富山県民のソウルフード！「かれー屋伊東」の元祖「富山カレー」

「かれー屋伊東」があるのは、富山市大泉町のエリアで、富山駅からは車で10分ほどの距離です。無料駐車場も完備されています。

徒歩約1分のバス停「大泉町1丁目」があるので、バスでも行けます。電車の場合は富山市内軌道線で「広貫堂前」駅で降り、徒歩約9分でつきます。

「富山カレー」とは、欧風のカレールーに、炒めた野菜と薄焼きのオムレツ、野菜と卵から略した通称「やさたま」をトッピングしたカレーです。仕上げにはソースとマヨネーズがかかっています。富山市内で1970年代から親しまれているメニューで、その元祖が、ここ「かれー屋伊東」の「やさたまカレー」だと言われています。
 

「やさたまカレー」はそのままでもとてもおいしいですが、トッピングをつけることができるので、多くの方が好みのトッピングを選んで注文しています。中でも断トツ人気のトッピングが、1日に100人以上が注文している、自家製のクリームコロッケです。ちなみに、「やさたまコロッケカレー」というメニュー名で頼むことも可能です。

他の人気トッピングは、カツやチキンカツ。ちなみに店長のおすすめトッピングは、「納豆」だとのこと。卵、醤油と納豆を混ぜて薄焼きにするそうです。次回訪問したら、ぜひ試してみたいと思います。
 

今回私は、一番人気の「やさたまコロッケカレー」を食べることにしました。運ばれたお皿は、まず、その見た目に感動！ごはんの上にふわふわのオムレツ、マヨネーズとソースが。右側にはコロッケが3つ。見るからにおいしそうです。

まずはクリームコロッケから食べてみました。外はサクサク、中がトローリ。一切、冷凍せず毎日仕込んで、揚げているとのことです。まさにプロのお仕事で、そのまま食べても、カレールーと一緒に食べても、絶品でした。

オムレツは、こちらもちょうどよい加減のトロトロさ。私は「まさにぴったり！」と感じましたが、かため、柔らかめを注文することも可能だそうです。

オムレツの下には、カレーにぴったりの絶妙の炊き具合のごはんが。こちらはガス炊きにしているそうです。

カレールーは、じっくりと煮込んだビーフカレーのルーに、特製スープを入れています。この特製スープには、野菜の切れ端なども活用。結果として、作る過程での食品ロスが限りなくゼロに近い状態になっているそうです。こんな工夫にも感動しました。

今回は中辛を選んだのですが、深みのあるルーは、ビーフや野菜のうまみがたっぷり。最後にスパイスの辛さをじんわり感じました。その辛さを卵とマヨネーズ、ソースがうまく緩和しており、まさに、40年以上かけて追求してきたからこそのバランスなのだろうな、とありがたい気持ちになりながら完食しました。

なお、ルーは甘口と中辛を別々に調理しているそうです。注文の際に辛さを選べるので、辛い物が苦手な方は甘口をお選びください。
 

お店の席数は、なんと63席！これだけ多いので、平日はほとんど並ばずに座れるそうです。ただ、土曜は混むことが多いのでご注意ください。

カウンター席もテーブル席もあるので、1人でも行きやすいですし、友達や家族連れ、同僚などのグループでも食べに行きやすいです。お子さまカレーもあります。

お客さんの中には、祖父母、父母、孫の三世代で訪れる方も多い、とのこと。また、富山に帰省するたびに必ず行く、というお客さんもいて「そういう声を聞くと本当にうれしい」と店長は笑顔で語っていました。リピーターが多く、中には週3回来る常連さんもいるそうです。

お店のメニューはテイクアウト可能です。今回私は、冷蔵用のカレールーと、冷凍のカレールーを買って帰りました。自宅でも「やさたまカレー」風に作ってみたのですが、カレールーが抜群においしかったので家族みんなが大喜びの夕食になりました。私はごはんを炊いて、玉ねぎやきのこを炒め、その後、卵を焼くだけの準備で済んだので、普段の食事の準備よりだいぶ楽でした。またテイクアウトしたいと思います！

みなさんも、富山県民のソウルフード「富山カレー」を食べに、ぜひ「かれー屋伊東」に行ってみてくださいね！
なお、行けない方はオンラインショップで冷凍のルーを注文できます。
 

「かれー屋伊東」から車で5分ほど、徒歩20分ほどの場所に「富山市ガラス美術館」があります。また、方向は逆になりますが、地元で人気のスーパー銭湯「満天の湯」にも車で5分ほど、徒歩20分ほどで行けます。ぜひ、お立ち寄りください！