朝日町でバタバタ茶会を体験。地域のおじいちゃんおばあちゃんと心温まるひと時を。

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朝日町といえば「春の四重奏」が有名ですが、もうひとつ忘れてはならないのが、地域の人々の絆を繋ぐ「バタバタ茶」。堅苦しい作法などはなく、世間話に花を咲かせるのがこのお茶会の醍醐味です。
今も地域の大切なコミュニケーションツールとして愛されている「バタバタ茶」を地域のみなさんと体験してきました。

山村で受け継がれてきたお茶「バタバタ茶」とは?

富山県朝日町で室町時代から飲まれてきたと言われる「バタバタ茶」。自然界の菌の力で発酵させて作るお茶は、プーアル茶などと同じ後発酵茶(黒茶)に分類されます。

バタバタ茶は町内で作れているのも特徴のひとつ。

夏になると、ふるさと美術館前のバタバタ茶畑から茶葉を刈り取り、茶葉を刻み、蒸して酸化酵素の働きを止めます。その後は茶葉を室(ムロ)に入れ、約40日ほどかけて発酵させます。最後に天日干しして乾燥させたら完成です。

実際に地元の方に手解きを受けながら、私もやってみました。

茶碗を持ち、茶筅を左右に当てるようにカタカタさせます。決してぐるぐる混ぜて泡立てるのではなく、優しく左右に揺らすようなイメージ。少しやっただけでも徐々に泡立ってきました。

あまり激しくやると溢れてしまうので注意が必要。茶碗に入れるお茶の量は、ひとすくいが目安とのことでした。

自分で泡立てたものを飲んでみると、聞いていた通り飲んだ瞬間の口当たりがまろやか。さらに、ちょうど飲みやすい温度になっていて、よくお茶やコーヒーで火傷をしている私でもとても飲みやすかったです!

ちなみに、バタバタ茶は泡立てなくても楽しめるお茶。そのまま飲んでみると、泡立てたものよりもお茶の苦味や香りがダイレクトに感じられました。

どちらも飲みやすかったのですが、個人的には口当たりがまろやかに感じられる泡立てたものが好みでした。

バタバタ茶伝承館で地元の方々をお茶楽しむ体験

蛭谷(びるだん)地区にある「バタバタ茶伝承館」では、地域のおじいちゃんおばあちゃんが集い、バタバタ茶会の雰囲気を体験できます。

ドアを開ける瞬間は少し敷居が高く感じるかもしれませんが、一歩足を踏み入れると、幼い頃によく遊んでいたおばあちゃんちの縁側のような雰囲気。どこか懐かしい気持ちになりました。たくさんのおもてなしを受け、なんだか日々の忙しさを忘れられる時間に……。

また、当番のお母さん手づくりのお茶請けもバタバタ茶会のお楽しみポイントです。

バタバタ茶会は、ただ飲むだけでなく、地元の文化、歴史、そして暖かい人々の交流をまるごと体験できます。この地域ならではの方言に触れられるのも私は楽しかったです。

観光で訪れるとなかなか地元の方々と関われることは少ないもの。しかし「バタバタ茶伝承館」を訪れれば、まるで地元に帰ってきたかのようなほっこりとした気持ちになれます。

「バタバタ茶伝承館」は、火・木・日曜は定休日。また、冬季は休業しているので、訪れる際は営業時間をよく確認してくださいね。

「歴史公園 旧川上家」でも体験できます。そちらもぜひあわせてチェックしてみてください。どちらも無料でバタバタ茶をいただけます。

自宅でも楽しめるバタバタ茶

朝日町のバタバタ茶は茶葉を購入して自宅で楽しむこともできます。

ご家庭で飲む際は、お茶パックに茶葉を詰めてヤカンや鍋で30分以上煮だしてから飲みます。お茶が少なくなったらお湯を継ぎ足せば、一日中飲んでいられるお茶。実際に「バタバタ茶伝承館」でもお湯を継ぎ足しながらお茶を楽しんでいる様子が見られました。

「バタバタ茶伝承館」を訪れた方の中にはその味わいが気に入ってその場で購入している方の姿も。その人気ぶりがよくわかりました。日持ちがする上に持ち運びしやすいので、お土産にもぴったりですね!

また訪れたくなるバタバタ茶会

朝日町のバタバタ茶会で出会ったのは、珍しいお茶の味だけでなく、今の時代に忘れがちな「人の温もり」そのもの。ただの観光では味わえない、一歩踏み込んだ地域との交流はとてもいい時間でした。ぜひ今度の週末に足を運んでみてください。

Column

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