今日の富山の基礎を築いた、伝統の技や美、産業を知る-1

今日の富山の基礎を築いた、伝統の技や美、産業を知る

富山の礎を築いたのは、それぞれの地域で発展した産業であり、人々の手で育まれた技や美意識です。富山県内には歴史ある寺社仏閣が点在し、それぞれの成り立ちに由来があります。またその近くには町が広がり豊かな文化も生まれました。そして富山市の発展においては江戸時代から続く越中売薬、北前船交易の歴史も忘れてはなりません。このように長い歳月の中での出来事や、町で生きた無数の人々の思いが重なり響き合いながら、富山の歴史は醸成されてきました。

【寺社仏閣】高岡山 瑞龍寺

北陸新幹線 新高岡駅から徒歩15分ほどの場所にある「瑞龍寺」は、山門や仏殿、法堂が国宝に指定されています。また総門や禅堂などは、国指定重要文化財です。高岡の伝統工芸の礎を築いた加賀藩二代藩主の前田利長の菩提を弔うために、前田利常が建立させた曹洞宗の名刹で、江戸初期を代表する禅宗建築として高い評価を受けています。総門から山門、仏殿、法堂までは一直線に配置され、山門から仏殿までの石畳の両脇は芝の青さに建築が映えます。また伽藍は300mの回廊で囲まれており、随所から建築美を感じることができます。法堂に祀られた烏瑟沙摩明王は「瑞龍寺」で最も古い仏像と伝わり、衣には極彩色が残されています。

日本遺産に登録された富山の町並み「山町筋」(高岡市)

「山町筋」は高岡市街地に延びる600mの通りで、国指定の重要伝統的建造物群保存地区です。毎年5月1日に実施される高岡関野神社の春季例大祭「高岡御車山祭」で御車山を曳き回すことから「山町筋」という名が付けられました。江戸期以降に商人の町として栄えた高岡の中心となった場所で、加賀藩二代藩主の前田利長が近隣の城下町から商人を呼び寄せて住まわせていたのが発展のきっかけとなったといいます。今は明治33年の大火以降に建てられた防火建築の町屋や土蔵が並び、重厚かつ繊細な意匠が評価を受けています。また通りにはレンガ造りや洋風の建造物など特徴的な建物がいくつも残されています。

日本遺産に登録された富山の町並み「金屋町」(高岡市) 

高岡市金屋町は、富山の伝統産業である高岡鋳物の発祥の地として、現在もその歴史を脈々と受け継ぎながら鋳物文化を広めています。町の歴史は400年も遡り、加賀藩二代藩主の前田利長がこの地に鋳物師を住まわせたことに始まりました。御影石を使った石畳の通りを挟むようにして、千本格子の商店や家屋、鋳物工房などが軒を連ねる町並みは、豊かな風情を感じさせます。また袖壁のある建物は2階部分を低く抑えた造りが特徴にもなっています。江戸期には鋳物をはじめ漆芸においても生産力を向上させ、高岡は「加賀藩の台所」と呼ばれるほど隆盛を極めました。工業の中心地だった金屋町も大いに栄えたといいます。

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高岡の歴史と文化に触れる(高岡市金屋町~山町筋)-1

高岡の歴史と文化に触れる(高岡市金屋町~山町筋)

高岡が「ものづくりの町」へと発展するきっかけをつくった金屋町と山町筋の間は、歩いて約10分ほどの距離。ぜひ一緒に訪れましょう

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日本遺産に登録された富山の町並み「岩瀬」(富山市)

幕末から明治期にかけて東岩瀬港は北前船の寄港地として最盛期を迎えました。主に北海道や上方との交易を盛んに行い、東岩瀬には多くの富や文化がもたらされたといいます。行きも帰りも荷物を積んで往復で儲かることから、岩瀬では北前船のことを「バイ船」と呼びます。北前船廻船問屋は「バイ船」で儲けた利益で栄華を極め「岩瀬五大家」と呼ばれました。現在の町並みにも、当時の面影が色濃く残っており「北前船廻船問屋 森家」は資料館として公開されています。またほかの廻船問屋やその土蔵群は、和食やフランス料理店、作家の工房となって生かされています。

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富岩運河ー岩瀬-1

富岩運河ー岩瀬

富山駅から岩瀬へ行くには、富岩水上ラインの利用もおすすめです。環水公園から中島閘門を通り、岩瀬まではクルーズ船で約1時間。乗船チケットには富山地鉄富山港線の乗車券がセットになっていますよ。

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日本遺産に登録された町並み「八日町通り」(南砺市井波)

富山県の南西部にある南砺市井波は、木彫刻工房が120ヵ所もある日本を代表する木彫の町で、その技術の高さや芸術性が全国で認められています。2018年には「井波別院 瑞泉寺]を中心とした木彫の伝統が高く評価されて「木彫刻のまち・井波」が「日本遺産」に認定されました。瑞泉寺の表参道である「八日町通り」は、石畳の道の両側に多くの木彫刻工房が並ぶとともに、郷土玩具の店や蔵元などが軒を連ねています。工房は見学が可能な場所も多く、作業の様子を見たり作り手と会話したりしながら観光する人の姿も見かけます。通りには至る所に七福神や十二支などの木彫刻が飾られ、表札や看板、バス停なども木彫刻で造られています。歩いているとどこからともなく鑿を打つ音が聞こえ、木の香も漂ってきます。

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八日町通りの木彫り猫探し-1

八日町通りの木彫り猫探し

2017年から八日町通りで木彫り猫の設置が進められており、現在は29匹の木彫り猫が通りでくつろいでいます。看板に登っている猫もいれば、軒下に隠れている猫も。散策マップを片手に探してみましょう。

富山から全国へ薬を届ける「売薬さん」の歴史

「売薬さん」の呼び名で親しまれる富山の薬売りは、300年以上前から全国各地の家庭に配置薬を届けています。富山の薬売りの歴史は、1690年に江戸城で起きた出来事に遡ります。腹痛を起こした大名に、富山藩の二代藩主である前田正甫が「反魂丹(はんごんたん)」を渡したところ、大名の痛みはたちまち治ったというエピソードです。居合わせた大名たちも「反魂丹」の効き目に驚き、それぞれの藩で富山の薬の行商が認められるようになりました。これ以来、歴代の富山藩主たちは薬の研究や売薬商人の育成に力を注ぎ、越中の薬売りが全国に定着したとのことです。現在も売薬さんは、置き薬(先用後利)という独自の販売システムをとっています。先に薬を預け、次の訪問時に使った分だけ代金を受け取るというものです。毎年定期的に家庭を訪問することで、家主との信頼関係が作られています。

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富山やくぜん-1

富山やくぜん

古くから健康面で効果があるとされる食材や、富山の新鮮な食材を使って、安心安全面に配慮して作られた料理が「富山やくぜん」に認定されています。和食や寿司、中華料理、スイーツなど、幅広い味が認定を受けています。

「とやま薬膳」公式サイト

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