心ときめくものを探しに。富山の雑貨屋さん巡り4選

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旅先でふと立ち寄ったお店で、「これ、好きだな」と心が動く瞬間。

そんな小さなときめきが、旅の記憶を少し特別なものにしてくれることがあります。

 

富山には、土地の風土やものづくりの背景を大切にしながら、日々の暮らしにそっと寄り添ってくれる雑貨店が点在しています。

今回ご紹介するのは、作り手の想いや手仕事の温もりを感じられる、心ときめく雑貨と出会えるお店たち。

観光の途中に、自分へのお土産を探しに。大切な人を思い浮かべながら、贈りものを選びに。

 

富山で見つけた、暮らしをちょっと豊かにしてくれる“いいもの”を巡ります。

井波の工芸を、もっと身近に。若い感性で楽しめるセレクトショップ「季ノ実」

瑞泉寺門前町に店を構える「季ノ実(きのみ)」は、井波の工芸や作家ものを、日常に取り入れやすい形で紹介するセレクトショップ。

 

店内に並ぶのは、井波の彫刻師や仏師、漆や陶芸の作家による作品を中心に、クラフトビールやフードなど、地元ならではのアイテムたち。

「工芸品は少し渋くて、とっつきにくい」そんなイメージをくつがえすように、若い世代にも親しみやすい“アートでキャッチーな表現”を意識し、作家とともにものづくりを行っているのも、このお店ならではです。

 

◎通年で人気の定番商品

・「nomi(ノミ)」の燻製ポテトチップス 720円(税込)
季ノ実で通年人気なのが、「nomi(ノミ)」の燻製ポテトチップス。

「nomi」は、南砺市井波にある燻製料理とイタリアンのお店。素材の味を大切にしながら、燻製ならではの香りを生かした食品づくりを行っています。

このポテトチップスに使われている燻製材は、井波で彫刻を制作する際に必ず出る木片。彫刻家から譲り受けたその木片を使い、丁寧に燻されています。

 

袋を開けた瞬間から、ふわっと広がる燻製の香り。しっかりと燻煙が行き渡っていて、厚みのあるチップスは食べ応えも十分です。

「つい手が止まらなくなる」と、まとめ買いする人も多いそう。

私自身も何度も食べていますが、香ばしさとコクがクセになる味わいで、知り合いにおすそ分けしたところ「これはビールと合わせたい!」と好評でした。

井波の彫刻文化が、こんな形で“食”として楽しめるのも、このポテトチップスならでは。お土産にも、自分用にもおすすめの一品です。
 

・CANOのクラフトフレグランス

井波に工房を構えるクラフトフレグランスブランド「CANO」の香りも、季ノ実でぜひ手に取ってほしいアイテム。
「木彫り」「路うらら」「山わらう」など、井波の風景や空気感から着想を得た香りが揃います。

特徴的なのは、木製のボトルキャップ。井波の彫刻師が手がけたもので、使い込むほどに木の表情が変わり、エイジングも楽しめます。

香りとともに、井波の時間を持ち帰る。そんな感覚を味わえる一品です。

季ノ実
住所:〒932-0231 富山県南砺市山見1001
営業日:土日 10:00〜13:00
※営業日・時間の詳細は、Instagramをご確認ください

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季ノ実が選ぶ!この冬のおすすめ-1

木彫りの鏡餅 33,000円(税込)

季ノ実が選ぶ!この冬のおすすめ

毎年完売するという、木彫りの鏡餅は季ノ実の冬の風物詩。
みかんの葉の部分まで、一本の木から彫り出された作品で、お餅のやわらかな曲線と、みかんの皮の凹凸感など、素材ごとの質感の違いが丁寧に表現されています。
ころんとしたフォルムが愛らしく、飾るだけで空間がやさしい雰囲気になるのも魅力です。
毎年楽しみにしているファンも多く、お正月飾りとしてはもちろん、長く飾れる工芸作品としても人気です。

季ノ実 オンラインストア

日々を綴る道具と出会える文具店「綴ル」

富山市にある『日々を綴る道具店 「綴ル」』は、文房具や紙もの、インクなど、“書く・残す”時間を大切にしたくなるアイテムが揃うお店です。

並んでいるのは、店主が実際に使って「いいな」と感じたものや、直接会って選んできた作家さんの作品たち。

このあたりではなかなか手に入らないものも多く、一つひとつにきちんと理由があるセレクトが印象的です。

実は私自身、プライベートでも何度も通っている大好きなお店。誰にどんな便箋でメッセージを送ろうか…と考えているとついつい長居してしまいます。

◎通年で人気のアイテム
・富山カラーのオリジナルインク
(Color Diary TOYAMA)税込1,760 - ¥1,980

富山の自然や風景をイメージしてつくられた、綴ルのオリジナルのインクシリーズ。

なかには、富山の冬の味覚・寒鰤をイメージした「January 13 Yellowtail」といった、富山らしさを感じられるユニークなカラーも揃っています。

 

ほかにも、March 28. spring haze 長い冬が終わり、春を待つワクワクした気持ちと雪解けのきらめきを表現した、ラメ入りの水性染料インク。

July 30. reflect summer 立山を映すみくりが池のほとりを思わせる、クリアで清々しいグリーン。

November 5. autumn moment 書いた瞬間から色が変化する、紅葉のような表情を楽しめる古典インク。

February 17. majestic winter 冬の立山の厳かさを表現した、ブラック系のラメ入りインク。

文字を書くたびに情景が浮かぶような色合いで、お土産として選ばれることも多いそうです。

 

・モダンカリグラフィー スターターセット(Modern Calligraphy Starter Set)税込6,600円
「難しそう」と感じがちなカリグラフィーですが、こちらのスターターセットは、なぞるところから始められる内容になっていて、初心者でも安心。

動画を見ながら学べるので、自分のペースで少しずつ楽しめます。

店内には美しいインクも豊富に揃っているので、お気に入りの色と一緒に選ぶのもおすすめです。

 

・季節のお茶レター ティーバッグ2個入り 税込702円
切手を貼れば、そのままポストに投函できる「季節のお茶レター」。まるで手紙のように、気持ちを添えて送れるのが魅力です。

今の季節、中に入っているのは、香ばしくて飲みやすい黒豆茶。今の季節にぴったりのやさしい味わいです。

綴ル

住所:〒930-0056 富山県富山市南田町1丁目4-3 花水木ノ庭A

営業時間:12:00〜18:00

定休日:不定休

※営業日・時間の詳細は、Instagramをご確認ください

駐車場:店舗奥に1台分あり

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綴ルが選ぶ!この冬のおすすめ-1

UMAKU IKU アクリルチャーム (税込1,210円)

綴ルが選ぶ!この冬のおすすめ

「うまくいく」という願いが込められた、馬モチーフのアクリルチャーム。
傘の目印にしたり、手帳のバンドにつけたりと、さりげなく使えるのもポイント。

午年ということもあり、ちょっとした縁起物として選ばれています。

綴ル オンラインストア

手しごとが息づく、八尾和紙の里へ「桂樹舎」

富山市八尾町(やつおまち)に工房を構える「桂樹舎(けいじゅしゃ)」は、伝統的な八尾和紙の技法を今に伝える和紙工房。

取材では、実際に紙漉きの工程も見せていただき、一枚の和紙が生まれるまでに、いくつもの手作業が重ねられていることを実感しました。

 

桂樹舎で使われている和紙は、すべて手漉き。紙に色をつけたり、模様を施したりする工程も、職人の手によって丁寧に行われています。

なかでも有名なのが「型染め和紙」。今でもすべての工程を手作業で行い、一枚一枚、時間をかけて染め上げられています。

 

鮮やかな型染めの和紙を見ていると、和紙に色が入る瞬間はどれほど美しいのだろうかと、想像がふくらみました。

さらに、独自の防水・防汚加工が施されており、見た目の美しさだけでなく、紙とは思えないほどの丈夫さも兼ね備えているのが特徴です。

 

日本の歴史の中で育まれてきた“伝統と美”を、今の暮らしに取り入れられる。桂樹舎は、そんな和紙の魅力に出会える場所です。

 

◎通年で人気の定番商品

・和紙のクッション 角座

桂樹舎の定番人気商品が、和紙を使ったクッションや角座。10年以上使い込まれたものも実際に触らせていただきましたが、革のようにやわらかく、艶が増していくのが印象的でした。

特に人気なのはリバーシブルタイプ。柄のバリエーションも豊富で、選ぶ時間も楽しみのひとつです。

「紙」と聞いて想像する繊細さとは異なる、驚くほどの丈夫さに感心する方も多く、クッションや角座はリピートされるお客様も多いそう。

使うほどに風合いが増し、長く愛用できる和紙製品として支持されています。

 

また、私自身も桂樹舎の和紙の名刺ケースを愛用しています。使い始めはほどよい張りがあり、使うほどに少しずつ柔らかくなっていくのが分かり、その変化を楽しめるのも和紙ならでは。

日々手に取るものだからこそ、丈夫さと、時間とともに育っていく風合いの両方を実感しています。

 

・鯉のぼり

県内外から人気を集めるのが、和紙の鯉のぼり。最近では、室内に飾れる小ぶりなサイズや、吊るして楽しめるモビールタイプが好評です。

和紙ならではのやわらかな質感に、パリッと映える鮮やかな色合い。空間に軽やかな彩りを添えてくれます。
 

桂樹舎

住所:〒939-2341 富山県富山市八尾町鏡町668-4

営業時間:10:00〜17:00

定休日:月曜日

※営業日・時間の詳細は、公式サイトをご確認ください。

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桂樹舎が選ぶ!この冬のおすすめ-1

小田中耕一カレンダー ポスター型 500円(税込)

桂樹舎が選ぶ!この冬のおすすめ

季節のおすすめとして紹介したいのが、型染工・小田中耕一さんによる型染カレンダー。
卓上タイプとポスタータイプがあり、季節の風物や手仕事をモチーフに、型染ならではの表現で仕上げられています。
染色家・芹沢銈介(1895–1984)のもとで研鑽を積んだ小田中さんならではの、やさしく明るい色彩と、簡素で温かみのある意匠が魅力です。

実際に私も、温かみのある絵柄に惹かれてポスタータイプを購入しました。やさしい色合いと素朴な意匠が空間になじみ、日々の暮らしの中で季節の移ろいを感じさせてくれます。

桂樹舎 オンラインショップ

暮らしの中に、そっと余白を。心が潤う雑貨と出会える店「小屋のじかん」

富山市にある「小屋のじかん」は、日々の暮らしの中に取り入れることで、気持ちがふっと和らぐような雑貨やかぐを集めたお店。

店内に並ぶのは、大量生産のものではなく、つくり手の顔や想いが感じられるアイテムたち。

有名ブランドのものから、富山県内の作家による作品まで、ひとつひとつ丁寧に選ばれています。

 

「自分の暮らしの中にあったらうれしいもの」そんな基準でセレクトされており、作家本人がお店を訪れ、交流の中から取り扱いが始まったアイテムもあるそうです。

客層は幅広く、誰でも気兼ねなく立ち寄れます。かわいらしいデザインの置物や、暮らしに寄り添う雑貨を選ぶ方が多いのも印象的でした。

 

◎通年で人気の定番商品
・富山を代表する真鍮鋳物メーカー FUTAGAMI の箸置き


1枚目写真
左:四つ月  7,271円
上:閃光 2個入り  4,411円
右:結晶  5,379円
(いずれも税込価格)

鋳肌(いはだ)をそのまま生かした質感は、控えめながらも上品な輝き。食卓にすっと溶け込み、普段の食事をさりげなく引き立ててくれます。

富山のものづくりを感じられるアイテムとして、ギフトに選ばれることも多いそうです。

 

小屋のじかん

住所:〒939-8015 富山県富山市東中野3-10-20

営業時間:11:00〜17:00

定休日:第3日曜日

※直近の営業日・お休みについては、Instagramをご確認ください

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小屋のじかんが選ぶ!この冬のおすすめ-1

小屋のじかんが選ぶ!この冬のおすすめ

今の時期のおすすめとして並んでいるのが、マホロバ工房による馬の置物「おうまさん」。
S・M・Lの3サイズ展開で、価格は S:2,090円、M:2,915円、L:3,795円(いずれも税込価格)。
カラーは黒・白・ブロンズ・ベージュ・緑・青など豊富に揃います。

ひとつひとつ手作業でつくられており、飽きのこないシンプルなフォルムは、干支の置物としてだけでなく、年中インテリアとして楽しめるのも魅力。
北欧の雰囲気を感じさせる佇まいで、どれにしようか選ぶ時間も楽しくなります。

小屋のじかん HP

富山で出会う、心ときめく暮らしのかけら

観光地を巡るだけでなく、その土地の暮らしに触れることも、旅の楽しみのひとつ。

富山には、そんな視点で訪れたくなるお店や品が揃っています。

 

使うたびに思い出す、旅の景色や空気。富山で出会う一品が、あなたの日常にささやかな彩りを添えてくれるかもしれません。

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