「まんだら遊苑」で立山地獄と極楽を体験してきた!

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立山に、地獄と極楽を体験できる場所がある…と、県内外で噂の的となっているのが、テーマパークのような美術館のような野外施設「まんだら遊苑」です。今回は、実際の様子をお伝えします!

「まんだら遊苑」とは?

立山は、昔から信仰の対象にされ、特に江戸時代には「立山信仰」が広まり、全国から多くの人々が訪れ、立山山中の地獄、浄土(極楽)に見立てられた場所を回っていました。

当時、立山信仰を広めるために、立山の地獄や極楽、立山の伝説などが描かれた「立山曼荼羅 」が制作されました。その世界観を体験できるのが、富山県が運営する「立山博物館」の3つの施設のうちの1つ「まんだら遊苑」です。

立山博物館の全体図。敷地面積はなんと13ヘクタール!!

いざ、立山地獄と極楽への旅に出発!

まんだら遊苑へは富山駅から車で約45分、立山駅から約15分(無料駐車場あり)。徒歩の場合は「千垣駅」から徒歩3kmほどです(日曜以外は町営バスあり)。
ただし、12月1日から翌年3月末までは冬季休苑なのでご注意ください。

入館料は大人400円、高校生以下・大学生・70歳以上は無料です! ほとんどの場所が撮影可能なので、SNSでも話題になっています。

いざ、パンフレット片手に約50分間の立山地獄と立山浄土(極楽)への旅へ。どんな世界が待ち受けているのでしょうか…。

五感でとらえる地獄の世界「地界」

最初に目に入るのは、恐ろしい声が響く閻魔堂。小さな入口から中に入ると、恐ろしい世界が広がっています…。(苦手な方は、入らなくてOKです!)

狭い道を通りぬけるのですが、あちこちから鬼たちの叫び声が聞こえてきます。

閻魔堂は本当に怖かったので、みなさま、心して入ってください。漫画やアニメに出てくる鬼の世界はこんな感じなのかな…と想像しました。
閻魔堂を抜けると、針山や精霊橋があります。

精霊橋は一見、ただの橋です。

しかし、下をのぞくと怖さ倍増。高所恐怖症の方はお気をつけください。

極楽への通り道「陽の道」

おどろおどろしい地獄の世界に疲れた…と感じたころ、こんな看板が。

陽の道は、極楽への通り道。小さな橋を渡って向かいます。

目の前に広がるのは、青空が広がる緑色の世界。自然の美しさが身に沁みます。

立山の名所が刻まれた石や展示物を回り、15分ほどハイキング気分で歩きました。陽の道の終わりにあるのは「鏡石」。水面に山のモニュメントが写る、人気撮影スポットです。

極楽ってこんな世界かも。「天界」へ!

陽の道を経て、たどり着くのが「天界」です。ここからは立山曼荼羅の「浄土」をイメージした空間で、洞窟のようなつくりの建物の中に、7人のアーティストが天界をテーマに創造した作品が展示されています。

展示を見回った後は、8種類の楽器が置かれた「奏楽洞(そうがくどう)」へ。

最後に「天至界(てんしかい)」という空間へ。卵のような形「天卵宮(てんらんきゅう)」を見ていると、穏やかな気持ちが広がっていきます……。

極楽から、現実の世界へ戻ろう!

天界を抜けると、最後に「闇の道」と呼ばれるトンネルが。

五感を働かせながら暗闇を歩き、明るい現実の世界へ到着。これで、旅は終了です。

地獄と極楽の疑似体験は驚き、発見に満ちていました。ぜひ、五感をフルに開いて、いろんなことを感じ取ってみてください。

なお、まんだら遊苑の出口から7分ほど歩くと「布橋」という美しい橋があります。散歩がてら、行ってみては? 

博物館限定のお土産の購入も忘れずに!

時間が許せばぜひ「立山博物館・展示館」も訪れてください。立山地獄と浄土(極楽)の背景・歴史への理解を深められます。

館内のミュージアムショップには、オリジナルのお土産もいろいろ置かれています。

私は、立山の妖怪「くたべ」のマスキングテープと缶バッジを購入しました。どちらもオリジナル商品です!

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