【VISIT富山県】「宇奈月から スイスイ楽々~ 立山へ行こう アルペンGo!!」初めての❝室堂平❞を家族で大満喫!
2025年夏~秋の期間限定で、宇奈月(うなづき)から立山室堂平(むろどうだいら)まで乗り換えなしの直通バスが運行されています。その名も「宇奈月から スイスイ楽々~ 立山へ行こう アルペンGo!!」。
・混雑を気にせず、バスに座っているだけで大自然が広がる別世界!標高2,450mの立山・室堂平に到着!(オプションでお弁当の予約をオススメします。)
・宇奈月温泉での宿泊翌日や、新幹線で到着したその足でも気軽に利用可能!
「立山ってどうやって行けばいいの?」「乗り換えはある?どうすれば?」「朝は早い?」といった不安や疑問も解消。初めてでも安心して楽しめるツアーを家族3人で思いっきり満喫してきました。ただし、現地での滞在時間は4時間。その短いながらも大満喫した時間を詳しくレポートします。
はじめに、「立山黒部アルペンルート」と「黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)」との違いは?
「立山黒部アルペンルート」とは?
・富山県と長野県を結ぶ山岳地帯、北アルプス(標高2,000〜3,000m)を貫くルートで、約 37 km 。複数の乗り物を乗り継いで進むのが特徴で、雄大な山岳景観や黒部ダムなどスケールの大きな自然を体感できます。全行程を通すには時間がかかります。
・今回のアルペンGOのツアーでは、4時間の滞在で、大観峰や黒部ダムまで行くことも可能ですが、乗り換えに時間を要するため、余裕を持った行動が必要です。
「黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)」とは?
・トロッコ電車は、黒部川沿いの峡谷を走り、車窓からも四季折々の絶景を楽しめます。
・約 20.1km(片道)をトロッコ列車で進行。富山地方鉄道・宇奈月温泉駅~欅平(けやきだいら)までを約1時間20分ほどで進み、渓谷や秘境感を間近に感じられるのが大きな魅力です。
(注)2025年9月現在、猫又駅までの運行です。
同じ日に「立山黒部アルペンルート」と「黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)」を楽しむことはできません。どちらも移動距離が長く、ゆっくり楽しむためには時間を要するからです。だからこそ、宇奈月温泉に宿泊し、1日ずつそれぞれの絶景を堪能するのがおすすめです。家族みんなで、峡谷のトロッコ列車の風を感じたり、北アルプスの大自然に囲まれたり、特別な時間をゆっくり楽しむ旅を計画してみてください!
「宇奈月から スイスイ楽々~ 立山へ行こう アルペンGo!!」とは?
宇奈月温泉(旧多喜屋薬店前)、黒部宇奈月温泉駅【北陸新幹線】、北陸自動車道魚津駅IC(駐車場)より、乗車が可能で、立山・室堂平までの直行バスです。 行きは、「立山あるぺん村」に立ち寄り、その後は、1時間半ほどかけて、標高2450メートルの立山・室堂平を目指します。現地での滞在時間は4時間です。帰りは、「ささら屋立山店」にて休憩し、帰路につきます。
簡単に言えば、バスに乗るだけで、立山・室堂平に連れて行ってくれます!座っているだけでOK!お子様連れも大歓迎!道中は、景色を楽しんだり、ゆっくり休憩したりと気楽に過ごすことができます。
家族みんなが楽しめる立山・室堂平の4時間のプランは?
実は、家族3人(夫、私、娘・8歳)とも、初めての立山・室堂平!滞在時間はわずか4時間。皆さんなら、何をしたいですか?私たち家族は、事前に話し合い、やりたいことを調べて計画しました。
①山々の雄大な自然を楽しみたい!みくりが池などの絶景スポットを巡りたい。
②室堂平で見られるかもしれない「雷鳥」や「オコジョ」に会いたい。高山植物や生き物も見つけたい!
③美味しいものを食べて、ほっとひと息つきたい!
上記を軸に、限られた時間でも思いっきり楽しむためのプランをご紹介します!
まずは、「立山自然保護センター」へ!
11時15分 室堂ターミナルに到着(滞在は15時15分までの約4時間)
まず向かったのは、ターミナルに隣接する「立山自然保護センター」です。ここに最初に立ち寄った目的は、その日の「雷鳥(らいちょう)」や「オコジョ」の目撃情報を知るため。私たちが行った日には、すでに2ヵ所で「雷鳥」の目撃があったとのことでした!さらに、どんな高山植物が見ごろかを事前にチェックでき、「よし!雷鳥に会えるかも!? 高山植物も楽しみ!」と、 気分が盛り上がったところで、散策スタート♪
2時間ほどかかる「みくりが池一周」コースを選択!
11時35分「みくりが池一周」コースに出発!
ゴールするには、13時40分までかかる計算です。その間に昼食休憩もしたいと考え、散策しながら探すことに!
この日(2025年9月15日)の天気は、晴れ、最高気温19度、到着時16度ほどでした。(黒部宇奈月温泉駅周辺の7時のお天気は雨。こんなにもお天気に恵まれるなんて正直、思っていなかったです。)
室堂平広場へ進むと少しずつ、紅葉が始まっていました。
みくりが池周辺は遊歩道が整備されており、岩がごつごつした箇所もありますが、特に歩きにくさは感じませんでした。ただ、登り下りがあるため、歩きやすい靴(登山靴がおすすめですが、スニーカーでも可)が良いと思います。到着したときは少し肌寒く、ウィンドブレーカーと帽子を着用しましたが、歩いているうちに暑くなり、結局は半袖に長ズボンでちょうどよいくらいでした。
「みくりが池」の絶景スポット!
11時40分~11時50分 2つある絶景フォトスポットへ!
この絶景、ぜひ一度、見てほしいです!この景色に出会えただけで、「来てよかった!」と心から思えました。(苦労してここへ辿り着いたわけではないですが…。)雨上がりのため、空気がさらに澄み切っており、山々がはっきりくっきり見えたのだと思います。
みくりが池周辺の撮影スポットには椅子が置かれ、ゆっくり絶景を楽しむことができます。紅葉のピーク時には混雑が予想されますが、私たちが訪れた日は、まだそれほど混んでいなかったです。
テラスに、テーブルと椅子がある「みくりが池温泉」へ!
12時00分 テラス席で、澄んだ空気を味わいながらの昼食休憩
宿泊や日帰り入浴ができる「みくりが池温泉」。このお弁当はツアーのオプションとして申し込むことができます。持ち運ぶ必要はありますが、好きなタイミングで食べられる上、お店でのランチタイムの混雑を避けられるので、時間を有効に使えるのも大きなメリット。しかも、とても豪華!ますの寿司、ホタルイカの酢味噌和え、かまぼこなど、富山ならではの味がぎっしり詰まっています。お弁当でもしっかりと❝富山❞を堪能できるので、おすすめです。
「みくりが池温泉」には、カフェ「喫茶みくり」があり、大人気の「ブルーベリーソフト」をいただきました。お弁当でお腹いっぱいでも、やっぱりデザートは別腹ですね!少し暑い気候だったこともあり、濃厚なソフトクリームがぴったり!とても幸せな時間でした。ソフトクリームが大好きな娘のお気に入りにもなったようで、「また食べたい!おいしい!」と何度も口にしていました。
「みくりが池一周」コース、再スタート!
12時35分 散策スタート!
あまりにも山々が綺麗すぎるため、みくりが池からちょっとだけ離れ、りんどう池や血の池を見に行きました。登山客など、人がとっても小さく見えるでしょ!自然の偉大さを思い知り、山々の稜線がくっきりと見える中で、ただただ自然の息吹を感じながら歩く時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれました。
「みくりが池一周」コースに戻ってきました。左上に見えるのが「雄山」です。室堂ターミナルからは日帰りで登山でき、登頂には約2時間ほどかかります。富山県の小学校では、夏休みにこの「雄山」へ登る『立山登山』を行う学校もあり、小学生高学年なら、親子で一緒に登山に挑戦することもできそうです。私もこの絶景を前に、いつか娘と一緒に山を登ってみたいと思いました。
この日は、ほんとに恵まれていました。どこを切り取っても絶景でした。「みどりが池」のリフレクションも見られ、娘も熱心にシャッターを押していました。きっと、幼い心でも自然の雄大さや美しさをしっかり感じ取っていたのだと思います。池に映る山々や空の色を見つめながら、「わあ、きれい!」と目を輝かせる娘の姿を見て、私も改めて、この場所に来られた喜びをかみしめました。写真に残るのは一瞬の時ですが、心に刻まれた景色はずっと忘れられない思い出になりそうです。
この後、一度、立山自然保護センターへ戻りました。
ナチュラリストさんにより「自然解説ツアー」に参加!
13時30分~14時30分 ナチュラリストさんによる「自然解説ツアー」に参加!
最初に立山自然保護センターを訪れたときから、このツアーがとても気になっていたのです!「アルペンGO」のツアーに含まれるものではなく、予約なしで、無料で参加できるツアーです。参加したら、「②室堂平で見られるかもしれない「雷鳥」や「オコジョ」に会いたい。高山植物や生き物も見つけたい!」という思いが叶うかもしれない!と思ったからです。
「室堂山荘」や「室堂平広場」を散策していると、特にたくさんの植物を目にし、思わず写真を!9月中旬ではお花の盛り(見頃は、7〜8月頃)は過ぎていましたが、沿道にひっそりと咲く花や、点々と群生している植物を見つけ、足を止めて観察しました。ナチュラリストさんと巡る「室堂平観察ツアー」に参加することで、高山植物の名前だけではなく、なぜ、ここに咲いているのか?など、具体的に教えてくれました。また、「みくりが池」についてもとっても詳しく解説いただきました。
立山を代表する高山植物「ちんぐるま」。夏には白い花が一面に咲き、まるでアルプスの少女ハイジの世界みたいだそうです。今は花の時期が終わり、ふわふわの白い綿毛が風に揺れて、キラキラと光ってとてもきれいでした。これから葉が赤く紅葉するそうです。
一例を紹介します。ナチュラリストさんより質問です。
・「ちんぐるま」は草花でしょうか?木でしょうか?
・10センチくらいの高さに育つには何年かかっているでしょうか?
答えは、「木」で、10センチまで育つのに10年かかっているそうです。優しく触ってみると、マッチ棒のように硬く、成長のゆっくりさと生命力の強さを感じます。触るのはOKですが、傷つけたり抜いたりするのは絶対にNG。踏んでしまうと、10年かけて育った時間が一瞬で失われてしまうからです。ふわふわのわたげや小さな木の成長の不思議さを親子で一緒に楽しみながら学べました。また、自然の小さな命を大切にすることを理解できました。
この過酷な環境の中でも、生き物たちはいました。バッタ、蝶々、トンボ、そして、アサギマダラ。ご存じですか?このアサギマダラという蝶は、なんと数千キロも旅するそうで、立山・室堂平は旅の途中の寄り道地点なのだとか。
ナチュラリストさんと娘のやり取りがまた面白かったです!
「ねえ、このバッタ、トノサマバッタでしょ!もっと大きくなる?」
「ちがうよ!」
「じゃあ、オンブバッタかな?」
「いやいや、もう大きくならないんだ。小さくても一生懸命生きているんだよ。でもね、雷鳥にとっては大切なごちそうなんだ。」
「えーっ!ごちそう!?食べられちゃうの?」
娘は目を丸くして、バッタをじっと観察。
「小さいけど、一生懸命生きてるんだね。すごいなぁ。」
子供にもわかりやすく楽しく教えてくださり、ありがとうございました。ちなみに、バッタは、室堂平には、「クモマヒナバッタ」の一種類しか生息していないそうです。
最後に、下記、写真には、石や岩ではないものが写っています?さて、わかりますか?
ついに絶滅危惧種に指定されている雷鳥に会うことができました!写真をスクロールしてみてください。室堂ターミナルまであと100メートルほどの場所で、ひょっこりと!小さな体にふわふわの羽毛、そしてどこか愛らしい目。見ているだけで心が温かくなり、しばらくその場でずっと眺めていました。
「わあ、本当にいる!」と、娘も会えたことが嬉しかったようです。ナチュラリストさんも微笑みながら、「高山の厳しい環境の中でも、こうして一生懸命生きているんだよ。会えて良かったね!」と。1時間のツアーでしたが、最高の思い出になりました。
「立山玉殿の湧水」をお土産に!
14時35分 「立山玉殿の湧水」へ到着!
水温は年間を通じて2度~5度と、とても清らかで冷たく、口に含むと体の奥までひんやりと染み渡るようでした。たくさん歩き回った後のこの水を飲む娘の表情は、どの言葉よりもその感動を物語っているようでした。
*ペットボトルや水筒を持参されることをおすすめします。
最後、室堂ターミナルで休憩とお土産の購入を!
14時45分~15時15分 休憩とお買い物を!
先にお土産を購入!室堂限定のお土産、「星の雫」。名前の通り、満天の星空から落ちてきた雫をイメージした可愛らしいお菓子です。香ばしいアーモンドをやわらかいミルクパウダーで包み、チョコレートを使っていないため、暑さで溶ける心配もなく安心して持ち運べます。口に含むと、優しいミルクの甘さとアーモンドの香ばしさが絶妙に広がり、一度食べるとクセになる味わいです。家族で食べようと思いましたが、子どもたちのおやつになり、一気になくなってしまいました。
室堂ターミナル1階にある「コーヒーショップ」で、「みくりが池ソフト(MIX)」と「アイスコーヒー」を購入。3階のテラスで休憩しながら、ゆっくりといただきました。ソフトクリームは、なんと「みくりが池」の色をイメージ!雪解けのみくりが池の情景を、さわやかなラムネとミルクで表現しているそうで、爽やかな甘さが口いっぱいに広がり、暑さで少し疲れた体も一気にリフレッシュされました。「コーヒー」は先ほどの湧水を利用して淹れられており、雑味のないすっきりとした味わいがとても良かったです。
車窓からの風景と立山・室堂平で過ごした4時間!
最後に、旅の思い出を動画にまとめました。だんだんと近づいてくる立山・室堂平。雨から晴れへと移り変わる空模様の中、充実した時間を過ごすことができました。
宇奈月温泉駅から約2時間(片道)のバス旅も、車窓を眺めているうちにあっという間。気がつけば目的地に到着し、その道のりさえ旅の楽しさのひとつでした。「宇奈月から スイスイ楽々~ 立山へ行こう アルペンGo!!」直通バスのツアーは、ほんとにおすすめです。この素晴らしい時間をぜひ、味わってみてください。
今回ご紹介したバスツアーの詳細・ご予約はこちら
【VISIT富山県】宇奈月から スイスイ楽々~ 立山へ行こう アルペンGo!!
■運行日:2025年8月2日(土)~10月13日(月)の土日祝の特定日
■料金:おひとり様旅行代金(大人) 10,000円~15,000円
■所要時間:約8時間20分~9時間50分
■最新情報及び詳細は下記サイトにてご確認ください。
*こちらはVISIT富山県とのタイアップ記事です。