富山のサウナ3選体験記「スパアルプス」「サウナタロ トヤマ」「風の森」

  • スパアルプス

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  • サウナタロ トヤマ(写真提供:サウナタロ トヤマ)

    サウナタロ トヤマ(写真提供:サウナタロ トヤマ)

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    風の森

富山県内には、特徴のあるサウナがたくさんあります。今回は、中でも、筆者のようなサウナ初心者から上級者まで満喫できるサウナを3カ所、選びました。サウナの特徴から食事、休憩スペースの雰囲気までしっかりお伝えします!

天然水かけ流しの水風呂に入れる「スパ・アルプス」(富山市)

富山市内にある「スパ・アルプス」は全国のサウナ好きの間でもよく話題に上る、サウナ兼カプセルホテルです。サウナ、水風呂、大浴場の素晴らしさはもちろんのこと、本格的な食事、休憩スペース、カプセルホテルの充実度も高く評価されており、1日滞在できるほどの快適さです。駐車場が完備されているので車で来る方が多いですが、富山駅からバスで行くことも可能です。

「スパ・アルプス」では大浴場のお湯や水風呂に、北アルプス水系の天然水を使用。湯舟に入ってすぐに「これは、水道水とは違う」と感じました。とはいえ、温泉ともまた違う感覚で、なんとも言えない、やわらかいお湯で「このお湯は、癖になりそうだな」と感じました。
 

サウナは「ロッキーサウナ」という石を使うスタイルのサウナで、ほどよい大きさ、熱さ(約90度)だったのでサウナ初心者の私も慣れてきたら10分以上、サウナの中にいられました。

「スパ・アルプス」の一番の特徴である、北アルプス水系の天然水をかけ流しした「水風呂」は、評判通り素晴らしく、清流の中に入っているかのような感覚。かけ流しの蛇口から手で水をすくって飲んでみたのですが、天然水なので雑味がなく、本当においしかったです。さらに、サウナの裏には「青の洞窟」という大きな水風呂があり、思い切り手を伸ばして入れて、これもまた、良い時間でした。温度は約15度、とのことでしたが、天然水なので肌にやさしい感じで、長く入るのが苦手な私でも、2分以上いられました。

外気浴については、大浴場内はもちろん、外にも椅子が置いてあり、好きな場所でのんびりできます。私は、サウナ8~10分、水風呂1分ほど、外気浴5分ほどのセットを4回おこないました。冬の寒い日でも、外気浴が心地よく「サウナの良さってこういう感覚なのか‥‥‥」と、サウナの魅力を理解することができました。

「スパ・アルプス」には、男女ともに使える食事・休憩スペースに加え、女性専用スペースがあります。休憩用の椅子、仮眠室(有料カプセルホテルつき)、食事ができるスペース、ワークスペース、漫画や雑誌まであり、まさに至れりつくせりでした。
男女ともに使えるスペースには、麻雀ができる部屋や個室スペース、宴会ができる和室もあります。「来た人が自分のペースで過ごせる工夫があり、いいなあ」と感じました。なお、チェックインの時にタオル複数枚(この気遣いが嬉しい!)と館内着を渡されるので、館内では多くの人がこの館内着で過ごしています。
 

「スパ・アルプス」のもう1つの魅力は、サウナの後の食事です。有名ホテルで修業をつんだ料理人が腕をふるっているので、大変レベルが高く、しかもリーズナブルに食事を楽しむことができました。

まずはサウナの後のドリンクとして「ビタックス」を飲んでみました。これはデカビタCの中にアイスボックスが氷として入ったドリンクで、2つの相性が抜群でした。サウナ後にピッタリで、ぐいぐい飲めました。

 

今回は看板メニュー「アルプス御膳」を注文。お刺身は新鮮なぶりと白身魚、天ぷらはサクサクで、ご飯は富山のもちもちツヤツヤのコシヒカリ。とろろとの相性も抜群です。お吸い物も出汁がよくきいていて、栄養バランスも味も良い食事で「サウナの後にこんな本格的な定食が食べられるなんて、幸せすぎる‥‥‥」と嬉しい思いでいっぱいになりました。

スパ・アルプスは、あまりにも居心地が良すぎて、気づいたら3時間以上も滞在していました。会員になるとお得になるので、今後は会員登録して、利用したいと思います!

北欧がテーマの温浴施設「サウナタロトヤマ」(富山市)

「サウナタロ トヤマ」は、2021年12月にオープンした、北欧をテーマにした温浴施設です。フィンランド式のサウナ、大浴場、北欧がテーマのカフェレストラン、ヒュッゲラウンジ(休憩用スペース)があり、北欧風の雰囲気を満喫しながら、思い切りリラックスできる空間になっています。

富山市内にあり、富山駅からは車で約10分、公共交通機関を使う場合は、富山地方鉄道富山港線を使い、越中中島駅で下車後、徒歩9分の場所にあります。
 

入口から中に入ると、木を基調としたあたたかみのある、北欧の家のような非日常的な空間が広がります。受付にはオリジナルグッズも置かれています。今回私は、サウナで使える「セルフロウリュウ用アロマ」を購入しました!

まずは身体を洗い、お風呂に入りました。広いお風呂の他に電気風呂とマッサージ風呂があり、清潔で広々としたお風呂でのんびりとした気分にひたることができ、良かったです。洗い場も広くて快適でした。

いざ、サウナへ!こちらには2種類のサウナがあるのが特徴です。1つは「ピエニサウナ」。「ピエニ」とはフィンランド語で「小さい」という意味。木でできた小屋のようなサウナで、温度は少し低めの約70度。実は初の本格的なサウナがこちらだったのですが、初心者の私でも熱さで苦しくなることがなく、快適でした。また、ピエニサウナでは、石に自分で水をかける「セルフロウリュ」が可能。さらに、フロントで買ったアロマオイルを足して、芳香浴も楽しめます。私は「ブラックフォレスト」というアロマオイルを使ったのですが、サウナの木の香りと、たちのぼるアロマオイルの香りの効果で、まるで森の中にいるような気持ちになれました。テレビも置いていない静かな空間の中で、北欧風の静かな音楽を聴きながらおだやかな蒸気に包まれる時間は最高でした!

もう1つはドライサウナ。こちらは90度の設定で、広々とした空間で、昔ながらじりじりと熱くなるサウナを楽しめます。水風呂は、地下水を100%かけ流ししたもので、やさしい感覚の水で、入りやすかったです。また、その後の外気浴は、写真はありませんが外にもスペースがあり、風を感じ、空を見上げられて、とても気持ちがよかったです。今回はサウナ5分、水風呂1分、外気浴5分程度のセットを6回やったのですが、ぼーっとする時間をたくさん持つことができ、疲れ気味の心と身体を、しっかりリセットして、エネルギーをチャージすることができました。

サウナを満喫した後は、休憩ができる「ヒュッゲラウンジ」へ。ここがまた、工夫いっぱいで感動しました!特に感動したのは、一人用のスペース「pesä(巣)」という空間。なんとも居心地がよく、漫画や本を持ち込んで、長居してしまいました。また、ここでは水とコーヒーが飲み放題。仕事ができるスペースもあったので、居心地抜群でした。漫画もたくさんあるのですが、個人的にはサウナ関連の本や雑誌のラインナップが豊富で、読み漁れたのが嬉しかったです。

カフェレストランでは、ランチとサウナ後の飲み物をいただきました。食事は特に時間制限なく出してもらえるので、遅めのランチや夜食にも使えそうです。

オリジナルのサウナドリンク「タロポ」は粉を入れるスタイルで、ほどよい炭酸の加減で、乾いた喉をやさしく潤してくれました。ジョッキは多いかと思ったのですが、飲みやすかったので問題なく、あっという間に飲み干せました。

食事は、ミートボールを選択! これが大当たりでした。トマトソースがかかったミートボールに甘いリンゴベリージャムをつけていただくスタイルは初めての味だったのですが、ほどよいアクセントになり、さらに食欲が刺激されました。パンにも合うソースで、最後までおいしくいただけました。新鮮野菜のサラダとスープも身体にやさしい味付けで、食べながら癒される時間でした。

富山で北欧気分にひたれる「サウナタロトヤマ」は、疲れた時に「ああ、行かないと」と思い起こすような存在です。特に、香りと蒸気も楽しめる「ピエニサウナ」が最高なので、近々また、行くつもりです!

サウナからの景色と岩盤浴が最高!「風の森」(小矢部市)

「風の森」は、小矢部市の「三井アウトレットパーク北陸小矢部」の向かいにある、天然温泉です。ここは、温泉の泉質の良さはもちろんのこと、居心地の良さを徹底的に追及しているのが特徴です。多彩なお風呂、景色が美しいサウナ、充実の岩盤浴、休憩施設、おいしいお食事があるので、ここで丸1日過ごせそうです。

駐車場が完備されていて車で行きやすい場所にありますが、アウトレット直通のバスも小矢部駅や金沢駅から出ているので、それを利用していくこともできます。

まずはゆっくり身体を温めるために、大浴場へ。広さに圧倒されました! 特に面白かったのは炭酸風呂です。これはシュワシュワの炭酸が出ているお湯が入ったお風呂で、温度設定がぬるいので長く入れました。

露天風呂も充実していて感動しました! 岩に囲まれた露天風呂のほかに、目の前の自然が一望できる、深さ120cmの露天立ち湯、1人でのんびり入れる陶器風呂もあり大満足でした。

サウナに入って、また驚きました!
なんと、露天風呂とその先の山々の風景が見えるサウナだったのです。開放感が抜群で「これは、景色のおかげで長くいられる!」と感じました。なお、サウナの温度(約85度)も広さもちょうどよかったので、私は約7分のサウナ、水風呂、外気浴のセットを3回おこなうことができました。水風呂は階段状になっていて、座れるのが嬉しかったです。外気浴の場所としては、露天風呂のところにある椅子か、大浴場内のベンチがあります。私は、山を眺められる外のベンチが気に入りました。

「風の森」は岩盤浴も充実しています。まず、通常の「岩盤浴」の部屋には、床が平らな岩盤浴に加え、下に石が敷いてあるスタイルの岩盤浴があります。しかも石の種類が2種類あり、1つはメノウ、もう1つはブラックゲルマニウム(粒)でした。石の上にバスタオルを敷いて寝転ぶと、ツボが刺激され、血行が良くなっていく感覚があり、静かな音楽が流れる中、目を閉じてゆっくり過ごせました。

もう1つの部屋は岩塩浴で、こちらは少し高めの温度設定になっており、塩の力でどんどん汗をかけるのが特徴です。私は漫画を持ち込み、読みながらたくさん汗を出すという至福のデトックスタイムを満喫しました。周辺には利用者だけが使えるリラックスルームもあります。まさに至れり尽くせりの環境です!

 

「風の森」は食事も最高でした。今回私は、人気メニューの「うなぎ釜めし」を注文。うなぎがほくほくで、炊き立てのご飯がおこげも含めて絶妙の炊き加減でした。まずは甘いたれをつけ、鰻丼にしていただいたあと、出汁を入れてお茶漬けにして食べました。お値段もリーズナブルで、サウナと岩盤浴の後に、しっかりエネルギーをチャージできました。

ごはんを食べ終わったら、既に入館から3時間もたっていました。「風の森」は居心地が良すぎるので、小矢部方面に行くたびに立ち寄りたいと思います!

【番外編】富山湾の絶景をひとりじめできる「Grappa(グラッパ)」(滑川市)

富山県東部の滑川(なめりかわ)市に2022年末にオープンした「Grappa(グラッパ)」という、日帰りまたは宿泊でプライベートサウナが楽しめるグランピング施設もおすすめです。ここは眺めが抜群の里山エリアにあり、外気浴スペースは、デッキの上のチェア。田んぼの目の前にあり、遠くには富山湾の海が見え、鳥の声や水のせせらぎなど自然の音だけが聞こえる空間でした。

富山湾を眺めながらサウナを楽しめる唯一無二の場所の魅力を、下記の記事で体験レポートをお伝えしています。気になる方はぜひ読んでみてください。

ぜひ富山のサウナに行ってみてください!

いかがでしたか? どの場所も魅力的ですよね! 私は、取材を通して、これまで以上にサウナや岩盤浴が好きになりました。

以前ご紹介した日帰り温泉の「金太郎温泉」「海王」「湯めごこち」にも、いい感じのサウナがあります。特に「湯めごこち」は外にサウナの建物があり、外気浴の動線が良いのでおすすめです。こちらの記事もぜひ読んでみてください。

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