スープも飲み干せる「富山ブラック」3選!富山県民以外の方にもおすすめです!

  • 麺家いろは

    麺家いろは

  • らぁめん次元

    らぁめん次元

  • ラーメン一心

    ラーメン一心

正直なところ、「富山ブラックラーメン」は県外から来た私にはちょっと塩辛すぎて食べにくい店もあります。そこで今回は「これはスープまで飲み干せる!」と私が思った「富山ブラック」を3店舗、ご紹介します。

親しみやすい味の「麺家いろは」

「麺家いろは」は、私が「富山ブラック」を好きになった、きっかけのお店です。親しみやすい味なので、スウェーデン人の友人を連れてきた時も大喜びしていました。

店舗は、富山県内には2つ、その他に関東や関西、海外にもあります。今回は、富山駅南口から横断歩道を渡ってすぐの場所にある「CiC」というビルの地下1階にある店舗に行きました。駅から2分ほどの好立地です!

店内は、落ち着いた雰囲気で、特にカウンター席は1人でも入りやすい!また、テーブル席も半個室のようなつくりなので、居心地が抜群です。お酒のメニューもあり、居酒屋として利用する方がいるのも納得します。

いざ、実食!
私は「富山ブラック」に味玉がのった「富山ブラック味玉ラーメン」を選びました。チャーシューはトロトロで、箸でさわるだけで、ほろほろと崩れていきます。味玉は、スープとの相性を考えた、薄めの味つけ。見た目通り、完璧な半熟です。スープは「ブラック」の名前にふさわしい黒さですが、出汁の味、具材のうまみも感じられる、奥深い味。太めの麺は、ほどよくスープが染みており「この太さだからこそ、スープをおいしく味わえるんだな」と納得しながら食べました。

名脇役だったのは、メンマです。太くて食べ応えがあり、近くで食べていた高校生が「メンマ、めっちゃおいしいね!」と話している声に「そのとおり!」と心の中で強く同意しました。スープを最後まで飲み終えると底に黒コショウがたまり、そこまで飲むとピリッとしますが、小学生の我が子も食べられる美味しさです。

なお、「ふぉとやまライター」の別記事「私のおすすめ富山ブラック4選!と富山ブラックの歴史」と同じ基準で味を伝えるなら、こんな感じです。

【ブラック度】
味の濃さ 2 (出汁のおいしさを感じる、飲み干せるスープ)
麺の太さ 4 (ほどよくスープが染みた、太めの麺)
焼豚の柔らかさ 5(箸で簡単に切れるほど、トロトロ!)

レジの近くにはお土産用のラーメンも売られているので、友人知人や自宅用にもどうぞ。

CiC店と射水本店には、いろんな種類のハーブ酒が置かれていて、ひそかに人気!土日は昼から頼むお客さんも多い、とのこと。残念ながら取材日は予定があったので試せなかったのですが、1杯から気軽に注文できるので、ぜひ今度、飲みに行きたいと思っています!

チャーシューのうまみを感じる「らぁめん次元」

「らぁめん次元」は、飲みやすいスープを目指し、3年かけてレシピをゼロから考え、2004年に開店したラーメン店。スープを飲み干せる「富山ブラック」を標榜する、富山ブラック界の異端児的な存在です。

店舗があるのは、あいの風とやま鉄道「高岡」駅の古城公園口(北側)を出てすぐの場所にあるビル「ウイング・ウイング高岡」の一階。駅から1階に降りて信号を渡って行くか、階段を下りずに、通路を通って行くことができます。1階のドラえもんに登場するキャラクターの銅像が12体設置されている「ドラえもんの散歩道」という広場の奥にあるのでドラえもんを目印にして行くと、見つかります。

店内にはカウンター席、半個室のようなテーブル席があるので1人でもグループでもOK。カウンター席に座ると、多くのサイン色紙が目に入るのですが、テレビでおなじみのタレントさんや漫画家さんもいて「全国的にも知られているんだな」と実感しました。
 

注文したのは、富山名物を一度に楽しめる「ご当地ぐるめセット」。「富山ブラック(黒醤油ラーメン)」 、高岡名物コロッケ、とろろ昆布おにぎりのセットです。「黒醤油ラーメン」は、注文時に薄めも選べるようになってます。今回は白ごはんを注文しなかったので、店員さんおすすめの「薄め」をお願いしました。

食べてみると「黒醤油ラーメン」は、その黒い見た目とは裏腹に、やさしい味のスープで驚きでした。ほのかにチャーシューのうまみが残るのが好印象です。それもそのはず。スープにもチャーシューの煮込みダレが入っているのです。焦がし醤油の香ばしさも効いていて、もちろん、スープを最後まで飲み干せました。

麺には、ほどよくスープの味がしみており、5時間煮込んだチャーシューは、やわらかく、豚のうまみが凝縮されていました。サイズが大きかったので食べ応えもばっちり。ブラック度はこんな感じです!
 

【ブラック度】
味の濃さ 2 (チャーシューのうまみを感じる、飲み干せるスープ)
麺の太さ 3 (最後までもっちり感が続く、ちぢれ麺)
焼豚の柔らかさ 5(大きく、トロトロ!)

「これは想像以上のおいしさだ!」と驚いたのは、コロッケです。揚げたてで提供していただいたのですが、外側がサクサクで、中のじゃがいもは自然な甘みがあり、年に1回、出会えるかどうかの抜群のおいしさでした。おにぎりは、中にゆかりのふりかけが入っていて、とろろ昆布とぴったり。うちでもやってみたい組み合わせだと思いました。

からだも喜ぶおいしさの「ラーメン一心」

「ラーメン一心(いっしん)」は、国産の小麦粉で作った自家製麺と、完全無化学調味料にこだわった「富山ブラック」を提供しているお店です。初めて食べた時、食後に胃腸が重たくなる感じが一切なく「おいしさと、やさしさを両立したラーメンって作れるんだな」と驚き、その日にファンになりました。

お店があるのは、富山駅南口から徒歩6分ほどの場所にある、地鉄ビル。収容台数300台の地鉄ビル駐車場に車も停められます。店内で、駐車場1時間分の無料券をもらえる仕組みになっています。
 

店内は食券を買って注文するシステムです。中にはカウンター席とテーブル席があります。ジャズがかかっていて、雰囲気も良く、私が訪れたときは高校生3人組、女性2人組、男性1人客など、さまざまな方が来店していました。

「ラーメン一心」の特徴を一言で表すなら「やさしさ」。食後の重い感じが全くないんです。スープは県内にある畑醸造(はたじょうぞう)が3年かけて熟成させた醤油「北陸」を使用。大豆や水などの素材のうまみ、甘みがダイレクトに伝わってきます。店内で仕上げた自家製麺は、今回ご紹介した他の2店と比べると、少し細め。スルスルとおなかに入っていく感じで、ここにも「食べやすさへの気遣い」というやさしさを感じました。

トッピングにもこだわりが詰まっています。「10年以上の研究を重ねた究極の黄金の煮玉子!」と言われる味玉は、絶妙のやわらかさ。まさに熟練の技が光る逸品で、食べきるのが惜しくなりました。
チャーシューは「飽きずに食べられるように」という店主の思いから、2種類入っています。写真の手前が豚バラのチャーシュー、奥のピンク色のほうが豚肩ロースを低温調理して仕上げたレアチャーシューです。個人的なお気に入りは、アクセントとして入っている紫玉ねぎのみじん切りです。「切り方を工夫している」とのことで、まったく辛くなく、むしろ甘みを感じました。

【ブラック度】
味の濃さ 2 (素材のおいしさを感じる、飲み干せるスープ)
麺の太さ 2 (こだわりの自家製麺)
焼豚の柔らかさ 5(2種類あるのがポイント!)

お気に入りの「富山ブラック」を探してみては?

今回は「スープまで飲み干せる」という基準で紹介しましたが、もちろん、塩辛いスープを白ごはんと一緒に食べる元祖も、元祖ならではの良さがあります。
「富山ブラック」は、ラーメン店の店主が日々、工夫を重ねながら「うちの味」を作り出しています。ぜひ、食べ比べながら、お気に入りの「富山ブラック」を見つけてください!

この記事に関するタグ

ランキング

#人気のタグ

テーマ

エリア

ライター紹介

ライター一覧を見る

同じテーマの記事

このライターの記事