全国の橋マニアに捧ぐ、富山の名橋大特集!【橋が好き】
橋はロマン。今回は富山の名橋を求めて県内を探索、まとめ記事にしてみました。渡って眺めるだけじゃない、おすすめの周辺スポットと合わせて楽しみ方もレクチャーしていきます!
橋は観光資源。富山にかかる名橋をピックアップ
富山生活では川を渡る機会が結構あるのですが、まず橋そのものの姿が美しい。
さらに、橋上から眺める風景も大変エモーショナルで、四季の変化が感じられます。
そんな人々の生活に欠かせない橋を、観光スポットという視点でまとめてみました。
以下のスポットは、どれも車でのアクセスがおすすめ。ドライブと一緒に、ぜひ橋を楽しんでみてください!
新湊大橋(しんみなとおおはし):富山の誇るアイコニックな斜張橋
富山の橋といえば!やはり、新湊大橋は外せないスポットです。
そのサイズは総延長3.6km、主塔高127m、海上に架かる主橋梁部は600m。日本海側最大級の斜張橋です。
西側からクルマで通れば、立山連峰が目の前に広がるビュースポットに。
徒歩ではあいの風プロムナード(遊歩道)経由で対岸へ渡ることができます。
眺めても渡っても楽しい、富山屈指の名橋です。
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ドライブでも歩いても楽しめるビュースポット!
晴天日は立山連峰や能登半島が一望でき、手軽に絶景を楽しめるスポット。隣接する海王丸パークは屋外イベントも盛んで、体験スポットとしても魅力抜群です。
新湊大橋そんな新湊大橋の隠れた楽しみは、ズバリ夜景。
夜風を浴びながら眺める、ライトアップされた帆船海王丸。その背後で輝く新湊大橋のコラボは素晴らしいの一言!
遊覧船やカフェも楽しめる、いつ来ても間違いのないスポットです。
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水上から望む新湊エリア
海王丸パーク内の船着場から始まる水上ツアー。ふぉとやまライター岡田さんの遊覧船体験レポートはこちらからどうぞ。
射水市・新湊「海の貴婦人・海王丸」から「日本のベニス・内川」を行き交うプチ船旅内川(うちかわ):橋が織りなすエモーショナルな景観
正確には橋そのものではありませんが、射水市の内川エリアもぜひ取り上げたいスポット。
11もの橋がかかり、「日本のベニス」と評される美しい町並みで散歩を楽しめます。
橋の1つ1つに特徴があり、船着場の下段を歩くと橋の裏側も覗けます。
新湊大橋からもほど近く、ぜひセットで楽しんで欲しいスポットです。
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そんな内川のおすすめ訪問時間は夕方。特に、日没して数分経った瞬間がベストです。
内川と落陽が重なり、オレンジに輝く水面がエモーショナルなひと時を演出。
マジックアワーと呼ばれる、空の視覚芸術を拝めるチャンスです。
比美乃江大橋(ひみのえおおはし):アーティスティックな斜張橋
氷見の漁港に架かる比美乃江大橋。主塔高51mを誇る斜張橋で、見上げた時の迫力は抜群。
富山湾沿いの国道302号線をドライブするとたどり着きます。
すぐそばに展望台があり、晴天日は富山湾と立山連峰が望める、隠れたビュースポットです!
橋の右岸には氷見市漁業文化交流センターが、左岸にはひみ番屋街がそれぞれあります。
ついでの観光も文句なしのロケーション。
比美乃江大橋→内川のマジックアワー→新湊大橋の夜景、という1日3本立ても可能!
全国の橋マニアにぜひ推したいドライブルートです。
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鮮度抜群の氷見グルメを満喫
氷見といえば「寿司」だけじゃない!数々のグルメが揃う番屋街。氷見温泉郷「総湯」もあり、リラックスした時間を過ごせます!
氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」 / 氷見温泉郷「総湯」山彦橋(やまびこばし):トロッコ列車と遊歩道の共演
富山地方鉄道本線の終点「宇奈月温泉駅」から、徒歩でアクセスできる山彦橋。
2本の赤いアーチ橋が目印です。
赤い橋上を駆けるトロッコ列車、黒部川の清流、そして峡谷の深緑。
その光景はなんとも愛らしく美しい、黒部が誇る景勝地です!
トロッコ列車はおよそ40分間隔で発車するため、ぜひ狙って訪れてみてください。
紅葉シーズンはさらにスペシャルな景観を拝めるほか、温泉街の散策も楽しいエリアです。
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赤い橋を渡るトロッコ電車を見られる絶景スポット
宇奈月駅をスタートに、宇奈月ダム→とちの湯まで約2.5km続く「やまびこ遊歩道」もおすすめポイント。鉄橋やトンネル、旧軌道敷など変化に富んだ楽しい散策道です。
山彦橋 / やまびこ遊歩道庄川峡(しょうがわきょう):橋と山河が美しいドライブウェイ
内川と同様、複数の橋と景観が楽しめるエリアが砺波の庄川峡。
国道156号線、またの名を飛越峡合掌ラインをドライブ中に橋にお目にかかれます。
マニア的に1番の見どころは、巨大アーチが美しい利賀大橋。
すぐ側に車寄せがあるので、ぜひ一時停車して散策してみてください。
また、失われた旧利賀大橋の痕跡が見えるポイントがあり、ぜひ探してみてほしいです。
一部は細いワインディングを通過するので、安全運転でいきましょう。
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飛越峡合掌ラインでエンジョイドライブ
ふぉとやまライターにっしーさんのドライブレポ。橋と紅葉、五箇山グルメも一緒に楽しんでしまいましょう!
紅葉の五箇山へ!飛越峡合掌ラインでドライブ!魅力をご紹介します愛本橋(あいもとばし):日本三奇橋の一角
日本百名橋に数えられ、さらにかつての日本三大奇橋※の一角でもあったという、希少性が魅力の愛本橋。
(※ 残り2本は、山梨県の猿橋と、山口県の錦帯橋だそうです)
建設当初は木造の刎橋(はねばし)でしたが、川の氾濫で幾度も消失した過去を持ちます。
12代目となる現在は、鉄骨のアーチ橋に姿を変えました。
奇橋と呼ばれた当時の姿は、橋から程近い「うなづき友学館」をぜひご内覧ください。
前述の山彦橋へのドライブ途中、その赤いアーチを拝むことができます。
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生地中橋(いくじなかばし):超レアな「回る可動橋」
黒部市の生地漁港にひっそりと架かる、小さな橋。
見た目は普通な橋ですが、なんと回転します。
1日7回程度、漁船の航行に合わせて回転稼動し、船とクルマの往来をコントロールしています。
稼動している場面に遭遇したらとてもラッキー!本特集で最もマニア向けな一本です。
筆者は2度訪問するも、回転中の橋は拝めずでした。
船が漁に出る、または帰ってくる時間帯を狙うと良いそうです。
布橋(ぬのはし):女性救済を叶える伝説の舞台
最後は、立山町の芦峅寺集落にかかる布橋。
鮮やかな朱色をまとった木造のアーチ橋です。
高野山の一の橋、日光東照宮の神橋と並んで「日本三霊橋」と称されているそうです。
霊橋たる所以は、すぐそばに建つ立山博物館でそのルーツを学ぶことができます。
雄山神社と並んで、芦峅寺集落のパワースポット巡りにぜひ推したいスポットです!