富山の地酒と手土産をめぐる旅。SAKE日和で出会った逸品たち

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四季折々の自然に恵まれた富山は、水と米の宝庫。そんな富山の地酒が一堂に会するイベントが「TOYAMA SAKE日和」です。会場にはオープンと同時に人々が押し寄せ、色とりどりのブースをめぐりながら思い思いに地酒やフードを楽しむ人たちの姿がありました。旅の途中で立ち寄れば、富山ならではの“おいしい時間”に出会える特別な一日です。

熱気あふれる富山の酒イベント『TOYAMA SAKE日和』

前売りの段階から関心が高く、当日も早い時間から来場者が次々と訪れ、会場は活気にあふれていました。三郎丸蒸溜所や桝田酒造店(満寿泉)、銀盤酒造といった名だたる酒蔵も並び、訪れた人々は好みの一杯を求めて飲み比べを楽しんでいます。ブースには友人同士やカップルの姿も見られ、笑顔が広がる光景に心が和みます。

会場には寿司やフードの出店もあり、富山を代表する寿司店「とやますし」や「粋鮨」の握りをはじめ、地元の食材を生かしたおつまみも楽しめます。日本酒に詳しい人もそうでない人も、それぞれの楽しみ方で過ごせる雰囲気です。
 

また、利き酒大会も開催され、参加者は大吟醸・純米吟醸・純米・普通酒を飲み比べて種類を当てる挑戦ができます。限定酒を試せる場面もあり、ただ飲むだけではない“地酒を深く知る体験”が広がっていました。

フルーティーに広がる一杯 — 玉旭酒造「ECHOES」

会場で出会ったのは、おわら風の盆で知られる八尾(やつお)町の酒蔵・玉旭酒造が手がける「ECHOES」。

富山県の県花「チューリップ」の花粉から生まれた酵母で仕込まれており、県産米「雄山錦」を使用。酒母をそのまま搾ることで、甘味・旨み・酸味が鮮やかに重なり合う、他にはない味わいに仕上がっています。

 

実際に口に含むと、フルーツを齧ったようなフレッシュな酸味と瑞々しさが広がり、驚くほど飲みやすい一杯。普段あまり日本酒を飲まない私でもすっと馴染み、後味は爽やかに切れていきました。

淡いピンクの華やかなパッケージは、旅の手土産にもぴったりです。

海を映す碧の器 — 富山ガラス工房の手仕事

お酒の時間をさらに豊かにしてくれるのが、とっておきの器。

「富山ガラス工房」で出会った越碧硝子(こしのあおがらす)を使用した冷酒グラスは富山湾の海をイメージした深い碧の輝きが魅力です。光を透かすと移ろいゆく海のように色合いが変わり、波のゆらめきを思わせるフォルムも印象的。冷酒を注いだらどんな表情を見せてくれるのか、想像するだけで心が躍ります。

 

「富山曼陀羅彩(とやままんだらさい)」と名付けられたシリーズには、朝日町の翡翠をがんゆした「越翡翠硝子(こしのひすいがらす)」、稲穂の黄金を思わせる「越琥珀硝子(こしのこはく)」もあり、どれも光を受けるたびに表情を変えてくれます。富山のお酒とともに手にすれば、旅の思い出がより特別なものになるはずです。

Column

旅の途中で立ち寄りたい、ガラスと光の工房-1

旅の途中で立ち寄りたい、ガラスと光の工房

富山ガラス工房は、訪れるたびに心が澄んでいくような大好きな場所です。
これまでに出会った雷鳥の箸置きや、一輪挿しも宝物のように使っています。とくに一輪挿しは体験で自分で作ったもので、手に取るたびにそのときの空気や気持ちが自然と思い出されます。吹きガラス体験や作品づくりを通して、旅の記憶を“自分の手で形にできる”のも、この工房ならではの魅力です。

ふぉとやまライターの体験記事

旅の余韻を持ち帰る、富山ならではの酒との出会い

富山は水と米に恵まれ、個性豊かな酒蔵が各地に点在しています。

「TOYAMA SAKE日和」は年に1〜2回開催され、県内外から多くの人が訪れる人気の催しです。

 

イベントで出会ったお酒を買いたいときに立ち寄りたいのが、高岡駅からすぐの「WINELAB(ワインラボ / なかやす酒販)」。地酒はもちろん、ワインやおつまみも豊富に揃い、旅の余韻をそのまま持ち帰れる場所としておすすめです。
 

富山の地酒や工芸品との出会いは、旅の時間をより深く彩ってくれます。

次に富山を訪れるときは、ぜひ“とやまならではの一杯”を楽しんでみてください。

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