約100種類の日本酒をセルフ試飲!「沙石」で夢のようなひとときを(富山市岩瀬)

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富山駅から路面電車に乗って約30分で行ける「岩瀬(いわせ)」エリアにある桝田酒造店直営の販売店「沙石(させき)」は、国内外の日本酒ファンに大人気のスポットです。

その理由は、試飲の充実度。なんと、「満寿泉(ますいずみ)」の銘柄を約100種類、セルフで飲み比べすることができます。今回は、30分間で上限15杯まで飲める唎酒(ききざけ)のBコースを選択。多種多様な日本酒を試飲し、至福のひとときを過ごしました。

岩瀬エリアまでは、路面電車を利用

「沙石」のある岩瀬エリアには、富山駅から「岩瀬浜(いわせはま)」行きの路面電車(富
山港線)に乗るだけで行けます。所要時間約30分で終点の「岩瀬浜」駅に到着します。
 
住宅街を抜け、海へ向かうルートなのですが、地元の人もよく利用するので暮らしぶりを垣間見ることができます。そんなところも、この電車の良さです。

「沙石」までは、駅から徒歩で

「沙石」までの距離は、「競輪場前駅」下車約500m、終点「岩瀬浜駅」からは約700mです。

200m余分に歩くことになりますが、駅前が開放的な雰囲気で、岩瀬浜海水浴場にも行くことができる「岩瀬浜駅」で降りるほうが、個人的には好きです。(ただし、海水浴場は「沙石」と逆の方向です。)運河を越えるときに見える景色が美しく、雲が少ない日は立山連峰が見えます。

運河の橋を越えた後は、交番の角で右折。その後、「森家」と書かれた看板の角で曲がり、道なりに歩き続けると古い建物が連なっている通りにつきあたります。その角にも森家への看板があります。その指示通りに曲がってすぐのところにあるのが「沙石」です。

こちらが入り口の写真です。店名の看板はないので、ご注意ください。なお、入り口は2か所あります。お店のカウンターに近い入り口から歩いてすぐの場所には、トイレがあります。

とてもお得に「唎酒(ききざけ)」ができます!

「沙石」の特徴は、セルフで唎酒ができること。一般に出回ってないお酒や、ここでしか飲めない限定酒、めずらしいヴィンテージ物を含む約100種類から好きなだけ選べます! 

写真の案内のように3つの方法があるのですが、今回は30分間で上限15杯まで飲める唎酒のBコース(30分間・ミネラルウォーターつき)を選びました。

カウンターで注文

まずはカウンターで、Bコース(30分間)とおつまみセット、それに気になっていた「フローズン貴醸酒」を選び、支払いました。

支払い後は、席に案内していただき、ルールの説明を受けます。しっかり聞き、理解しておきましょう。その後、飲みたいお酒を自由に選び、お猪口に注いだら自分でタイマーを押してスタートします。試飲の場所は、カウンターのすぐ近くにある、一枚板の美しいテーブル。立ち飲みスタイルで試飲します。自由に選び、1本戻したら次の1本を持ってくる流れになっています。
 

バラエティ豊富なお酒を満喫!

私は日本酒が好きですが、エキスパートではありません。そこで、今回はこれまで飲んできて特に気に入っている貴醸酒(きじょうしゅ)、お店の方おすすめのお酒や沙石限定のお酒、ウイスキーやワインの樽で醸したお酒を中心に飲んでみることにしました。

豊かな甘みが魅力の「貴醸酒(きじょうしゅ)」

「フローズン貴醸酒(きじょうしゅ)」
別料金ですが、もともと貴醸酒が大好きなので注文しました。適度に凍ったお酒が本当においしく、デザート感覚で食べられました。家でも作ってみたいです。

「貴醸酒」
貴醸酒は、一部仕込み水の代わりに清酒を使って発酵させて造った清酒です。一口含むと豊かな甘みが広がるデザート感覚のお酒で、初めて飲んで以来、そのおいしさの虜になりました。そのため、毎回必ず飲むことにしています。食後のデザートがわりに飲むのにぴったりです。

「貴醸酒 オーク樽熟成」
「貴醸酒がオークの香りをまとったら、一体どうなるのかな?」という興味から選びました。飲むたびに森を想起させる香りと、濃厚さとさっぱり感が共存した甘さが最高でした。
 

高級なお酒・限定酒も堪能!

お店の方に高級なお酒や限定酒を教えていただき、飲んでみました。

「プラチナ純米大吟醸『寿』火入れ」
最高級のお酒の一つです。すっきりさわやかな飲み口で、「最後まで飲める」という説明書きに、大いに納得しました。

「オリジナル純米大吟醸」
ここだけのオリジナルの限定酒です。富山産の山田錦を使用しています。これも、とても飲みやすかったです。

「大吟醸寿 古酒」
普段はなかなか口にすることのない、古酒や熟成酒にも挑戦してみました。熟成したお酒ならではの厚みのある風味が印象的でした。

特別なストーリーのあるお酒

ここ富山ならではの物語のあるお酒も、試しました。

「有峰ダム4年熟成酒」
低い温度を保持することができ、適度な暗さもあるダムは、日本酒の熟成にぴったりの環境だそうです。この「有峰ダム4年熟成酒」はとてもまろやかで、口に入れた瞬間、大好きな有峰の自然の風景が広がった気がしました。

有峰の紹介記事はこちらをご覧ください。

「土遊野『伊勢光』」
熱い想いを持った、富山市内の山奥にある有機農家「土遊野(どゆうの)」が生産したお米で作られたお酒です。ダジャレが効いたピンク色のラベルが印象的です。穏やかな口当たりでとても飲みやすいので、お土産にもぴったりだと思います。
 

特別な香りがついたお酒

「沙石」には、ワインやウイスキーの樽で熟成したお酒もいろいろ置いてあります。今回は、以下を試してみました。

「セイズファーム×満寿泉」
氷見市にあるワイナリー「セイズファーム」とのコラボで作られたお酒。ワインの樽で熟成したので、お酒なのにまるでワインのような香りが広がり、新たな世界がひらけた感覚でした。もちろん、おいしいです!

「Henrigiraundアンリ・ジロー×満寿泉」
こちらは、フランスのシャンパンメーカー、アンリ・ジローとのコラボ。どこか未来を感じさせる風味の日本酒に仕上がっていました。

「リンク8888」
スコットランドのウイスキーメーカー「シーバスリーガル」の樽で熟成させた日本酒です。深い森のようなシーバスの香りにの効果で、日本酒の世界がぐっと広がった感覚になりました。

雑貨やお土産も購入できます!

「沙石」のカウンターでは、Tシャツや雑貨、お菓子、ホタルイカなども購入できます。私は「日本酒琥珀糖(こはくとう)」を買ったのですが、ゆずと日本酒の香りがあとをひくおいしさでした。

気に入ったお酒は、5軒隣の「酒商田尻本店」で購入を

飲んだお酒のうち、オリジナルのものは「沙石」で、その他の大半は5軒隣にある「酒商田尻(たじり)本店」で購入可能です。(酒商田尻本店がお休みの日は、「沙石」で買えるそうです。)

取材に伺った日は酒商田尻本店の営業日だったので、私は同店を訪れて満寿泉の「貴醸酒」を購入しました。 

酒商田尻本店には、広いセラーもあり、富山はもちろん全国のよりすぐりのお酒、ワインなどが置かれています。ロッカーに荷物を預けたうえで、中を見ることができるので、ぜひ入ってみてください。

「沙石」で、日本酒の新しい世界を体験してみては?

「沙石」にはこれまで何度か行ったことがあるのですが、今回取材に訪れ、改めて特に印象に残ったことは、以下の2つです。

① 貴醸酒が、おいしすぎる
今回、貴醸酒の深みのある甘さに、すっかり魅了されました。デザート感覚で飲めるのもいいなあ、とあらためて感じ、ついに1本購入してしまいました。

② 香り付けした日本酒のおいしさに、あらためて開眼!
ワインやウイスキーの樽で日本酒に香り付けすることで、お酒が新たな次元のおいしさになることを再発見しました。

ぜひ、みなさんも「沙石」を訪れてみてください!

周辺のおすすめスポット

岩瀬は、見どころがたくさんあります。ぜひ、同じ通りにある森家、馬場家にもお立ち寄りください。馬場家には「コボ ブルワリー パブ」というクラフトビールが楽しめるお店が併設されています。また、富山港展望台から景色を見るのもおすすめです!

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