富山県を代表するお祭り『日枝神社春季例大祭(山王まつり)』へ行ってみた!【毎年5月31日~6月2日開催】
「山王(さんのう)まつり」とは、富山市にある日枝神社(ひえじんじゃ)にて行われる「日枝神社春季例大祭」です。富山県民には、「山王さん(さんのうさん)」という愛称で知られており、富山県内でも最大級のお祭りです。毎年とても多くの人々で賑わいます。
神輿や獅子舞、そして、子供たちもワクワクする露店!露店の数は、なんと約700店!前夜祭に始まり、神輿の巡行など、毎年5月31日~6月2日に開催されています。
今回は、「山王まつり」について、紹介します。
まずは、日枝神社へ!
「日枝神社」は、富山市中心部に位置する神社で、富山駅から市内電車に乗り、西町駅で下車。徒歩5分ほどで到着します。富山城の歴代城主・前田家代々からあつく崇敬されていたそうです。初詣のときも多くの方が参拝し、商売繁盛や安産祈願、合格祈願などにもご利益があると言われています。
『日枝神社春季例大祭(山王まつり)』は、ここ日枝神社を中心に行われるお祭りです。
神輿や獅子舞の巡行が行われます
「神輿渡御(みこしとぎょ)」は5月31日と6月1日の2日間にわたって巡行されます。1日の午前中には、総曲輪通り(そうがわどおり)のアーケードにてその様子に遭遇することができました。この神輿の始まりは、富山藩二代藩主・前田正甫が日枝神社に神輿を寄進したことに由来すると伝えられています。神職や氏子たちが家内安全や商売繁盛を祈願しながら、家々を一軒ずつまわるという地域とのつながりを感じられる、温かな伝統が今も息づいているお祭りだと思います。また、2023年には4年ぶりに獅子舞も復活!街中を練り歩く様子も見ることができます。
巡行を終えた神輿は、17時ごろには神社へと帰ってきます。夕方、17時頃になると、露店の間をかき分けるように大きな掛け声が響き、笛の音や力強い太鼓の音が鳴り渡ります。その光景は、多くの人々を惹きつけ、お祭りを一層活気づけているように感じました。獅子舞が間近に迫ってくる様子はとても迫力がありました。
魅力あふれる露店の数々!
祭り期間中はなんと約700店のも露店が日枝神社を中心に並びます。日枝神社周辺の路地はもちろん、ガラス美術館周辺からグランドプラザにも、多彩な屋台が所狭しと並び、まさに富山県を代表するお祭りという雰囲気です。写真は、2024年6月1日15時ごろの様子です。家族連れやカップルなど、たくさんの人々で賑わっていました。夕方以降はさらに人出が増し、夜になると屋台の灯りと神社の明かりが幻想的に浮かび上がり、まさに「お祭りの象徴」とも言える光景が広がります。
次に、「山王まつり」で味わいたい、富山ならではの絶品露店グルメなどを紹介します。
富山のソウルフード「あんばやし」
オススメ① 「あんばやし」
「あんばやし」とは、こんにゃくに甘辛いタレをつけて、竹串にさしてある富山名物です。素朴で懐かしい味がする絶品です。ルーレットを回し、その数だけ食べることができます。まさに運次第…。「ルーレット」というだけでドキドキワクワクしますよね!「子供たちが美味しい!もう1回いい?15本を狙うの!」と、はまっていました。「富山に来たら一度は食べてほしい!」オススメの品です。
みんなが大好き「どんどんやき」
オススメ② 「どんどんやき」
「どんどんやき」は、「山王まつり」を代表するグルメといっても過言ではないと思います。朝早く行ったため、まだお客さんは少なかったのですが、毎年、大人気で長い列ができています。外はカリっと、中はふんわりとした食感。具材は、とてもシンプルですが、特製のソースがマッチしており、とてもおいしい!大きな鉄板で焼かれ、出来立てを提供されるので、熱々を食べることができるのも魅力的な「どんどんやき」です。
オススメ③ 「お化け屋敷」
毎年、日枝神社の露店エリアに登場する「お化け屋敷」は、子供たちをはじめ、多くの人たちが楽しみにしています!外観からして、独特な雰囲気をかもしだしており、「怖い?それとも、面白い?」と思わずにはいられないスポットです。詳しい内容は書けないですが、夜の祭りの賑わいと、薄暗いお化け屋敷の不気味な雰囲気が絶妙にマッチしており、ぜひ体験してほしいです。
6月1日と言ったら、「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」
オススメ④ 「竹林堂本舗(ちくりんどうほんぽ)」の「朔日饅頭」
中央通りにある「竹林堂本舗」は、市内電車「西町駅」より徒歩3分ほど。「朔日饅頭」は、富山のお米と米糀を丁寧に発酵させて作った自家製の甘酒をベースとしており、甘酒の自然な甘さと、ほんのり感じる酸味が絶妙に調和し、一口食べるとなめらかなこしあんも加わり、何とも言えない美味しいお饅頭です。地元の人々にとって、ふるさとの味として、長年親しまれている逸品です。「朔日饅頭」は縁起物として大切にされており、とても人気があります。
※オンライン予約できるので、確実に手に入れたい方はご予約を。
お祭りの楽しみ方
数ある露店の中で、自分のやりたいことや食べたいものを見つけるのも楽しみのひとつです。子どもたちは「お小遣いはいくら!」と決め、ワクワクしながら好きなものを探して回っています。写真で紹介したのはほんの一部です。他にも「わなげ」や「くじびき」といったゲーム類、飲食では「わたがし」「たこ焼き」「からあげ」「ベビーカステラ」「きゅうりの漬物」など、書ききれないほどたくさんのお店が並びます!
山王まつりの様子
2024年6月1日10時ごろの様子です。1日は10時過ぎくらいからお店が開き、夜にかけて徐々に訪れる人々が増えてくるという印象です。午前中に訪れると比較的ゆっくり回れると思われます。
6月1日16時ごろの様子です。日枝神社周辺には露店がたくさん並び、たくさんの人々が訪れています。神社のまわりを散策しながら、楽しめるのが「山王まつり」の醍醐味です。
最後に・・・
子供たちにとっては、一年間での一大イベントかもしれません。ワクワクドキドキ…甚平や浴衣を着て、お小遣いを握り締めて、どこを見ても露店、露店、露店…というお祭りを楽しめるなんて、こんな幸せな時間はないのでは?と思うほどです。
「(お面をかぶり)似合う?」と兄妹で笑い合うひととき、「あんばやし」を手に笑顔でほおばる姿、射的に夢中になる様子、怖いであろう「お化け屋敷」に「わあ!」と声をあげる瞬間、どれもが、かけがえのない思い出として心に残っていたらいいなぁと思います。
ぜひ、ご家族で、お友達同士で、カップルで、盛大な「山王まつり」を訪れ、素敵な思い出を作ってください!