【富山のお魚とお肉 あづき(逢月)】富山駅前で魚も和牛も欲張る!ぜひ訪れてほしい穴場の居酒屋
富山で美味しいものが食べたい。富山の旨いものをもっと知りたい。居心地の良くて、落ち着いた雰囲気で食事がしたい。
今回ご紹介するのは、そんな思いを叶えてくれる居酒屋です。
富山湾の旨い魚と和牛。そして富山の地酒。
この満足感たるや――
今宵、飲み過ぎることなかれ。
富山のお魚とお肉 逢月(あづき)
富山の海と大地が育むご馳走を、じっくりと堪能できるお店があります。場所は、富山駅から徒歩約10分ほどの場所にあるパレブラン高志会館。
僕にとってはビアガーデンでおなじみの高志会館ですが、この施設は宿泊・結婚式・会議・ウェディング、そしてレストランもある多目的宿泊施設です。
今回、訪問したお店は『とやまのお魚とお肉 逢月(あづき)』という、落ち着いた雰囲気の居酒屋です。
実は初めて訪れるお店なのですが、この時点での情報として知っていることは、『富山の旨いものが食べられる』と『口コミがかなり良いらしい』の二点のみ。
このエリアは駅チカではあるものの、ビジネス街としての色が濃く、夜は人通りも少なくて静かです。
初めてのお店に入るとき、ワクワク感は少なくとも三度訪れることになるでしょう。
まずは入店時。ワクワクと緊張が入り混じる瞬間です。
スタッフさんと大将が温かく迎え入れてくれて、趣のあるL時カウンターの中心に腰を下ろします。
カウンター席って調理するところを目の前で見られたり、お話を伺うことも出来たりするので、個人的な好みで言うと一人から二人での訪問ならカウンター一択ですね。
逢月のメニュー
そして、二回目のワクワクはこちら。
そう、メニューを眺めるときですよね。
※メニューは1月中のものです
特に『本日のオススメメニュ-』は期待感の最骨頂。目を輝かせながら、舐めるように吟味したくなるもの。
県外から富山に移住された、とある料理人の「富山は特に季節感が感じられて素晴らしい」というお言葉を思い出しました。
富山に長く住んでいると、それが普通のことのように錯覚してしまいがちですが、春夏秋冬それぞれに魅力的な食材に恵まれ、常に新鮮な気持ちでいられるというのは、富山県民の特権なのかも。オススメメニューだけで十分満足できそうな内容ですが、居酒屋メニューもまた魅力いっぱいです。
※メニューの内容や価格は2026年1月時点のものです
魚介だけでなく、肉類もこれほどこだわった食材を揃えているお店というのは、富山でもなかなか見かけるものではありません。
そして日本酒はもちろん『最高の食中酒』として定評のある、富山の地酒が揃っているというのも嬉しいポイントです。
富山の食べ物に富山の地酒が合うのは当然なのかもしれませんが、さらに言えば「ブリには曙」とか「山菜には三笑楽」など、酒蔵や商品によって様々な個性やマリアージュを楽しめる奥深い世界です。
突き出しがかぶら寿し!?
三回目のワクワクは――
それはもちろん、料理が出てくるときですよね。
「ええぇっ!?」と思わず声を上げてしまいました。突き出しにまさかのかぶら寿し。貴重な氷見ブリを惜しげもなく贅沢に使用した、こんな分厚いかぶら寿しは初めて見ました。
自家製ならではのゴージャス感ですが、味わいも十分にこなれていて素晴らしいの一言。
突き出しにこだわるお店は、名店の予感しかありません。
唸るように味わっていると、「どちらでこのお店を知りましたか?」と大将に尋ねられました。
なかなか聞かれることのない質問に微妙な違和感を覚えましたが、お話を伺ってみると、お店の立地的に県外から出張などで訪れる人が多く、意外にも地元民のお客さんは多くはないのだそうで。
では我々がどうやってこのお店を知ったのかというと、ネットの記事でもテレビでもなく、口コミでも雑誌でもなく、ただひたすらGoogleマップをローラー的にサーチして「ナイスな飲食店を探すのが趣味」だったからということに他なりません。
その手法に唯一問題があったとするならば、それは仕事の合間に行われていたということくらいでしょうか。
サクふわ!サゴシ唐揚げ
聞き馴染みのない魚だったので訪ねてみると、「サワラの小さいやつですね」と教えていただきました。
鰆(さわら)は出世魚とのことで、ブリにフクラギやハマチの呼び方があるような感じですね。
ザゴシの唐揚げは表面はサックサクでありながら、噛み締めると確かにそれはサワラを感じさせる淡白な味わいと、ホクホクしたジューシーさも感じられて、ビールと一緒にいただいたのが実に最適解でした。
富山湾の恵み!お刺身盛り合わせ
予約時に刺身の盛り合わせをお願いしていました。
「天候が悪いとあまり揃えられないかもしれません」と言われていたのですが、当日訪れるとやはり天候が悪く普段ほどは魚が獲れなかったそうで。
そっかー・・・と思っていたら・・・
いやいやいや!!十分すぎません!?これぞ、富山湾の宝石箱!
ブリやマグロの美味しさは、もはや言うまでもありませんが、富山のバイ貝は大きくてコリッコリで最高だし、アオリイカは弾力と甘みがあって大好物です。
大将が話してくれた逸話なんですが、お店が終わった後に車で一時間以上はかかる海へと出向き、船を出して釣りをして、その足でまた店に戻って下処理することもあるそうで、人にうまいものを食べさせたい情熱が凄まじすぎます。
この刺し身で個人的にスポットを当てたいのが、トヤマエビ(ボタンエビ)の下にあるくるっと巻いた二つの白身魚。
この魚はカワハギですが、カワハギの肝を身で巻いた『カワハギの肝巻き』は控えめにいって絶品。
カワハギの肝は、魚の肝の中でも特に美味とされていますが、肝と身を同時にいただいた日には、天にも昇るような気持ちになること請け合いです。
こやつをいただくときは、『右手に箸、左手にお猪口』の用意をしておかないと、確実に後悔することとなるでしょう。
見た目にも美しい!香箱蟹酢
季節限定の香箱ガニ。なんと美しい盛り付けでしょうか。そして料理や盛り付けだけでなく、お皿にも強いこだわりが感じられます。
酢はジュレ状のものが上にかかってて、極上の食べやすさと味わい。いろんな部位をちびちびと味わいながら飲むお酒の、旨いこと旨いこと。
富山の本気和牛
メニューで一目見たときからずっと気になっていた、こだわりのお肉もやはり食べておかないとですね。
富山池多和牛、酒粕育ち、炭火焼き。魅惑的なワードが並ぶ様は、まさに富山牛のロイヤルフラッシュ!
酒粕はもちろん、県産のものが使用されているとのこと。
しれっとシャトーブリアンがあるのも凄いですが、ここは赤身の旨さを味わってみたいので、ランプ100gをオーダーしてみました。
うっわぁ・・・!絶対に美味しいであろうことが約束されたやつ!
調味料は塩のみ。そして薬味はわさびのみ。
食感はすこぶるやわらかくて、ゆっくり噛み締めていくごとに、肉の甘みと極上の旨味が富山湾の魚群の如く押し寄せてきます。
この深みのある旨味の正体はなんだろう・・・!?酒粕で育ってるから?熟成してるから?
ちょっと、今までに味わったことのない美味しさに、ビックリしました。
逸品!フグ白子天ぷら
私事ですが20年ほど前、あるお店でいただいたフグの白子天ぷらが、素晴らしく美味しかった記憶が今もなお鮮明に残っています。
その後、他のお店で何度か食べる機会はあったのですが、最初のお店ほどの感動はなかなか得られませんでした。
さあて、このお店のフグ白子天はどうだ!?
白子天を静かに口へ運ぶと、サクッとした衣の内部はまるで豆腐のようにふわりと軽く、とろり濃厚な大海の滋味はどこまでも広がっていきます。
うまい、うますぎる・・・
人は、美味すぎるものを食べると語彙力が低下するもの。熱燗はみるみる胃の中へと流し込まれていきます。
この味わい、この余韻。心から最高の一品でした。
食べ応え抜群!国産鶏 炭火焼き
炭火焼きの国産鶏メニューは、一見焼き鳥のようなラインナップと見せかけてグラム単位での提供となっていて、モモに至っては枚数単位という。
味付けは塩とタレから選択できますが、「どうせ美味しいんでしょう?」という諦めにも似た期待値の高さ故、素材の良さを堪能できそうな塩を選択。
ほらね・・・絶対に美味しいやつじゃないですか。炭火で皮はパリッと香ばしく、中は肉厚でふんわりとジューシー。
シンプルでありながら、ダイナミックな鶏の旨さが堪能できます。
でも塩が続いたので、これはタレでも良かったかもしれない。このお店のタレはどんな味がするのか、後からじわじわと気になってきました。
三度美味しい!カニ甲羅味噌めし
本日のオススメメニューにあった一品『カニ甲羅味噌めし』。
お値段は2,500円とそれなりですが、一体どんな一品なのかこのメニュー名の情報だけではちょっと想像がつきません。
「カニミソの入った甲羅に、ご飯とか出汁を入れたものかな?」くらいに考えていましたが、それは単に『我々の想像力が欠如していただけ』というだけの話だったことが、直ちに判明してしまったのでした。
なんと!?普通にカニ・・・ですけど!?
「このカニはあまり食べずに、身を取り出しておいてください」
なるほど、この身も使うのか。大将の指示に従い、蟹身は味見程度に留めておきました。
富山の地酒『林』の飲み比べ三種。林は富山県内でも特約店でしか購入できない、人気のお酒です。
林は様々な酒米のバリエーションがあるので、林の飲み比べが楽しめるというのは極めて貴重な体験。ありがたや~!
冷酒をオーダーすると、高岡の有名な錫物メーカー『能作』のぐい呑みでいただけるのも、またよきかな。
カニ甲羅味噌セットが運ばれてきました。風情豊かな七輪がたまりませんね。別添えで、ご飯とバターとネギ。
そして・・・!
頑張って取り出した身を甲羅に入れ、具材を合わせゆっくりと丁寧にかき混ぜていきます。
七輪のやわらかな炭火が、じぶじぶと音を立てて、それはやがて理想的な何かに変貌を遂げようとしています。
きわめて理想的な酒肴が、今ここに完成。
このメニューは、たまたま前日にカニの予約があったことから実現したという、超ラッキーメニューだったそうです。
ありがとう富山!ありがとう昨夜のお客さん!
富山にずっと住んでいても、出会ったことのないグルメがここにはある。「富山はどれだけ奥が深いんだ」ということを思い知らされた至福の一時でした。
では、そろそろご馳走さまでし・・・
「残った甲羅に、熱燗を入れても美味しいんですよ」
すべての旨味が、ここに凝縮。この出汁割りを肴に、また酒が進む。
この時は1月だったので冬の味覚を楽しむことができましたが、日本海には800種ほどの魚がいて『天然のいけす』と称される富山湾には、そのうちの約500種類が生息しています。
つまり、富山は四季を通じて常にうまい魚に囲まれているということなのです。
こちらのお店に訪れる際には、平日でも予約していくのがオススメです。予約がない日はお店を開けないこともあるそうなので。
富山の美味しいものに興味がある県外の人も、富山のさらなる美味を欲している地元民も、これは行ってみるしかありませんよ!
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こちらの施設はガラス美術館以外にも、図書館やカフェもあるなど、街ナカでありながらゆっくりとした静かな時間が過ごせる、貴重なスポットです。
近くに訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。