富山のクラフトビール5選|名水の県で味わう個性豊かな地ビール
「水が美味しい県」として知られる富山では、その清らかな水を活かし、個性豊かなクラフトビールが醸造されています。名湯「宇奈月(うなづき)温泉」、越中の小京都「城端(じょうはな)」、北前船の港町「岩瀬」、木彫刻のまち「井波」など、それぞれの土地の文化や風土を映したビールが生まれています。富山のクラフトビールの魅力は、土地の風景とともに楽しめること。今回は、富山で出会える個性豊かなクラフトビールとブルワリーを紹介します。
【KOBO Brewery】北前船の港町、富山・岩瀬のブルワリー
かつて北前船の寄港地として栄えた富山市の港町「岩瀬」。歴史ある町屋や廻船問屋の建物が残り、どこか懐かしい風情を感じられる観光エリアです。その岩瀬にあるブルワリーが「KOBO Brewery」です。
「KOBO Brewery」では、チェコ出身のブルワーがこだわりを追求しながらオリジナルビールを醸造しています。原料にはチェコやドイツの麦芽やホップを使用し、本場ヨーロッパの伝統を大切にしながら、個性あるクラフトビールを生み出しています。
併設されたブルーパブ「KOBO Brew Pub」は、北前船主の廻船問屋として知られる旧馬場家住宅の米蔵をリノベーションした建物です。歴史ある蔵の空間で、出来立てのビールを味わうことができます。店内は中央に醸造タンク、それを囲むように配置された分厚い一枚板のテーブルがとても素敵です。ブルーパブでは、ビールと相性のよい料理も楽しめます。地元の人気店「メツゲライ・イケダ」のソーセージとともに、出来立てのクラフトビールをゆっくり味わえるのも魅力です。
歴史ある町並みを散策しながら立ち寄りたい、岩瀬ならではのブルワリーです。
【宇奈月ビール】温泉と黒部峡谷の町で生まれたビール
富山県黒部市観光のメインスポットである宇奈月温泉は、100年以上の歴史を持つ温泉地であり、黒部峡谷を走る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車でも有名です。その宇奈月にあるブルワリーが「宇奈月ビール」です。
宇奈月ビールは、清らかな黒部川の名水と黒部産 二条麦を原料に使用。醸造にあたり、ドイツからブラウマイスターを招き本場の技術を習得、現在もドイツ伝統の醸造技術を受け継いで造られています。さらに特徴的なのが醸造・熟成の過程でモーツアルトの楽曲を聴かせていること。楽の振動で酵母が活性化し、上品な味わいになるそうですよ。
定番はケルシュタイプの「十字峡」、フルーティなアルト「トロッコ」、芳醇なコクのある黒ビール、富山のブランド米「富富富(ふふふ)」を使った「プレミアム」の3種類。「十字峡」「トロッコ」の缶のパッケージには黒部峡谷鉄道のトロッコ電車をモチーフにしたデザインが描かれています。
常温保存が可能なので、宇奈月観光のお土産としても人気のクラフトビールです。宇奈月温泉や黒部の道の駅「KOKO くろべ」、富山駅周辺の土産店で購入することができますよ。
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こちらの記事では黒部の名水でつくる手打ちうどんを紹介しています。
富山・黒部の名水が生む〜名水食堂「白兎亭」の手打ちうどん【城端麦酒】越中の小京都・城端で醸されるビール
越中の小京都と呼ばれる城端は、伝統行事である「むぎや祭り」や豪華な曳山や庵屋台が町を曳きまわる「城端曳山祭」で知られる歴史ある町。その城端にあるブルワリーが「城端麦酒」です。
城端麦酒は、「地元に愛されるビール」を目指し、日々改良を重ねながら常識にとらわれないビール造りに取り組んでいます。個性豊かなラインナップが特徴で、訪れるたびに新しい味に出会えるのも魅力です。
代表的なビールの一つ「はかまエール」は、豊な香りとしっかりした苦みが特徴のIPA。ラベルには南砺(なんと)市のシンボルである袴腰山(はかまごしやま)が描かれています。
また、「麦やエール」は地元産のコシヒカリを使用したビールで軽やかな口当たりですっきりとした味わいが楽しめます。
城端麦酒ではビールだけでなく、アールグレイやフルーツを使ったカクテルのような発泡酒も多く、ここでしか味わえないユニークなラインナップにわくわくさせられます。今回購入したスパイスエール「GOLDEN SPARK」は、まさに大人のジンジャーエール。スパイシーな生姜の香りが楽しめました。
商品は直売所の他、「道の駅 庄川」や「ヨッテカーレ城端」で購入することができます。直売所では出来立てのビールを味わうこともでき、城端麦酒の魅力をより身近に感じることができますよ。ぜひのんびりした景色も楽しんでくださいね。
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こちらの記事では城端の見どころを紹介しています。
越中の小京都「城端」で城端別院善徳寺の歴史にふれる旅【NAT.BREW】日本一の木彫刻のまち・井波の「土着」ビール
日本一の木彫刻のまちとして知られる井波は、八乙女山の麓に広がる伝統文化と神秘的な雰囲気を持つ町です。瑞泉寺の門前町として発展し、今も木彫刻の工房が並ぶ風情ある町並みが残っています。そんな井波にあるのが「NAT.BREW(ナットブリュー)井波」です。ブルワーは元ワイン醸造家。「土着醸造」をテーマに地元の文化と風土をビールで表現することを目指してビール造りを行っています。仕込み水には庄川の伏流水を使用し、地域の自然を生かしたクラフトビール造りが特徴です。
定番のひとつ「HEY HEY HOO」には、南砺市産のクロモジを使用しており、爽やかなクロモジをほんのり感じることができます。ラベルには「土着の精霊ネイティ」が描かれています。もう一つの定番「熊まっしぐら」には、南砺市特産の干柿が原料に使われています。どちらも地域の素材を生かした、個性豊かな味わいのビールです。また限定で醸造される、地元の果物を使用したフルーツビールが登場することもあり、訪れるたびに新しい味と出会えるのも魅力です。
直売所で出来立てのビールを楽しめますし、缶ビールは「道の駅 井波」でも購入できます。井波の町を散策しながら、地域の文化と風土が詰まった一杯をお楽しみくださいね。
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こちらの記事では、井波の見どころを紹介しています。
【日本遺産 木彫刻のまち井波】まち歩きで出会う伝統文化と井波の神秘【BREWMIN'】海の幸の港町・氷見のビール
富山県氷見(ひみ)市は、富山県最大級の漁獲量を誇る港町。寒ブリをはじめとする新鮮な海の幸で知られ、美味しい海鮮が楽しめる町として人気の観光地です。そんな氷見にあるブルワリーが「BREWMIN'(ブルーミン)」です。
ブルーミンという名前は、brewing(醸造)とbloom(花が咲く)という言葉を合わせた造語。花のように多種多様な色や香り、個性的な味わいのビールを生み出したい、という思いが込められています。
ブルーミンのラベルに登場するキャラクター「もんすたぁ」は、氷見を拠点に活動するイラストレーターが手がけたもの。氷見の風を感じさせる、親しみやすいイラストもブルーミンの魅力の一つです。
「ヘイジーあっぱれーしょん」は、オレンジ色に濁った外観が特徴のヘイジーIPA。口の中に入れた瞬間フルーティな甘味が広がり、まるでトロピカルフルーツを食べているようなジューシーな味わいが楽しめます。飲み進めるほどにオメデタい気分になるような、華やかな一杯です。
ブルーミン本店は氷見の直営タップルームで出来立てのビールを味わうことができるほか、富山市中心部の「SOGAWA BASE」内にはビアバーがあり、街中でもブルーミンのビールを気軽に楽しむことができます。
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ふぉとやまライターの青木さんが「ブルーミン」を紹介しています。
【氷見市】湊川沿いの港町にあるクラフトビール「BREWMIN’(ブルーミン)」おわりに
名水に恵まれた富山では、その土地の自然や文化を映したクラフトビールが生まれています。旅先で味わう一杯は、旅をより豊かにしてくれます。富山を訪れた際には、ぜひ各地のクラフトビールを楽しんでみてくださいね。
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