世界遺産で和紙漉き体験!自分だけの五箇山和紙を手作りしよう!

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世界遺産の合掌造りで知られる五箇山(ごかやま)では、古くから和紙産業が栄えてきました。
江戸時代に百万石で知られる加賀藩に五箇山和紙が贈られて以降、その高品質を評価された五箇山和紙は加賀藩の保護を受けながら発展し、良質な和紙の産地として有名になりました。

以来、現代に至るまで手漉き和紙の伝統技術は五箇山内で脈々と受け継がれ、その価値を認められ今では「ユネスコの無形文化遺産」にも登録されています。
そしてなんと、その伝統ある五箇山和紙を手漉き体験でき、自分だけのオリジナルをつくることができる体験館があります。
場所は南砺市の五箇山地域、世界遺産相倉(あいのくら)合掌造り集落内の「五箇山和紙漉き体験館」です。
そこでは五箇山和紙の手漉き体験ができるだけではなく、実際に制作している現場や合掌造り家屋内の見学、五箇山和紙の展示品の鑑賞もでき、さらに、一つ一つ手作りされた作品たちもお土産として多く並べられ、和紙の凄さ・奥深さを五感で体感するにこの上ない空間となっています。
「え?!こんなものも和紙で作れちゃうの??」という驚きや「和紙ってすごい!」といった感動がいっぱい詰まった「五箇山和紙漉き体験館」をご紹介します!

いざ!「五箇山和紙漉き体験館」へ!

まずは、相倉合掌造り集落駐車場で受け取った集落散策マップを頼りに、茅葺き家屋が建ち並ぶ合掌造り集落を散策しながら目的地「五箇山和紙漉き体験館」へ向かいます。
合掌造りの和紙屋さんを発見し、玄関へ入り、中を覗いてみると、、、

おお!囲炉裏のある雰囲気の良い部屋が目に入りました!

子供たちもワクワクです。

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「和紙漉き」と「土間」-1

「和紙漉き」と「土間」

五箇山はかつて地域全体に合掌造り家屋が建ち並んでいました。
家に入ってすぐの土間には和紙漉きの漉き舟があり、凍える冬の朝には漉き舟に張った薄氷を割り、暗い内から和紙漉きをしていたとか。
相倉集落内には今でも土間のある家屋がいくつもあり、和紙漉きが生活の一部だった時代の名残を感じることができます。

さぁ、いよいよ和紙漉き体験スタートです!

まずは、和紙の原料の溶け込んだ水溶液を掬う「和紙漉き」作業です。
この和紙漉き体験館では、五箇山和紙組合代表の前崎さん自らサポートしてくださいます。
大人から小さなお子さんまではもちろんのこと、日本人のみならず海外からのお客さんに対してまで、相手に合わせてわかりやすく楽しく教えてくださり、和気あいあいとした雰囲気で進行していきます。
海外客向けツアーの予約が入ることもあり、幅広い層から支持されていることが伺えます。

次は、和紙に楽しく飾りつけ!

漉いた和紙を今度は台の上に下ろし、色んな形の紙を貼り付けていきます。

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和紙を短時間で乾燥させる秘密道具!-1

和紙を短時間で乾燥させる秘密道具!

和紙漉きは水作業のため乾くまでの時間が気になるかと思いますが、今では水気を抜いて短時間で乾燥させる機器があり、目の前で和紙がみるみる乾いていきます!
和紙漉き体験全体でかかる時間は一人当たり10分程度。複数人のお客さんに対応する際も前崎さんが各工程を段取り良く立ち回り、待ち時間を気にせず楽しむことができます。

いよいよ仕上がり!自分だけのオリジナル五箇山和紙!

自分が作った五箇山和紙を前崎さんから受け取り、自信満々な子どもたち。
「楽しかった!」「またしたい!」と大好評でした。

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卒業証書を和紙で自作!

実は地元・五箇山の小学校では、卒業証書の紙を手漉き和紙で自作するのが伝統。
考えてみると、卒業証書以外にも色んなことに応用できそうですね!
ぜひ、オリジナリティ溢れる使途を企画し、五箇山和紙で自分だけの創作を楽しんでみてください!

館内にはここだけのお土産がいっぱい!

五箇山和紙さんは伝統を重んじる一方で、伝統から派生させたオリジナル商品もまた多く創作されています。そのため、館内には思わず手に取りマジマジと見てしまう作品がたくさんあります。
その中でも、和紙で出来たお面や人形は、全て前崎さんが直接筆入れしたもの。
つまり、同じ作品でも、一つ一つ模様や表情が違うのです。
地元民ですら思わずお土産選びが楽しくなってしまう、魅惑の空間です。

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紙塑人形-1

紙塑人形

五箇山和紙さんの名物の一つ「紙塑(しそ)人形」。
和紙を粘土状にして形を造り乾燥させたものにさらに和紙を貼り、着色をした和紙人形です。
一つ一つ人の手で絵付けされるため、二つとして同じ作品はありません。
絵付けをされる前崎さんのお人柄が伝わってくるような、ユニークで温かみのある表情が特徴的な人気の品です。

館内は和紙展示館。これも和紙?あれも・・和紙?!

館内にはお土産品以外にも数多くの和紙作品が展示してあり、自由に観覧することができます。
和紙特有の温かみのあるランタン、五箇山和紙でできた傘「和傘」等々。
その中でも特に訪れる人を驚かせ感動させるのは、何と「ウエディングドレス」。
何とこちらも和紙でできています。
私は何度も見ているのですが、立ち寄る度に目を奪われ、写真を撮ってしまいます。
ぜひ実際に訪れ、その素晴らしさを自分の目でご確認ください!

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館内は「和紙工房」-1

館内は「和紙工房」

実は館内は前崎さんの和紙工房も兼ねています。
そのため、五箇山の伝統産業を担う生の作業を目の当たりにすることができます。
ただし!神経の要る作業をされていますので、見学や撮影を希望される方は必ずご本人の承諾を得ることをお忘れなく。

和紙漉きのあとは、、、

ちなみにこの取材当日は大変暑かったため、私たちは和紙漉きが終わると集落駐車場内にある「茶屋 相倉屋」さんへ向かい、かき氷やソフトクリームをいただきました。
この「五箇山和紙漉き体験館」のある場所は何といっても世界遺産の合掌造り集落です。
五箇山和紙を堪能した後は、集落マップ片手に自由散策するもよし、美味しいものを食べに歩くもよし。思い思いの時間をお過ごしください。

 

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