ユネスコ無形文化遺産 ~今に受け継がれる祭り~-1

ユネスコ無形文化遺産 ~今に受け継がれる祭り~

日本から登録されているユネスコの無形文化遺産は23件(2026年2月現在)。その中のひとつ「山・鉾・屋台行事」として構成されている文化財のうち、富山県では4つの行事が登録されています。
江戸時代初期から行われている高岡市の「高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)の御車山行事」、南砺市の「城端神明宮祭(じょうはなしんめいぐうさい)の曳山行事」、魚津市の「魚津のタテモン行事」、射水市の「放生津八幡宮の曳山・築山行事」のどれもが、古来から大切に受け継がれてきた伝統行事。
それぞれの祭りについて、その特色ある歴史や文化、楽しみ方などをご紹介します。

高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)

高岡が誇る歴史と文化の素晴らしさに心奪われる「高岡御車山祭」。
毎年5月1日に開催され、御車山(みくるまやま)と呼ばれる7基の山車が優雅な囃子とともに高岡の旧市街を巡行します。

高岡御車山は1588年、豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎え奉る際に使用した御所車を、加賀藩初代藩主前田利家公が拝領し、2代藩主前田利長公が1609年に高岡城を築くにあたり、町民に与えたのが始まりと伝えられています。

御所車に鉾を立てた御車山は、”動く美術館”と呼ばれるほど優美。高岡の金工、漆工、染織などによって施された優れた工芸技術の装飾が車輪や高欄、長押(なげし)など随所に見られます。工芸文化と加賀藩の財力から華やかな桃山様式を帯びた山車は、しっかりと現在に受け継がれています。

御車山の華やかさと力強く山車を曳く姿、気品ある囃子に、昔も今もたくさんの人々が魅了されています。

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ものづくりのまち高岡-1

ものづくりのまち高岡

約400年の歴史を持つ高岡のものづくり文化。
日本でもトップシェアを誇る「高岡銅器」は、前田利長公が城下の繁栄のために鋳物工場を開設したことが始まりと伝えられています。当初は鍋や釜などの日用品、鍬や鋤などの農具が主体でしたが、次第に梵鐘や仏具が国内外に広く普及。時を経てその美術的価値が知られるようになり、今では香炉や花器、テーブルウェアやアクセサリーなど幅広く作られています。
同じく代表的な「高岡漆器」も、高岡銅器と同じ時代に箪笥など家具の制作から始まった伝統工芸品。中国から多彩な技法が伝えられると、さらに優美で華やかな漆器が作られるようになりました。
高岡市内の中心部では、工芸品を展示しているお店や実際に体験できる工房もあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

高岡御車山祭と併せて行きたい近隣スポット

歴史あるまち並みやものづくりに触れるスポットを散策してみましょう!

城端曳山祭(じょうはなひきやままつり)

毎年5月4日・5日に開催される「城端曳山祭」。
300年の伝統を誇る豪華絢爛で優雅な祭りは、越中の小京都、城端の春を彩ります。

城端塗と精密な木彫刻、金箔が施された豪華絢爛な6台の曳山に御神像を乗せ、城端の町を練り歩きます。大きな車輪がギュウギュウと軋み音をたてて進む姿は優雅でかつ勇壮。
それぞれの山車を先導する、京都祇園の一力茶屋などを模した「庵屋台(いおりやたい)」の中では、三味線や篠笛、太鼓の音色とともに城端独特の「庵唄」が唄われ、観客の心をより一層惹きつけます。
山車は夜になると煌びやかな提灯山に。提灯のあかりが浮かび上がり、日中とは違う風情を楽しめるのも魅力。

5月4日の宵祭りでは、御神像のない曳山に神様をお迎えする各山宿での「飾り山」もみどころのひとつです。

城端曳山祭を堪能しながら、300年前に思いを馳せてみませんか。

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越中の小京都「城端」の町並みを歩いてみよう-1

越中の小京都「城端」の町並みを歩いてみよう

城端別院善徳寺の門前町として栄えた「城端」は、”越中の小京都”と呼ばれ古い町並みが残ります。明治時代に建てられた豪商の土蔵群や軒を連ねる格子戸の町家、石畳の道は実にノスタルジック。昔ながらの風景を感じながら情緒ある坂や小路をのんびりと散策してみませんか。

魚津たてもん祭り

魚津に約300年続く郷土行事「たてもん祭り」。
毎年8月の第1金、土、日曜日にかけて行われる魚津市最大のイベント「じゃんとこい魚津まつり」のなかで金・土曜日の夜に渡って開催されます。大漁と海上の無事安全を祈る海の祭りで、諏訪町の漁夫の宮「諏訪神社」氏子の町内から7基「たてもん」が繰り出されます。

「たてもん」とは、高さ約16mもある大柱に90余りの提灯を三角形に吊るし下げ、長さ10m、総重量5トンのそり台に立て、80人ほどの人々で曳き回す船型の万燈。

はっぴ姿の若者が威勢よく「たてもん」を曳き廻し、何百という提灯のあかりが美しく夏の夜空に浮かび上がります。引き手が宙に浮かぶほどの勢い、若者の掛け声、たいこや笛の囃子でボルテージは上がり、その躍動感に観客も熱狂!

魚津に欠かせない夏の風物詩です。

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花火大会もセットで楽しもう!-1

花火大会もセットで楽しもう!

じゃんとこい魚津まつりの2日目に開催される「海上花火大会」で打ち上げられる花火は約2,000発!沖合の台船から40分間絶え間なく上がる大迫力の花火を存分に楽しむことができます。夜空を彩る花火を堪能したその足でたてもん祭りに向かうと、夏の夜がさらに盛り上がることでしょう!

魚津たてもん祭りと併せて行きたい近隣スポット

蜃気楼(しんきろう)や新鮮な魚!魚津の魅力を体感できるスポットが盛りだくさん。

放生津八幡宮の曳山・築山行事

江戸時代から受け継がれてきた、伝統行事「放生津八幡宮の曳山・築山行事」。
放生津八幡宮の秋季例大祭の一つとして、毎年盛大に執り行われています。
 

この行事では、神輿の渡幸に曳山が供奉する形が古くから受け継がれてきました。室町時代には、金箔貼りの神輿が渡幸した記録も残されており、慶安3年(1650年)には古新町曳山が初めて神輿に供奉したと伝えられています。

現在、曳山は県内最多となる13基がそろい、祭りの大きな見どころとなっています。昼は華やかな「花山」、夜は提灯に灯りをともした「提灯山」へと姿を変え、町中を引き廻される光景は絢爛豪華そのもの。昼夜で表情を変える曳山とともに、お囃子も時間帯によって趣が大きく変わります。
 

祭りは、曳山巡行の前日に海上から神霊を迎える「魂迎式」から始まり、10月2日には築山と例大祭・放生会式、翌3日には報賽祭が行われます。
 

「イヤサー、イヤサー」という独特の掛け声とともに、狭い街角を勢いよく急曲がりする勇壮な場面は、放生津の曳山行事を象徴する見逃せない名場面です。

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