雪山を楽しもう!富山の低山ハイク

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登山好きの方なら、一度は冬山を登ってみたいはず。

その中でも、冬山初心者の低山ハイク入門編におすすめな富山県の山を紹介します。

冬山を安全に登るために

冬山は雪が積もり、夏に通った登山道は雪で覆われトレース(先行者の踏み後)が無いとルートがわからなくなり遭難する危険性があります。
しっかりと安全対策を行って楽しみましょう!

1. 一人では行かない
低山といえども冬山は道迷い、滑落、低体温症、凍傷など多くの危険が潜んでいます。
少なくとも2人以上、できれば4名以上のグループで行きましょう。また、冬でも夏山で一度登ったことがある山を、経験者と行きましょう。

2. 冬でも登山者が多い山を選ぶ
登山者が多い山は、他の登山者がいることが多く、当日や前日までのトレースが残っていることが多いです。

3. 一日中晴れた日を選ぶ
山の天候は変わりやすいと言われています。特に冬山は雪や強風で厳しい気象条件になることが多いので一日中晴れ渡った日を狙うのがベストです。

4. 数前日までの積雪状況を確認
雪が降ると折角あったトレースが消えてルートがわからなくなる危険性が高まります。特に平日に降った雪や前日の夜に降った雪は、そのあとの登山者が少ないためトレースが無いことがあります。朝早くではなく、少し時間をずらす。土日に行くなら日曜日に行くなど、ある程度登山者が入った後に行くことをお勧めします。

5. 登山届の提出
低山といえども遭難するリスクがありますので、必ず登山届を提出するようにしましょう。
「登山コンパス」というアプリでも簡単にスマホで登山届を提出できますので活用してみてください。

あったらいい装備

今回紹介する冬山には下記の装備がなくても問題なく登れますが、積雪の状況によっては必要になりますし、より快適に登るためにはあった方が良い装備です。

1. ストック
スノーバスケットが付いたストック。
足元の悪い雪道や凍結で滑ったときの転倒防止や、膝や脚の負荷軽減にもなり、膝痛の防止や翌日に疲れが残りにくくなります。
スキー用のストックでも問題ありません。通常の登山用ストックはバスケットが小さいため雪に埋もれてしまうので、スノーバスケットに交換すると良いでしょう。

2. 軽アイゼンもしくはチェーンスパイク
滑り防止はもちろん、しっかりとした踏み出しや着地ができるので無駄な力をかける必要がなく脚の負荷軽減にもなります。

3. スマホ用タッチペン
冬山では手袋を外すと一気に手先が冷えて、そのあと中々温まらないで辛い思いをします。タッチペンを使えば手袋を外さずに写真撮影などスマホを操作できますので手は温かいままです。

尖山(立山町)

尖山(とがりやま)は富山百名山のひとつで標高559m。とんがり山の愛称で親しまれています。
とんがり山には美しい三角形の山であることからいろんな伝説があります。
・ピラミッドの跡
・UFOが着陸する目標として築かれた山
・尖山の上空を通過するUFOが多い
・頂上では磁気異常により方位磁石が狂う
・西麓にある長細い台地は、UFO滑走路である
・先史時代までは、滑走路を備えたピラミッド型UFO基地であった

横江駅そばにある登山口駐車場に車を停めてスタート。
登山口駐車場から本当の登山口までは45分くらいでしょうか。1.2kmの道のりです。
横江集落を通り、橋を渡り右折し林道を突き進みます。
しばらくするとY字路に突き当たり右折。
案内板が見えてきたら、ここから本当の登山口。
片道2.5km。標高差300m。
登山口から頂上まで夏だと1時間。冬だと1時間半くらいかかると考えておくと良いでしょう。
しばらく沢伝いに歩きます。
沢を過ぎるとここから少し登りが急になり、最後のひと踏ん張り山頂を目指します。

スタートから1時間30分ほどで山頂に到着。
山頂からの眺望は富山平野や剱岳、雄山などの立山連峰を見渡すことができます。

城ヶ平山(上市町)

城ケ平山は富山百名山のひとつで標高は446m。
別名「茗荷谷山」とも呼ばれ、山頂には戦国時代に土肥弓庄城主の山城が築かれたと言われています。

片道2.3km。標高差310m。
頂上まで夏だと1時間10分。冬だと1時間40分くらいかかると考えておくと良いでしょう。

大岩川親水公園駐車場に車を停めてスタート。
駐車場より大岩日石寺を目指します。大岩そうめんで有名な金龍の向かい側にバスロータリーとトイレがあり登山口となります。小さな橋を渡ると案内板がありコースを確認できます。森林セラピーロードと呼ばれる杉林を突き進むと第一休憩ベンチに到着。さらに進むと集落付近のY字路に差し掛かり左折します(右折しても合流します)。第二休憩ベンチで休憩をすますとそこからの登りが少し急になります。岩場は雪がないことが多いですが凍結していることもるのでロープを伝いながら登りましょう。岩場をすぎれば山頂までもうひと踏ん張り。

スタートから1時間40分ほどで山頂に到着。
山城が築かれていたので広々とした平坦な山頂は、富山平野や剱岳や毛勝三山を見渡せる360度の絶景パノラマです。

体力に余裕のある方はハゲ山まで足を延ばしてはいかかでしょうか。
ただし、城ケ平山から先は登山者が少なくなりトレースが無い可能性がありますし、分岐点もいくつかあり道迷いの危険もあるので、状況に応じて無理せず引き返すようにしましょう。

下山後に上市町出身の細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとなった家を訪れてはいかかでしょうか。
この映画の主人公、花とその家族が暮らす家、通称「花の家」のモデルになった古民家です。

駐車場から100mほど下ったところに温泉「大岩不動の湯」があります。
天然温泉かけ流しの湯。ヒノキの壁に不動明王のステンドグラスがある浴場で下山後に疲れた身体を癒してはいかかでしょうか。

八乙女山(南砺市)

八乙女山は富山百名山のひとつで標高は756m。
標高751mと756mのピークが二つあり、山頂からの眺望はありませんが閑乗寺公園展望台からは砺波散居村の大パノラマ、大平展望台からは目の前に牛岳、遠くに劔岳まで望める絶景スポットです。
また「道宗道(どうしゅうみち)」と言って蓮如上人から教化を受けた道宗が上平村の行徳寺から井波町の瑞泉寺までの約30kmを開いた道と登山道がちょうど重なっていて、トレイルランニングの大会コースにもなってます。

片道3.0km。標高差530m。
頂上まで夏だと1時間20分。冬だと2時間くらいかかると考えておくと良いでしょう。
他の二山と較べて、急登箇所があるのでストックを持っていくことをお勧めします。

閉乗寺公園駐車場に車を停めてスタート。
公園に住んでいる猫ちゃん達が出迎えてくれます。
駐車場より散居村展望広場を目指します。展望広場からは砺波平野の散居村が広がります。
展望広場を過ぎるとすぐに登山口の案内板があります。登山口でもう5合目となりますが、まだまだ序盤です。
トレースをたどり突き進みます。途中に雪で閉ざされた林道が通ってますが、そこは林道を通らず登山道を進みます。
7合目あたりが一番の難所。滑らないように一歩一歩雪面を蹴り込んで足場を作りながら進みます。
9合目を過ぎると避難小屋があり、しばし休憩。山飯を楽しみます。

避難小屋で腹ごしらえした後、山頂を目指します。10分ほどあるけば山頂に到着。
二つの山頂があり眺望はどちらもありませんが、山頂を示す可愛い標識が出迎えてくれます。

下山後に駐車場から1kmほど離れたところにある「道の駅井波」に立ち寄ってはいかかでしょうか。
神風10段ソフトや40㎝もあるジャンボエビフライが食べられます。

駐車場から3kmほど離れた、庄川沿いに温泉「ゆずの郷やまぶき」があります。
良質な庄川清流温泉を使用した湯。内湯と露天風呂があり下山後に疲れた身体を癒してはいかかでしょうか。

登山に関する相談は「マンゾク」さんへ(富山市)

山が好きな経験豊富なスタッフが揃っているマンゾクは、富山県内の初心者からプロ登山家まで多くの方々に愛されています。
ウエア、装備はもちろん登山に関する疑問があれば、初歩的なことから親切丁寧に説明してくれるスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。

スノーシューやアルミかんじきのレンタルもあります。
今回紹介した山以外にも冬山にチャレンジしてみたい方はスノーシューやかんじきが必要となってきます。まずはレンタルで試してはいかがでしょうか。

駐車場は店舗裏のほか、となりの有料駐車場「タイムズ」があります。
 

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