【富山のおすすめ甘味処3選】とやま、もちもち甘味めぐり。

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富山で出会った、思わずほほがゆるむ“もちもち”スイーツ。

やさしい甘さに包まれる和の甘味は、どこか懐かしくて、ほっとする味わいです。

今回訪れたのは、昔ながらの味を守り続ける〈源七〉、和菓子の楽しさ広がる〈引網香月堂〉、そして実家のようにくつろげる〈沙 -isago-〉。

大福やしらたま、やわらかな餅菓子——

それぞれのお店が大切にする“もちもち”には、作り手の想いと、あたたかな時間が詰まっていました。今日は、そんな三つの甘味処をめぐります。

もちもち、とろーり。「源七」の芋かいもち

魚津市に店を構える「源七(げんしち)」は、お父さん・お母さん・息子さんの三人で営む、家族経営のお餅屋さんです。

源七の看板商品のひとつが「芋かいもち」。

三百年以上前からこの地域で食べ継がれてきた郷土料理で、田仕事の合間や祝いの席で親しまれてきました。

富山県産のもち米と、黒部市産の丸芋を使用。自然薯に負けないほど粘りの強い丸芋が、独特のもちもち食感を生み出します。

 

防腐剤は使わず、その日の米や芋の状態を見極めながら丁寧に仕上げるのもこだわり。手間を惜しまない製法によって、日が経ってもやわらかな食感が楽しめます。 
芋かいもちを作り続ける理由を尋ねると、三代目の窪田祐司さんはこう話します。

 

「中学生の頃から、芋かいもちはだんだん減っていきました。でも、自分は本当においしいと思っていて。だからもう一度、みんなに食べてもらいたいと思ったんです」

派手さはないけれど、角のない、まあるい味わい。源七のお餅には、そんなやさしさが残っています。

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芋かいもちの楽しみ方と定番の味-1

芋かいもちの楽しみ方と定番の味

芋かいもちは、冷やして食べるのがおすすめ。定番の味は4種類です。
つぶあん・かぼちゃ・鶯きなこ・ごま、なかでも「鶯きなこ」は、ほどよい塩気と、ほんのり甘いきなこの風味が、芋かいもちの素朴さを引き立ててくれます。
もっちりとろーんとした芋かいもち、一度食べたら忘れられない味です。ぜひご賞味ください!

芋かいもちの魅力を伝える、チョコ大福シリーズ
源七では、芋かいもちの魅力をより多くの人に知ってもらうため、目を惹く「チョコ大福シリーズ」も展開しています。

ラインナップは、いちごチョコ大福、チョコバナナ、メープルナッツの3種類。

「芋かいもちってどんな味なんだろう、と思ってもらうきっかけになれば」そんな思いから生まれたシリーズです。

素材選びが光る、いちごチョコ大福

チョコ大福シリーズの人気者「いちごチョコ大福」。使用するいちごは、入善町のアグリゴールド矢木さんが育てる「よつぼし」です。実際にビニールハウスまで足を運び、食べ比べて選ばれています。

試食したよつぼしは、甘みがぎゅっと詰まった濃い味わい。酸味のあるいちごを使うことが多いいちご大福のイメージとは違い、新鮮な印象でした。

赤ワイン仕込みの餡とカカオ分65%のクーベルチュールチョコレートが合わさると、甘さと渋みのバランスが絶妙。後から広がるよつぼしの甘さに、思わず頬が緩みます。

さらに、いちごや餡に負けない芋かいもちならではのもっちり生地も印象的。思いきり頬張ると、やさしい甘さに包まれる幸福感が広がります。がんばった日の“とっておきのご褒美”にぴったりです。
 

源七 本店

富山県魚津市六郎丸4531-1

TEL:0120-22-4857

営業時間:7:00〜18:00(月に1度ほど休業日あり)

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世代を超えて愛される、正油焼きつけもち-1

世代を超えて愛される、正油焼きつけもち

源七の隠れた名物になっているのは「正油焼きつけもち」です。
芋かいもちにしょうゆを混ぜて、海苔を合わせた、シンプルな一品。もちもちな食感としょうゆの味わいが最後まで続きます。
派手さはなくても、気づけばまた食べたくなる。そんな定番の味が、今も世代を超えて愛されています。

和菓子って面白い。「引網香月堂」のいちご餅

富山市に本店を構える「引網香月堂(ひきあみこうげつどう)」 古沢本店。

伝統的な和菓子づくりを大切にしながらも、「和菓子の面白さをもっと知ってほしい」という思いで、さまざまな挑戦を続けているお店です。

季節菓子のなかでも人気No.1なのが「いちご餅」(税込420円)。

産地・品種を指定して仕入れる苺と、自家製白あんを合わせ、やわらかな求肥(ぎゅうひ)で包んだ一品です。餡と求肥が甘いため、苺は甘みだけでなく、風味とほどよい酸味のあるものを厳選。さらにLサイズで仕入れた苺の中から、一粒ずつ選別して使っています。

 

中に入る餡も特徴的。自家製の白あんに卵黄や生クリームを練り込み、なめらかでコクのある味わいに仕上げています。もともと焼き菓子に使っていた洋風の餡をベースにブラッシュアップしたもので、和菓子と洋菓子の要素がやさしく溶け合います。

求肥には、コシ用とやわらかさ用の2種類の餅粉をブレンド。餅米は年によって質が変わるため、その都度微調整しながら粘りやコシ、やわらかさのバランスを整えているそうです。

また、このお菓子はあえて「いちご大福」ではなく「いちご餅」と名付けられています。大福というと餅が主役の印象が強いですが、このお菓子は薄い求肥・苺・餡のバランスで成り立つもの。そのため、よりふさわしい名前として「いちご餅」が選ばれました。

もう一つぜひ味わいたいのが「煉・わらび餅」(税込680円)。

国産の本わらび粉を6割以上使用した、粘りとコシの強いわらび餅です。一般的な透明やベージュのわらび餅とは異なり、やや黒い色合いをしているのも特徴。本わらび粉を多く使っている証で、初めて見るお客さんに驚かれることもあるそうです。

本わらび粉だけで作ると劣化が早く翌日まで持たないため、風味や粘りを楽しみながらも美味しさを保てるよう、配合を調整されています。

添えられているのは、波照間(はてるま)産黒糖をブロックで仕入れて仕上げた黒蜜と、国産大豆を使用した深煎りの「黒寿きな粉」。香ばしい風味がわらび餅の弾力とやさしい甘さを引き立てます。

実際にいただいてみると、スプーンですくうのが少し大変なくらいの弾力。思わず次の一口が止まらなくなる美味しさでした。


お店には和菓子だけでなく焼き菓子なども並び、季節ごとにラインナップが変わります。

「ワクワクやときめきを感じてもらいたいから」と話す店主。和菓子をもっと面白く、もっと身近に。贈り物としてだけでなく、「自分のために食べたい」と思えるようなワクワクするお菓子を作りたいという思いで、季節ごとに新しいお菓子を並べています。
 

引網香月堂 古沢本店

富山県富山市古沢111-3

TEL:076-471-8755

FAX:076-471-8753

営業時間:9:00〜18:00

定休日:月・火曜日(祝日の場合変更あり)

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和菓子をもっと楽しむ、いろいろなイベント-1

和菓子をもっと楽しむ、いろいろなイベント

引網香月堂では、和菓子の楽しさを体験できるイベントも開催されています。
例えば「あんこ」をテーマにした回では、豆の種類や産地、あく抜き(渋切り)の工程の違いによる味わいの差を食べ比べる「利きあんこ」を実施。和菓子好きの方に人気で、募集が始まるとすぐ満席になることも多いそうです。実は筆者も参加してみたかったのですが、あっという間に定員に達してしまいました。
ほかにも、和菓子をもっと身近に、もっと楽しく感じてもらえるよう、さまざまなイベントが開かれています。

引網香月堂 Instagram

春色を閉じ込めて。「沙 -isago-」の白玉あんみつ

富山市四方田町にある「沙 -isago-」は、家庭料理と手作りスイーツのお店。扉を開けると、どこか実家に帰ってきたような、やわらかな空気が流れています。

店主の多賀さんが大切にしているのは、くつろげる時間をつくること。パティシエがいるわけではなく、料理もスイーツもすべて手作り。素朴でやさしい味わいを通して、「実家のような気持ちで楽しんでほしい」と話します。

3月1日から4月末ごろまで提供される「春の白玉あんみつ」(税込850円)は、そんな想いが詰まった一杯です。

さくらフレーバーと抹茶を軸に、いちご、さくらアイス、さくらホイップ、塩漬けの桜、透明寒天、抹茶アイス、二色の白玉、桜餡と、春の彩りを幾重にも重ねた華やかな構成。ひと口頬張ると、桜のやわらかな甘みと抹茶のほろ苦さが広がり、いちごの瑞々しさがアクセントに。見た目の可憐さだけでなく、最後まで軽やかに楽しめるバランスのよさが印象的です。

客層は幅広く、ランチタイムには年配の方が多く訪れ、平日にはスイーツを楽しむ男性のひとり客の姿も。世代を問わず、それぞれの時間を過ごしています。

 

印象的だったのは、週に4回ほど通う常連のおじいさんのエピソード。サプライズでバースデープレートを用意したところ、嬉しさのあまり涙を流してくれたのだそう。人と人とのあたたかなつながりが、この店の日常にはあります。

駐車場は三ヶ所にあり、15台ほど駐車可能。小さなお子様用の椅子はないため、ベビーカーや抱っこ紐の持参がおすすめです。

他愛のない話をしながら、ゆったりと甘い時間を楽しめる一軒です。

沙 -isago- 〜家庭料理と手作りスイーツのお店〜
 富山県富山市四方田町7

営業時間:火曜~金曜 10:00~17:00/土・日・祝 9:00~17:00

定休日:月曜日(祝日は営業)※詳細はInstagram・店頭ポップをご確認ください

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溶ける瞬間まで美しい。抹茶碗パフェ「桂」-1

溶ける瞬間まで美しい。抹茶碗パフェ「桂」

抹茶碗パフェ「桂」(税込1850円)も人気商品のひとつ。ホワイトチョコのドームに温かいフランボワーズソースをかけると、とろりと溶け出す仕掛けが楽しい一品です。デザインは胡京komachiが監修し、中身は多賀さんが考案。試作を重ねて完成させた、見た目にも華やかなパフェです。

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