【VISIT富山県】「 学芸員と巡る 富山県中央植物園満喫プラン」に参加してみた!
富山駅から車で約15分。富山市婦中町(ふちゅうまち)にある「富山県中央植物園」では、広大な敷地内に6,600種類以上の植物が四季折々の表情を見せてくれます。珍しい植物や色とりどりの美しい花々が咲き誇り、訪れる季節やタイミングによって異なる魅力があり、何度も訪れたくなります。
今回、5月中旬にこのプランに参加しました。植物についてとても詳しい学芸員さんの案内で、1時間かけて園内をゆっくりと巡ります。何度も訪れている場所でも、新たな発見や気づいていなかった魅力を丁寧に教えていただき、植物園の奥深さをあらためて感じました。また、散策後、園内にあるカフェ「ココナッツアイランド」で、新緑を眺めながらケーキセットをいただき、とても充実した休日を過ごすことができました。
どのような体験をしたのか、詳しくご紹介します。
「学芸員と巡る 北陸最大級!富山県中央植物園満喫プラン」とは?
「富山県中央植物園」では、4月初旬、「さくらまつり」が開催され、満開の桜のトンネルはとても見ごたえがあり、県内外から訪れる人も多い有名なスポットです。しかし、今回参加したプランでは、「あっ、花が咲いてる!綺麗!」「緑があふれていて、気持ちがいいね!」といった“見えている美しさ”だけにスポットを当てるのではなく、普段なら何気なく見ている場所でも「じっくり見て」「触って」「匂いをかいで」など、さらに深く詳しく教えてもらえる、そのような濃い1時間を体験できます。
まずは、打ち合わせ!
受付を済ませると、担当の学芸員さんとご対面。そして、1人に1枚ずつ手渡されるのが「みごろの植物のごあんない」(毎週土曜日に更新)。園内を知り尽くした学芸員さんたちが、「今、園内の見どころはここですよ!」と紹介してくれています。まずは「1時間でどこを巡りたいか」を一緒に考えるところからスタート。この日は、子供たちもいたため、みんなが興味を持って楽しめるよう、学芸員さんが提案してくれました。
屋外には、四季折々の植物が楽しめるエリア、屋内には、5棟の展示温室があり、「熱帯雨林植物」「ラン」「高山・絶滅危惧」「熱帯果樹」「雲南の植物」など、見ごたえも十分。限られた1時間という時間の中で、今回は、2つの温室と屋外を組み合わせて巡ることに!
このプランの魅力は、参加する人の年齢層や興味に応じて、自由にルートを組み立てられること。まさに“オーダーメイドの植物園散策”を体験できます。
「高山・絶滅危惧植物室」よりスタート!
「まず注目してほしいのは、パネル展示です」と、はじめに学芸員さんが教えてくれました。植物の特徴や生育環境などが丁寧に紹介されていて、とても勉強になります。たとえば「チングルマ」。名前は聞いたことがあっても、どんな植物なのか?知らず、展示を通じて、立山の室堂付近など高山帯に生息し、平地では見ることができない貴重な植物だということを知りました。
では、「なぜ、高山植物をここで見ることができるのか?」など、疑問が沸いたら、ぜひ、学芸員さんへ質問してみてください。詳しく、丁寧でわかりやすい答えを聞くことができますよ!
ここでも富山県マークの赤いパネルに注目!富山県内では、絶滅しそうな植物で、ここで保全活動が行われいてるとのことでした。
また、「この植物は、「食虫植物」という仲間で、小さな水滴のような粘着液が、虫を捕まえ、栄養にかえているんだよ!」と説明され、子供たちも興味津々。「虫を食べる?そんな植物あるの?」と、半信半疑な様子の中、「じっくり観察してみて!」と言われ、「いたー!でっかい虫だ!」実際に虫がくっついているのを発見!目の前で“植物が虫をとらえる”という自然のふしぎに触れ、好奇心がぐんと広がる、そんな印象的な瞬間でした。
次は、「熱帯果樹室」へ!
「果物」が大好きな子供たち。それを加味して、候補に選んでくださったのが、ここ「熱帯果樹室」。さて、どんな果樹が見らるのか…。
何気なく「美味しいから」と食べていたバナナ。今日、バナナの話を聞いて、今まで何も知らずに生きてきたのかを思い知らされました。
まず、高さが3〜6メートルにもなるのに、「木」ではなく「草」だという衝撃的な事実。そして、実をつけるとき、バナナの親株は果実を成熟させるために、持てるすべてのエネルギーを注ぎ込み、やがて力尽きて枯れてしまう…。「このバナナの木も、あと少しなのかも…」と言われ、切なくなりました。しかし、そのすぐ足元には、次の命である子株が…。まさに「世代交代」!この光景を見ることができ、感動しました。
大人でも知らないことがたくさんあります。まして、子どもたちにとっては、きっと初めて知ることばかり。だからこそ、「家族で参加してよかった」と心から思いました。家族全員、バナナを食べるたびに、きっと少し違った気持ちで味わうでしょう。
次に案内してもらったのは、実がたわわになったコーヒーの木。「コーヒー、飲んだことある?わかる?」と声をかけられ、思わず木に近づきました。「硬い皮に覆われてるけど、中はどうなってるかな?むいてみる?やってみよう!」と学芸員さんに誘われ、実際に手で触れてみることに。実をむいてみると、中からつるんとした白いタネが!見たことがある形のタネがありました。普段飲んでいるコーヒーが、この実からできているとわかりました。学芸員さんと一緒だからこそできた、ちょっと特別な体験でした。
*実際、植物に触れることは可能ですが、持ち帰ったり、傷つけたりする行為は不可ですので、ご注意ください。
屋外にある「ユリノキ」などを観察!
同じ「ユリノキ」という名がついていても、原産地が違う異なる種類であることを知りました。
ユリノキ 原産地 北アメリカ東部
シナユリノキ 原産地 中国南部~中部
チューリップの形に似た花を咲かせる「ユリノキ」。今、まさに見頃でした。花の色、模様、形、葉っぱもよく見ると違うことに気づきました。これらは、環境に適応するために違いが生まれているということでした。じっくり観察することで、わかることも多くあると教えてもらいました。
興味をそそる「ヌマスギ」
北アメリカ東南部に生育する「ヌマスギ」。この場所を通るたびに、根元にあるとても特徴的な「根」が気になっていました。子どもたちも「これは何?どうしてこんな形なの?」と不思議そうに眺めていたのが印象的です。日常生活の中ではなかなか出会うことのない「ヌマスギ」。植物園だからこそ出会える、海外の珍しい植物の一つです。ここでも、子どもたちの素朴な疑問に対して、学芸員さんがわかりやすく丁寧に解説してくれていました。
子どもたちは、そんな植物のしくみにふれながら、「生きるため」「生き残るため」に自然の中でどんな工夫がされてきたのかを感じ取っているようでした。
乗ることができる「オオオニバス」
8月には、直径1〜2メートルにもなる「オオオニバス」。今はまだ小さな葉ですが、それを見た子どもたちは、「これから大きくなるの?」「どうして乗れるの?」と、次々に疑問を口にしていました。
実は以前、乗れるイベントに参加したことがあります。本当に乗れるんです!(※ただし体重30キロ以下の子供限定ですが)イベントでは、葉の裏側が展示され、たくさんのトゲがありました。「なぜ?トゲが?」「何の意味があるの?」と、新たな疑問が!季節を変えて、プランに参加するのも面白いし、新たな発見がありそうだと思いました。
触ってみて!「チヨウキンレン」の葉!
「触っていいよ!」と、学芸員さんのひと言。「見ているだけではわからないことが、実際に触れてみることで初めて気づける」そんな学びがあることを、子どもたちはこの体験を通して教えてもらいました。葉の厚み、感触など、写真や映像では伝わらない“本物”との出会いが、子どもたちの興味や驚きをより深めてくれたようです。
1時間、あっという間でした。私たち家族に合わせ、案内してくださって学芸員さん。「植物園って、楽しい!面白い!」と言っていた子どもたち。家族で参加して良かった!と、本当に思いました。
園内カフェ「ココナッツアイランド」でゆっくり!
1時間、園内を巡ったあとは、カフェで「ケーキセット」を!「チョコレートケーキ」や「かぼちゃのケーキ」など、4種類の手作りケーキからお好きなものを選べます。どのケーキも、このカフェならではの味わいで、とても美味しかったです。
最後に・・・
どの季節に訪れても見応えのある「富山県中央植物園」。ただ眺める、散策するだけでなく、学芸員さんと一緒に園内を巡ることで、植物への理解がぐっと深まります。今まで知らなかったことを知る喜びや、新たな発見の驚きをぜひ、実際に体験してみてください。
また、季節ごとに魅力たっぷりの植物園!植物園の詳細を記事にしました。こちらも合わせてご覧ください。
Column

富山市にある「富山県中央植物園」の魅力に迫る!
植物園は、季節ごと、いや、日々見どころが異なります。季節ごとに記事にしました。ぜひ、参考にしてください。
富山市にある「富山県中央植物園」の魅力に迫る!今回ご紹介した体験プランの詳細・ご予約はこちら
【VISIT富山県】【特別手配/1日6名様限定】学芸員と巡る 北陸最大級!富山県中央植物園満喫プラン
■実施場所:富山県中央植物園
■所要時間:約1時間30分
■料金 :【2~6名の場合】おとな・こども同額 3,800円(税込)※2~6名迄
【1名参加の場合】おとな 5,800円
■対象年齢:小学生以上 ※小学生以下は保護者同伴で参加可
■最新情報及び詳細は下記サイトにてご確認ください。
*こちらはVISIT富山県とのタイアップ記事です。