「モメンタムファクトリー・Orii」で高岡銅器の着色体験！

「モメンタムファクトリー・Orii」は、1950年に「折井着色所」として創業され、美術工芸品や仏具をはじめとする様々な銅製品の着色を手がけられています。
2009年には、3代目の折井宏司さんが高岡銅器伝統工芸士に認定され、ものづくり日本大賞の優秀賞やグッドデザイン賞など受賞されています。

伝統着色体験では、銅板コースター（3,000円）と銅板トレイ（4,000円）のどちらかを体験することができます！
今回は、銅板コースター体験をしていきます！

着色体験は毎週土曜日、工場見学は第3土曜日のみの開催となっていますが、それ以外での日程がご希望であれば、本社工場にお問い合わせを、とのことでした！
また体験時間の方は、人数によって変わるのでご予約時に確認してみてください。

とても楽しみにしていたOriiさんの着色体験スタート▶︎▶︎

まずは銅板をやすりで磨いていきます！

やすりで磨いた後は、糠（ぬか）を銅板に塗っていくのですが、今回伝統工芸士の折井さんが優しく丁寧に分かりやすく教えてくださいました！

普段、糠に触れる機会がなかなかないため、不思議な感触でした。
また、糠を使用して製作していくとは知らず、とても驚きました！

実際にお手本を見ながらできるので、安心して体験できます！

先程、糠を塗った銅板をバーナーで焼いていきます！
銅板が赤くなるまで焼いていくのですが、その様子は迫力満点でした！
糠を塗ったところが、模様になっていくのだそうです！
焼いた銅板を水で冷やすと模様が出てきて、どのような模様になるのか、とてもワクワクしました！

焼いている際もサポートしてくださるので安心して体験できます。

焼いて冷ました後は、薬品を銅板に塗布していくのですが、薬品は水っぽすぎず、乾きすぎず絶妙な塩梅で塗布することが重要とのことです！
こちらの薬品は、銅のさび＝緑青(ろくしょう)を発生させるものだそうで、ムラなくトントンと優しく全体に塗布して乾かす作業を3回程繰り返し、緑青の皮膜を厚くしていきます！
繰り返すうちに色が濃くなっていき、より完成が楽しみになってきました！

コーティングが完了し、出来上がった銅板に底を貼り付け、世界にひとつだけのOriiブルーコースターが完成しました！
出来上がったコースターは、使うのがもったいなく感じるほど、とても綺麗でした！

この世にふたつと同じデザインのないOriiブルーの製品をつくることのできる体験は、とても貴重なものでした！
また、今回の体験を通して、より着色の大変さや綺麗さを実感したと同時に、地元の高岡銅器の歴史や伝統に触れることができ、幸せに感じました。

工場見学の前に、高岡銅器の着色の伝統や技法についてお話を聞かせていただけました！
稲穂を使っておはぐろを塗っていく作業など実演しながらの説明は、分かりやすく深く理解することができました。
お話を通して、着色の歴史や、後世に伝統技術を伝えることの重要性を学んだりと、とても実りある時間となりました！

工場横には、Oriiの製品がずらりと並ぶショールームがあり、入り口の扉もOriiブルーで、入る前からテンションが上がります！
ショールームには、表札や食器、時計や小物など鮮やかな製品ばかりで、とても綺麗でした！
どれも魅力的でしたが、今回はスマホリングを購入させていただきました！
ショールームの他にもショップや、オンラインでの販売もあるので、そちらもチェックしてみてください！

今回の体験で、素敵なコースター作りやスマホリングを購入することができ、とても大満足なひとときになりました。
また、車椅子ユーザーの方は事前予約の際にお問い合わせください。

高岡銅器の着色を気軽に体験できる「モメンタムファクトリー・Orii」、県外の方はもちろん、県内の方にも自信をもってオススメします！
是非訪れてみてください！

「モメンタムファクトリー・Orii」さん、ありがとうございました！

「モメンタムファクトリー・Orii」本社工場
住所：〒933-0959 富山県高岡市長江530
営業時間：10:00～17:00
定休日：毎週日曜・祝日およびお盆休み、年末年始
電話番号：0766-23-9685
駐車場：無料駐車場有