スポットの魅力を総まとめ-1

富山と飛騨を公共交通機関で巡る!
グルメ・お酒・観光スポットの魅力を総まとめ

富山駅ー飛騨古川駅は、JR高山本線「特急ひだ」で約1時間13分。せっかくなら少し足を延ばして富山と飛騨を併せて観光しませんか?
公共交通機関を利用すれば雪が降る冬でも安心、お酒も楽しめます。電車やバスでアクセスできる富山と飛騨のおすすめスポットをご紹介!

意外と近い!アクセスしやすい富山と飛騨

岐阜県の最北端に位置する飛騨市と富山県は隣接していて、実は距離が近いことをご存知でしょうか?富山駅から飛騨古川駅までは、JR高山本線「特急ひだ」を利用すると約1時間13分で移動できます。
首都圏から飛騨市へのアクセスは、北陸新幹線や飛行機を使って富山を経由するのが早くておすすめ。せっかくなら富山と飛騨を併せて観光しましょう。
また、雪が降る季節は車の運転をしたくない、という方も安心です。富山も飛騨も公共交通機関で回れるスポットが充実!冬でも思う存分旅を満喫できます。

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富山と飛騨は昔から親交が深い-1

富山と飛騨は昔から親交が深い

江戸時代、富山湾で水揚げされたブリは保存がきくように塩漬けされ、峠を越えて飛騨・信州へ運ばれました。塩ブリは昔も今も、飛騨の年越しに欠かせない御馳走です。
貴重なブリが大量に運ばれたルートは、かつて「ぶり街道」と呼ばれていました。近年では、ノーベル賞を受賞した日本人12人のうち4人がこの街道沿線にゆかりがあることから、「ぶり・ノーベル出世街道」とも呼ばれています。
現代でも、飛騨の人々は富山をとても身近に感じています。休日に富山へ行くのは定番で、海辺のドライブ、旬の魚介を食べに、映画鑑賞、お買い物…様々な目的で富山を訪れています。

富山ならではの絶品グルメ

富山のグルメといえばやっぱり海の幸!「天然の生け簀(いけす)」と呼ばれる富山湾は、水深1,200mにも達する特殊な海中地形により多種多様な魚が生息しています。
そんな富山湾の鮮度抜群の地魚を使った「富山湾鮨(とやまわんずし)」は、富山に来た人だけが食べられる贅沢なお寿司。
また、世界中で富山湾でのみ水揚げされている「シロエビ」は繊細な甘さが特徴です。冷凍技術の進歩によって1年中楽しめるのも嬉しいポイント。

ご当地ラーメン「富山ブラック」は、濃いめの醤油スープと粗挽き黒胡椒の組み合わせが多くの人を魅了しています。

マスの旨味を木桶に閉じ込めた富山名物「ますの寿し」は、お店によって製法や味が異なるため、食べ比べがおすすめ。「ぐるっとグルメぐりクーポン」を利用すると、お得にます寿しの販売店を巡ることができます。

季節ごとに旬の味覚を楽しめる富山ですが、なかでも冬は「紅ズワイガニ」「寒ブリ」が水揚げされる特別な季節。バスなどを利用して新湊や氷見エリアまで行けば、漁港で獲れたばかりの魚介を堪能できます。富山駅周辺の飲食店でも味わうことができるので、冬に富山を訪れたらぜひカニ・ブリをお召し上がりください。

富山駅からアクセスしやすいお酒スポット

JR富山駅から路面電車で約25分の場所に位置する港町・岩瀬。かつて北前船交易によって栄えた岩瀬エリアは、古民家をリノベーションした新しいお店が増えていて、お酒を楽しめる人気スポットが2つあります。

1つ目は、岩瀬で100年以上の歴史を誇る桝田酒造店が営む「沙石(させき)」。銘酒「満寿泉(ますいずみ)」をはじめ常時100種類以上のお酒を揃えており、有料で試飲ができます。冷蔵庫内のお酒が自由に飲める時間制プランもあるので、自分好みのお酒を探すのにぴったりです。

2つ目の「KOBO Brew Pub(コボ ブルー パブ)」は米蔵を改装した醸造所兼パブで、限定ビールを含めた9種類のクラフトビールが味わえます。おすすめは4種類を飲み比べできるテイスティングセット。オリジナルソーセージなど、ビールに合うフードメニューも豊富です。

富山駅の近くでお酒を満喫したい方は、駅前の商業施設「マルート」にある「バール・デ・美富味(みとみ)」へ。富山の地酒はもちろん、見た目も美しいカクテルや酒粕・酒米を使った料理があり、普段日本酒を飲み慣れていない人でも楽しめると評判です。おしゃれな空間で新感覚の日本酒を試してみてはいかがでしょうか。

富山駅周辺のおすすめ観光スポット

港町・岩瀬のノスタルジックな町並みを歩く「岩瀬まちめぐり」。江戸後期から明治にかけて活躍した廻船問屋「森家」「馬場家」が一般公開されており、北前船の交易地として栄えた頃の趣を感じることができます。岩瀬エリアには他にも、レストラン、和菓子店、セレクトショップなど様々な店が建ち並び、人気の散策スポットになっています。

富山の中心市街地にある「池田屋安兵衛商店」は、江戸時代から全国で親しまれた“富山の薬売り”の文化を体験・購入できるお店。古い木製の「製丸機」を使う丸薬製造実演の見学と体験が人気です

富山駅から徒歩9分の「富岩運河(ふがんうんが)環水公園」は、運河や立山連峰などの美しい光景を見渡せる都市公園。公園内にはガラス張りの外観が印象的な「富山県美術館」も。世界的なコレクションの展示や、屋上には子どもたちに人気の広い庭園 「オノマトペの屋上」などがあり、家族でアートとデザインを体感できます。

少し足を延ばして高岡市へ

さらに、少し足を延ばして高岡市へ行くのもおすすめ。あいの風とやま鉄道を利用すると、富山駅から高岡駅までは20分弱で移動可能です。
海越しに立山連峰の山々を望める絶景スポット「雨晴(あまはらし)海岸」に、鋳物(いもの)製作体験ができる高岡銅器の老舗鋳物メーカー「能作」、荘厳な佇まいの国宝「瑞龍寺」、約30年もの歳月をかけて建立された「高岡大仏」など、見どころは数え切れないほど。

また、昔ながらの町並みが大切に守られている「山町筋(やまちょうすじ)」「金屋町(かなやまち)」では、高岡の歴史と文化に触れることができます。工房直営のショップやギャラリー、カフェなどのお店も充実!たっぷりと散策を楽しめます。

富山駅から飛騨古川駅までは、JR高山本線「特急ひだ」を利用すると約1時間13分で移動できます。
それでは、早速公共交通で巡る飛騨市のおすすめスポットをご紹介します。

飛騨ならではの絶品グルメ

飛騨古川駅の周辺には飲食店が点在していて、飛騨牛から郷土料理までバラエティに富んだ料理を楽しめます。 飛騨といえばやっぱり「飛騨牛」。柔らかい肉質ととろけるような旨味が魅力で、ステーキや焼肉はもちろん、飛騨牛にぎり、飛騨牛串など手軽に食べるスタイルも人気です。

飛騨には他にもご当地グルメが盛りだくさん!特に冬は、飛騨古川だからこそ味わえる郷土料理が登場します。代表的なのは名称も印象的な「漬物ステーキ」。冬に凍ってしまった漬物を温めて食べたのが始まりと言われており、漬物を鉄板で焼いて卵でとじたシンプルな料理です。鉄板料理でもう一つ有名なのが「豆腐ステーキ」。どちらもご飯やお酒と相性抜群、今では居酒屋の定番メニューとなっています。お店ごとに異なるこだわりの味をお楽しみください。

「朴葉みそ」は、味噌にネギなどを入れて朴葉(ほうば)の上で焼く素朴な一品。香ばしく焼けた味噌が食欲をそそり、炊き立てのご飯と一緒に食べれば箸が止まりません。また、飛騨のお米「飛騨こしひかり」は各種米コンクールで毎年受賞するほど評価が高く、毎日食べたくなるおいしさです。

その他、標高1,000mの山之村地区で厳冬期に作られる「寒干し大根」や、飛騨市の伝承作物「あぶらえ(えごま)」、赤かぶをはじめとした漬物など、飛騨は独自の食文化が発達しています。飛騨ならではの味覚をご堪能ください。

飛騨古川駅からアクセスしやすいお酒スポット

清らかな伏流水と酒造りに適したお米、寒冷な気候が揃う飛騨市では、古くから酒造りが盛んでした。寒い冬を乗り切るために酒宴文化が育まれてきたこともあり、地元のお酒を愛する人が多い地域です。
飛騨古川駅のそばには「渡辺酒造店」「蒲酒造場」という2つの老舗造り酒屋があります。どちらの建物も国の登録有形文化財に指定されており、両酒蔵の裏側に位置する飛騨古川のメインスポット「瀬戸川と白壁土蔵街」と併せて多くの観光客で賑わうエリアとなっています。飛騨の酒造りを牽引する渡辺酒造店の「蓬莱(ほうらい)」に、幅広い品揃えで親しまれている蒲酒造場の「白真弓(しらまゆみ)」「やんちゃ酒」。試飲ができるので、お気に入りの地酒を探してみましょう。
1年中楽しめる飛騨の地酒ですが、酒造りが行われる冬は、しぼりたての新酒を味わえるのが醍醐味。冬はぜひ飛騨の郷土料理と新酒をご堪能ください。

また、2021年には飛騨市初のクラフトビール醸造所「ヒダノオクブルワリー」がオープン。常時6種類のビールが揃い、味の違いを楽しむことができます。不定休ですが早い時間から開いているため、0次会にもおすすめです。

飛騨古川のおすすめ観光スポット

年に一度4月19日・20日のみ開催される「古川祭」の魅力を、多くの人々に伝えるために造られた「飛騨古川まつり会館」。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」にも登録された古川祭は、“動”の「起し太鼓」と“静”の「屋台曳行」2つの特徴があり、古川のまちに住む人々が古くからの祭り文化を受け継いできました。館内には本物の屋台が展示され、からくり人形の操作や起し太鼓の試し打ちなどの体験ができます。飛騨古川の原点に触れてみてはいかがでしょうか。

薬草体験施設「ひだ森のめぐみ」では、ワークショップなどを通して飛騨市に自生している薬草について学べます。森林面積が9割以上を占める飛騨市の薬草は245種類にも及び、知識のある方にとっては野山が天然の薬箱に見えるのだとか。見学だけでもお気軽にお立ち寄りください。

また、飛騨古川の観光には江戸時代から240年以上続く「三嶋和ろうそく店」も外せません。手作り和ろうそくの原料は100%天然の植物性。そのためススが少なく、風が吹いてもなかなか消えず長持ちするのが特徴です。全国でも数少ない和ろうそくは、お土産に喜ばれること間違いなし!ぜひお買い求めください。

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