【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵

  • 【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵-0
  • 【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵-1
  • 【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵-2
  • 【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵-3
  • 【後日談】雨中の熱戦を制す!「ひみ食彩まつり」1万人が体感した氷見の食の情熱とプロの知恵-4

2025年10月26日(日)、富山県氷見市で食の祭典「ひみ食彩まつり」が開催されました。氷見の「食」の魅力を集結させた、年に一度のイベントです。

当日は地元の事業者や店舗が30以上出店し、氷見の寿司(寿司職人が握る寿司)や氷見牛(串焼きなど)をはじめ、氷見うどん、地元ならではの加工品、スイーツなど、多彩なグルメの食べ歩きを楽しむことができました。

この記事は、この「ひみ食彩まつり」当日の様子や、その裏側での関係者の皆様の熱意をまとめた後日談です。

イベント開催当日はあいにくの雨。しかし…

残念ながら「ひみ食彩まつり」イベント当日はあいにくの雨に見舞われました。
午前中に止み間があったかと思ったら、午後にザッと降ってきたりと、1日を通して降ったり止んだりの天気。
雨天決行とはいえ、屋外出店者の多いこのイベントとしては、正直晴れてほしいところでした。
その影響もあり、氷見市によると来場者数は約1万人と、例年に比べると少ない結果となりました。

しかし、悪天候にも関わらず足を運んでくださった来場者や出店者の皆様の情熱は、にわか雨なんかに負けない勢いでした!
筆者も一般参加者として、雨の止み間を狙って、お腹いっぱい氷見の「食」を楽しんできましたよ。

悪天候のなか、出店者たちが奮闘!

氷見の食の魅力を体現する寿司組合のブースは、今年も人気でした。用意された握り寿司500セット、大名巻き100セット、海鮮丼100セットのすべてが、イベント終了を待たずに完売。氷見の新鮮な海の幸と、寿司職人の高い技術が、強い支持を集めました。

氷見の飲食店組合が食品メーカーのミツカンとコラボレーションし、レシピ開発者の西出麻子(にしで・あさこ)さんと共に生み出した新メニュー「富山湾椀™️すし〜氷見贅沢盛り〜」も大成功を収めました。販売開始からわずか30分で100食を突破し、最終的に13時には300食すべてが完売という快挙を達成しました。

この「富山湾椀™️すし」の成功の裏には、レシピを提供した西出さんはもちろん、飲食店組合の並々ならぬ努力がありました。組合の皆さんは、最高の状態で来場者に提供するため、イベント2日前まで試作を重ねてオペレーションを徹底的に確認。また、現場での試作を通じ、食材の仕様にもアレンジが。物価高騰中のきゅうりは、香りの良い紫蘇の実に変更。さらに、彩りのための卵は、錦糸卵ではなくだし巻き卵を賽の目状に小さくカットして使用し、口に入れたときの食感と見た目の鮮やかさを向上させました。

食のプロたちが語る「富山の寿司」

イベント会場のステージで開催された講演会も大盛況。
テーマ「富山の寿司を語る」をめぐるトークショーには、約100人が熱心に聞き入りました。

登壇したのは、「富山湾椀™️すし」レシピ開発者の西出麻子さん、ミツカンで「お酢博士」として知られる赤野裕文(あかの・ひろふみ)さん、そして、寿司研究の第一人者である日比野光敏(ひびの・みつとし)さんの三氏。レシピ開発者である西出麻子さんは、ステージでこの湾椀すしに込められた数々の工夫を明かしてくれました。

そして、西出さんが考案した氷見牛の味付けの妙。バルサミコ酢に加えて、キウイをすりおろして投入。「牛肉のリッチな旨みを活かしつつも、キウイの酵素と酸味によってより美味しくなるという、食材同士の相乗効果を狙った」と、そのプロの技を解説されました。

赤野さんと日比野さんは、専門的な知見から、富山湾の魚介とお寿司の美味しさの理由について解説。日比野さんはその場で「富山湾椀™️すし」を試食し顔を綻ばせました。聴衆は、食のプロたちの専門的な知見と熱意に、熱心に耳を傾けていました。

熱い想いが地域を動かす

イベント終了後、飲食店組合の皆さんからは「雨で心配だったが、300食すべて完売でき、大きな達成感があった」という声が。この特別メニューの提供を機に、これまで活動が少なかった飲食店組合が集まり、協力し合うという新たな繋がりが生まれました。この取り組みは、氷見の食文化の質の高さを証明しただけでなく、地域を盛り上げる新たな一歩となったのです。
来場者からは、「このイベント限定の特別メニューがあってよかった」「牛肉がたくさん入っていて豪華で嬉しい」といった声を耳にしました。

悪天候の中でも、氷見の食に対する情熱と、地域一体となった強い想いが結集し、来場者に大きな満足をもたらした素晴らしい「ひみ食彩まつり」となりました。

※この記事は富山県ブランディング推進課とのタイアップです。

この記事に関するタグ

ランキング

#人気のタグ

テーマ

エリア

ライター紹介

ライター一覧を見る

同じテーマの記事

このライターの記事